東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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プロボノについて

2018-04-01 10:50:41 | 17期生のブログリレー

 17期荒井です。

 皆さんは「プロボノ」をご存じですか。また、実際にプロボノ活動をされている方はいらっしゃいますか。

 プロボノとは、『ラテン語で「公共善のために」を意味する pro bono publico の略で、最初は弁護士など法律に携わる職業の人々が無報酬で行う、ボランティアの公益事業あるいは公益の法律家活動を指した。弁護士による無料法律相談、無料弁護活動などが含まれる。現在も弁護士の業界において、もっとも浸透している。中小企業診断士も、東北復興支援活動を中心に、手弁当で東北へ出向き、地元企業、商店街の復興を支援するなど、幅広く活動している(ウィキペディアによる)。』となっています。たとえば、第二東京弁護士会では、所属会員に対してプロボノ活動を義務づけています。現状はもう少し広範囲に捉えられていて、「プロボノ」とは、ビジネスパーソンが自分の専門知識やスキルを活かしておこなう社会貢献活動、とされています。士業に限られた活動ではありません。

 では、同じ社会貢献活動であるボランティアとはどこが異なるのでしょうか。

 プロボノもボランティアも、無報酬で他人のために働くという意味では共通しています。その違いは、プロボノは自分が培ってきたスキルを活かした活動であるのに対して、ボランティアはそうでないというところがあります。プロボノは自らの得意分野を活かせるため生産性の高い活動ができ、自分の市場価値を知るきっかけにもなり得ます。

 私は約1年半前から、友人に誘われて、JBS(ジャパン・ビジネス・サミット)というプロボノ集団の会員になっています。会員の職業は様々で、上場企業の役員、会社員・中小企業の経営者、士業は弁護士・会計士・税理士など多種多様の職業の方々が所属しています。但し、プロボノ集団を名乗りつつもJBSは社会貢献活動をしません。その代わり、会員のスキルや専門知識を会員相互の問題解決に生かす「新しい形の多業種交流会を目指す」ことがテーマとなっています。現在のプロボノの定義はかなり広くなっているのです。月一回の例会があり、その場で外部からのゲストスピーカーか会員からのプレゼンがあり意見交換、その後は飲み会という形で、様々なプロと会話するサロン、という雰囲気です。同業者ではなく、他のプロの方々と会話することはいい刺激になります。JBS内でビジネスが成立することも稀ではないようです。

 さて、今月のプレゼンは私になってしまいました。演題は「中小企業診断士とは何か?」についてです。これも診断士を知らないので説明しろ、という会員からの問いかけに応えるものです。このような問いかけをされること自体、診断士の知名度が低いからかもしれません。今回のプレゼンを通じて、他のプロから診断士がどう見られているかを知ると同時に、中小企業診断士の活動内容を知ってもらう機会になれば、と思っています。 

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デジタルマーケティングソリューション導入とコンサルの共通点

2018-04-01 03:00:00 | 17期生のブログリレー

17期 錦織です。更新タイミング遅れてしまい申し訳ありません。

先日、デジタルマーケティングソリューションについて、集中検討する場にあり、その際に感じた診断業務にも共通する考え方について、参考になったものをご紹介いたします。

この場でいっている、デジタルマーケティングソリューションというのは、Webアクセスログ解析や、行動履歴、CRM情報、3rdPartyデータなどに基づくレコメンド、OnetoOne施策、外部広告、メールマーケティング、Web、アプリ開発 など、あらゆるデジタルマーケティングの施策を最大効果を発揮するべく利用するサービス全般をさしています。

これらのソリューションも一昔は、それぞれ、別のツールとは分かれていたツールを個別最適することが多かったのですが、最近では、それらの個別ではなく、連携することができる統合的なスイート製品も複数市場に出回りつつあります。こういった状況を踏まえ、いろいろな企業が取り組みを進めています。

これらのスイート製品、導入には、費用も時間もかかるものですが、それを効率的にやるための方向性のようなもので、診断士、コンサルにも共通な考え方がありました。


①戦略マップにもとづいた、施策の実施

どうしても、目の前のものごとを中心に施策検討を行うと、施策の横断的な配慮がされず、個別最適になりがちです。それに対し、しっかり数年後の自社の未来像をえがき、それにもとづいていれば、長期になっても、各施策の実施策を統合的に実施していくことが可能です。これは、デジタルマーケティングだけではなく、診断士の検討する提案全般なども同様のことがいえるとおもいます。

②戦略マップに基づき、老朽化したものの仕組の箇所を適宜見直し

①の戦略マップを用意しておけば、古くなってしまって、更新・変更が必要になるシステムについても、しっかり連携した内容のリニューアルが可能となります。

事前にさまざまな領域での対応すべき内容が検討されていれば、個別に対応するときも、しっかり他システムのことを配慮した見直しをしていけます。これもデジタルマーケティングだけの話ではなく、診断士がいろいろな領域で、企業の支援を行う際の考え方に通じると思っています。

さらに、対応しやすいから新しい取り組みを行っていく、というよりは、古くなって替えざる得ないから替える、という一般企業の実情を酌んでおり、より実務をわかった診断士の対応領域となります。

以上のように、専門的なデジタルマーケティングソリューションの導入の概念と、一般規模の企業の要望に対応するコンサルタントのプランニングの概念は共通的な部分もあるため、戦略マップもそれに基づいた適宜見直しという点も、常に全体的な最適像を思い描き、しっかり統合的な対応をしていけるよう、心がけたいと思っています。

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