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広告稼業の棚卸 その1「マーケティングとの出会い」

2018-07-09 13:15:20 | 18期生のブログリレー

嫁せプロの関係者の皆様。18期市原 敬哲(いちはら たかひろ)です。

これから一年間、よろしくお願いします。

 

私は、しばらく社内診断士として、自身なりの新たなコンサルスタイルも模索することになります。第一回講義を受け、自身を振り返り、棚卸しすることの意義を感じたため、BLOGテーマの一つとして現業からの学びを、時々発信していきたいと思います。

 

現在、広告会社に勤務し、そこで様々な企画・提案・実施等のマーケティングを行っています。広告会社の選択に、マーケティングを志した、自身の原点があります。第一回は、この部分をご紹介させていただきます。

 

マーケティングは、20年たった今でも、定義し難い言葉だと思っています。それ自体が複雑化していますし、狭義のプロモーションから、事業戦略、経営戦略へと拡大もできます。就職先を求める当時理系の学生だった自身には、マーケティング?広告と違うの?程度の認識でしかありませんでした。

 

その中で、偶然に広告会社の事例を伺ったことから、広告会社のマーケティングを意識するようになりました。

 

それは次のような話。

あるメーカーが、二つの別々の製品を組み合わせた一つの製品を開発しました。そのメーカーは、コンサル会社と広告会社それぞれに、事業展開を相談しました。コンサル会社は、メーカーの事業規模に比べ、ニッチ市場であるとの判断から、投資の中止を提案しました。しかし、広告会社は、その製品の潜在ニーズも存在するため、一緒に市場を作りましょうと提案したそうです。結果、その製品は、一定の市場を作った後、今でもニッチ製品として市場が存続しています。残念ながら、その企業は撤退してしまいましたが...。

 

結局、市場に製品が出るまで、マーケットニーズは明確になりません。そのため、マーケットに対象とする製品の潜在ニーズがあるのか、それを探ることも広告会社の業務の一つです。

 

私がマーケティングについて最初に知った醍醐味は、よく言われるマーケットインの製品開発ではなく、提供者側の思いを、どのようなマーケットチャンスと結びつけるのか、でした。どちらもマーケットニーズに基づいています。ただし、マーケットニーズをそのまま製品化することのみが製品開発であるなら、車もスマートフォンも生まれていません。これもよく言われるところ。このあたりが、ニーズ把握の難しくも面白いところです。その話は、またどこかの機会にと考えます。

 

私は、企業とマーケットニーズとを橋渡しし、マーケットニーズを増幅する、ここに面白さを感じ、広告会社を選択し、マーケティングの世界へ進むことになりました。

 

次回の棚卸では、戦略・施策検討時、自身が大切にする軸のお話を考えています。

コメント (8)
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