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お馴染み関さんの新書。
もう文体にも馴染んで来て、ベースにあるお考えも染み込んで、いいか悪いかは別にして、ひじょうに読みやすい。
古代史に興味を持ってから、古代史は、西というイメージを持っていた私に対し、いやいや東にもいろいろあるよ!と教えてくれている書。
確かにそうだ。
特に、最近は、縄文時代の再評価が進み、大和朝廷が国を治めるにあたり、縄文時代の人々との折り合いをいかにつけたが、よくテーマになる。
本書は、それを東の立場から、西の説明を見て、反論した感じになっている。
記紀にも、東の影響が見え隠れしているが、隠そうとしている意図の中で、普通に読むと気づかない。
でも、東にはさまざまなヒントが散りばめられている。
神社巡りを続けている中、東にも、行けてない重要神社がまだまだ多数あることも、再発見。
元来、東北人の私にとっては、ワクワクする一書だった。