こんにちは。17期の小口です。今回は、昨日会社でちょっと思ったことをお話します。なのでだいぶ短い内容のブログです。
昨日、勤務先の会社で定例の電話会議がありました。中国関係の業務に就いているため、北京、香港、東京の三極を繋いだ会議です。使用言語は、日本人、香港人、中国人から成る会議参加者の得手、不得手から北京語と英語の混在です。(どちらもレベルの差はあれ、皆ある程度は理解できるという前提です。)
会議の中身についてはここでご紹介できませんが、会議参加者によるあるプロジェクトタスクの進ちょく状況共有が会議目的です。私はオブザーバーという立場で会議に参加しながら、会議進捗を見守りつつも、「多様性が会議にもたらす付加価値って何だろう?」という視点から、不謹慎にも(真面目に参加しなきゃですよね!)考えながら会議の進捗を眺めていました。
言語混在という不完全なコミュニケーションであるため、理解の齟齬を回避するような確認のための質問が多く、議事の進行は何回か停滞しました。しかしその中でも、幾つか「えっ」というような視点、論点での質問が香港、中国サイドから投げかけられました。(オブザーバーである私も「えっ」でした) また、日本側から投げかけた質問の幾つかも、香港、中国側参加者にとっても同じように「えっ」と受け取られたものがあったようです。これらの質問を受けた参加者は、懸命に相手の意図を探りながら回答していました。ここからは私の私見ですが、想定外の視点を懸命に理解しながら、自らの論点内に消化させていき、母国語でない言語で相手に理解してもらうように必死に、丁寧に説明することにより、質問を受けた参加者の言っている内容はより研ぎ澄まされたものになった印象を受けました。
これが、多様性の産物なんでしょう。「多様性は付加価値を産む」と一般的に言われますが、何かその構造の一端を垣間見たような気がしました。「えっ」というインプットを理解する努力。異なる論点を消化し自らの論点に含める努力。そして、新たなる視点を含めた新たなる論点を他者に理解させようとする努力。これらが、新たなアイデアとして付加価値を産む。そんなところでしょうか。
恐らく、日本だけでこの共有会議を開催していたら、議事は遅滞なく進行し、それはそれで「共有」という目的を達したスムースな会議となったと思います。しかし、上記のような「えっ」のインプットによる新たなる創造の展開はなかったんだろうなとも思います。
ということを考えながら、本日、香港人、中国人、日本人が出席するFaceToFace会議のファシリテーターをする予定の私は、どうしたら多くの「えっ」を引き出せるのか思案しているところです。会議で価値創造出来たらいいですね。