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「いい会社をつくりましょう」伊那食品工業㈱の企業訪問

2018-07-28 20:00:00 | 18期生のブログリレー

みなさん、こんにちは!稼プロ18期生の石垣雅裕(いしがきまさひろ)です。

65年続く企業の3代目という立場で日々奮闘しています。(企業概要:愛知県、金属加工製造業、従業員20名)

 

先日、国内No.1の寒天メーカーである伊那食品工業株式会社に企業訪問をしました。

トヨタ自動車をはじめ、多くの企業幹部が注目し訪問をしており、「いい会社をつくりましょう ~ たくましく そして やさしく ~」という企業理念のもと、さまざまな取り組み行っています。監査役の丸山様より企業の理念の浸透方法や取り組みなど、貴重なお話を聞きましたのでご紹介いたします。

 

【①経営理念:いい会社をつくりましょう】

「いい会社をつくりましょう ~ たくましく そして やさしく ~」という企業理念は、わかりやすい言葉でどんな人にも伝わりやすく表現されていると感じました。「いい会社」とは単に売上や利益が高い「良い会社」とは似ているようで違う。わが社が目指しているのはタクシーの運転手の方に、「那食品工業はどんな会社ですか?」と問いかけたら、「よくは知らないけど、いい会社だよ」と言ってもらえるような会社を目指している。と話されていました。

 それを聞いた時、バスで会社の敷地に入った瞬間の風景を思い出しました。きれいな赤松が植えられており、木洩れ日がさし、四季折々の草花が咲き誇り、さわやかな風が吹いている敷地内。まるで高原にハイキングに来ているような気持のよい空間でした。

その空間を作り上げているのは、社員の想いです。「かんてんぱぱガーデン」という本社社屋、工場、レストラン、喫茶、美術館、健康パビリオンなどがある約3万坪の敷地を、会長や社長を含め全社員が掃除しているのです。「いい会社」を自分たちで作っていこう思いが浸透しているからこそ実現できているのだと感じました。

 

【②カイゼンではなく快適】

 生産性を上げるとき、カイゼンという考え方は知っている方は多いのではないでしょうか。しかし、伊那食品工業様では「快適になる提案をしなさい」と教育しています。これは、『いい会社を作るためには「社員が幸せになることが第一」である。そのために生活の半分の時間を占める職場を快適にすれば、社員のやる気がでて結果的に生産性が上がる』という考え方から来ています。

 利益を追い求めるとコスト削減するためのカイゼンばかりに考えが向いてしまうので、この「快適になる」という発想は驚かされました。自社のことを考えるうえでも覚えておかなければならないことだと強く感じました。

 

 【まとめ】

 伊那食品工業ではトップの「社員を大切にする」という信念が広く深く社内に浸透しています。それは経営者が自らの信念を強く持ち、信じ続けているからです。言葉ではよく聞くようなフレーズですが実際に実現されているのを目の当たりにすると、信念を持ち続けることで巨大な力を発揮できることを肌で感じました。自分の経営者の信念を深く見つめ直す必要があると実感しました。

すっかりファンになった私の夕飯は、寒天スープです。とてもおいしいですので皆さんもぜひ。

コメント (5)
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