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プロレスラーの自己ブランディング

2017-09-20 05:45:13 | 17期生のブログリレー

こんにちは!事務局の中嶋です。

 私は中学生のころからプロレスや格闘技が好きで、今でもプロレス番組はよく見ています。
 今回はプロレスラーのブランディングの成功例として、内藤哲也選手を紹介します。

 内藤選手は元々新日本プロレスの次世代のエースとして注目されていた選手でした。しかし、プロレスの世界ではベビーフェイス(善玉)という位置づけでありながら、ファンの心をつかむことができず、ブーイング(避難の声)を試合会場で受ける日々でした。
 このころは相当辛かったと思います。
 試合の組み方も会社(新日本プロレス)が売り出そうという意図が見え見えで、それでいて試合で負けてしまう。その点もファンが不満を感じる点だったと思います。

 この状況を打開するためか、はたまた現状に嫌気がさしての国外逃亡か、2015年に内藤選手はメキシコに渡りヒール(悪玉)のチームに参加し試合を行いました。この時の試合スタイルが気に入ったのでしょうか。日本に帰ってからも続けたところ、人気が爆発し現在に至っています。

 なぜ、内藤選手の人気が復活したのでしょうか。プロレスファンは、プロレスに普段の不平不満を吹き飛ばしてくれるような、痛快さを求めているのだと思います。おそらくそんなターゲットのニーズに内藤選手のスタイルが合致した、と思っています。

 現在の内藤選手のプロレスの慣習に従わない行動(チャンピオンベルトを壊す、新日本プロレスへの不満を公言する、など)が、ファンの(現代の)心理を代弁しているのでしょう。その点がファンの心を掴んだのだと思います。

 さらに私が思うファンの心理は、ベビーフェイス時代の苦悩から今までに無い斬新な自己プロデュースに成功し、復活した今の内藤選手の姿をとてもうれしく思っている、というところだと思いたいです。

 プロレスはスポーツのようであり、演劇のようでもあります。おおよその「シナリオ」が有るという話もあります(八百長ではありません)。
 しかし、選手自身の行動やブランディングによって、プロレスという世界観が作られている面もあります。選手それぞれが差別化を図るため、大局を見て「引き立て役」「コミカルな役」などを演じているわけですが、プロレスを成立させるためにそれぞれが自分の役割を果たしている会社のようにも見えます。
 稼プロ!でも自己ブランディングについて言われていますね。
 私は、ただ楽しんでいたプロレスも、こんなビジネスの視点で見るようになってしまいました。

コメント (3)
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