東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

クラウドファンディングのご利用は慎重に。人と人との信頼関係がやっぱり大切!

2017-09-10 20:00:00 | 17期生のブログリレー

本日9月10日(日)は、17期山田隆司が担当いたします。
今回も、よろしくお願いいたします。

今日は、二十四節気でいうところの「白露(はくろ)」となります。
「陰気ようやく重なり、露凝って白し」ということから名付けられたそうです。
昼間の残暑はまだまだありますが、朝夕の心地よい風が、秋の訪れを感じさせてくれますね。

さて、今回のテーマは「クラウドファンディング」です。

近年、技術革新からクラウドを利用して様々なサービスが生まれています。
そのひとつがWEBサービスを介して、アイデア実行者と支援者を結んで、
資金提供を含む様々なサービスを自ら設定することができるプラットフォームが、クラウドファンディングになります。

ちょうど去年の夏ごろ利用した経験から、
クラウドファンディングは、どのような良いシステムであっても、運用する人間であるため、
注意して利用する必要があるというお話です。

■クラウドファンディングサイト「Readyfor」
当時、クラウドファンディングがテレビでも取り上げられるようになった頃でした。
そこで「Readyfor」というクラウドファンディングサイトを知り、利用してみることにしました。
参考URL:https://readyfor.jp/

■クラウドファンディングの概要
基本的な流れとして、発案者が目標金額、締切日時、リターン内容を決めてプロジェクト登録して賛同者の募集開始させます。
期限までに目標達成できれば、プロジェクトが動き出します。しかし、目標が達成しなければ、そのまま解散・返金となります。
プロジェクトタイプには、投資型、購入型、寄付型の3つがあります。
今回自分が参加したタイプは購入型で、リターンには商品購入の形式をとります。

■購入先プロジェクト
プロジェクト数自体は少なかった記憶がありますが、自分が実際に賛同・購入したプロジェクトは、
地元名古屋の食品メーカーで、主に障がい者雇用支援を積極的に進めている企業になります。

支援の甲斐もあってプロジェクトは無事成立し、購入商品と活動報告の手紙が送られてきました。
単なるお金の寄付とは違い、小さくても具体的に社会貢献できた充実感がもてることができました。


■クラウドファンディング発展の背景
クラウドファンディングが求められる背景として、
大量消費時代が終わりより多様化が進むことで、商品サイクルも短くなり、新しいアイデアや商品が次々と生み出すことが求められる社会環境となっています。
新商品開発や新サービスを立ち上げるためには、あらゆる資源の少ない個人では難しいものがありました。
しかし、クラウドファンディングの力で協力者を募りマッチングすることで、スタートのハードルが低くできることが特徴となります。

■やってみて気づいたこと
今回の購入先ではありませんが、ほかのプロジェクト全般をみてきた感想として、

クラウドファンディングのメリット・デメリットを整理してまとめてみると、以下の通りになります。
①メリットは、個人のリソースだけでは実現できなかったことが実際に動き出した「推進力」。ネット上で協力者を集められる「マッチング力」。
②デメリットは、募集内容と実施内容が一致していなかったり、さらには約束通り実行されないことや、
 リターンの商品が募集内容と全く関係ない項目で、通常の営業活動の延長ではないかと思われる返礼項目もあります。
 例えば、外国に小学校を作るプロジェクトであれば、学校建設に充てる設定金額が少なく、出資のほとんどがリターン項目の英語教育に充てられるなど、
 モラルを問われる内容が少なからず存在することがわかりました。

以上のことより、自分が支援した先は誠実に対応して頂いて、問題ありませんでしたが、

今後のさらなる発展には、発案者の「信用力」を高める努力が懸念事項になると考えられます。

■ネット上の情報だけでは信用しない!
顔が見えないネットだからこそ、信頼が大切です。ネット上の情報だけで判断しないで、
実際に合ってみたり、電話で話してみるだけでも大きく違ってくるのではないでしょうか

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする