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落語が教えてくれること

2017-09-03 14:03:41 | 17期生のブログリレー

こんにちは。稼プロ!17期の瀧澤です。
昨日は、第3回目の講義でした。
タイミング的に講義に関するブログを書きたいところですが、文章を書くことについては前回のブログで触れたので、今回は他の方にお譲りしたいと思います。
と恩着せがましく言いましたが、講義前に記事を準備しているので書けないだけです。すみません。
今回は過ぎゆく夏の思い出から、考えることなどを。

私が毎年心待ちにしているイベントに「鈴本夏まつり」という落語の興行があります。
もともと落語鑑賞が趣味で、寄席(よせ=落語を中心に、漫才、大道芸などが行われる演芸場)にちょこちょこ足を運んでいるのですが、「鈴本夏まつり」は私の好きな落語家が出揃うので、気づけば夏の恒例行事となっていました。
ちなみに「鈴本」とは上野にある寄席、鈴本演芸場のことです。

今年も期待以上に面白く、楽しい時間を過ごせたのですが、本日は私が落語に行く度に感じることを2つお話したいと思います。

1つめは「何気ない1日も、かけがえのない1日である」ことです。
落語には多種多様の演目があり、その数は100以上とも1000以上とも言われています。
内容としては、江戸時代に暮らす人々の何気ない日常を切り取った話が多いです。
長屋での出来事、商売上のやりとり、地元のお祭り、時には大名様や幽霊が出てくる非日常的な話もありますが、何てことない1日の1コマが、とても味わい深く、面白かったりします。
ここは落語家の腕の見せ所ですね。
落語家に語られることはないけれど、私が今生きている、変わり映えしないように思える平凡な日々も、実は何かしら笑えることが起きたり、些細な幸せがあったり、2つとして同じ日はありません。
頭ではわかっていても、日々に忙殺され、見逃しがち、忘れがちですが、落語を聴くと、何気ない1日にも意味があり、大切な1日なのだと再認識させられます。

2つめは「人間はダメな部分があってもよい」ことです。
落語に出てくる登場人物は、結構ダメダメな人が多かったりします。
酔っ払い、人の話を聞かない、嘘つき、わがまま、間抜け、働かない、などなど、探せばいくらでもダメ人間が出てくるでしょう。
でも、落語の世界では、そういったやや難のある登場人物が笑いをもたらしてくれる大切な要員であり、どこか許されているような、愛されているような、温かい目をもって語られているように感じます。
私も当然完璧ではなく、山のように欠点がある人間です。
それでも、長く一緒にいてくれる人たちは、私のダメな部分に気づいていて、何とかしろよと言いたいけれど、どこか温かい気持ちで許してくれているのかもしれない、と思ったりします。
勘違いかもしれませんが(笑)。
ダメな自分を許してくれない場所は、息苦しいですよね。

寄席にちょこちょこ足を運んでる、と冒頭で書きましたが、熱心なファンではありません。
いくつかの寄席は365日営業していますが、「鈴本夏まつり」にしか行けなかった年もあります。
でも、少なくとも年に1回は、落語を楽しむようにしています。
落語に自分が大切にしたいことを教えてもらっている、そんな気がするのです。

コメント (6)
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