あまりにもすごい評判。シンガポール駐在時代、英文版は買ってあったのだが、読む間もなく積読状態だった。日本語版の文庫化を機に買ったのだが、これだけ売れるだけあって面白い。あっという間に読了した。スピード感と、謎解きと、薀蓄と、意外性が、凝縮されている。
キリスト教の聖杯伝説や、テンプル騎士団など、日本人には、馴染みの薄い世界も紹介されるが、映画のインディアナ・ジョーンズや、ナショナル・トレジャーで、理解できる下地もできていたように思う。
普通、小説だと、書かれている内容は、実在の人物とは関係ありません(フィクションです)と書いてあるのだが、この本では、冒頭で、すべて事実に基づいていると言っている。すごい自信だ。
とにかく面白いが、事実に基づいていると言われてしまうと???
でも、宗教的薀蓄も散りばめながらの小説が、これでけ日本国内で売れるのは、頼もしい。日本国民には、ビデオゲームや、くだらないバラエティに時間を浪費しないで、このような本を読んで欲しい。これも娯楽だが、ずっとためになる。
映画が5月に封切らしく楽しみ。サスペンスか推理小説か知らないが。
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