皆さん、こんにちは。事務局の渡邉です。
早速ですが、狩猟採集時代と農耕革命以降の時代、どちらが幸せな生活を送れていると思いますか?
人類は農耕革命により発展を遂げ、豊かな生活を送れるようになった、というのが定説ですが、
現在読んでいる以下の本により覆されました。
ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳『サピエンス全史』河出書房新社 (2016)
現在存在する人類はサピエンスだけですが、大昔にはネアンデルタール人等全く別の人類も存在していました。
他の動物も存在する中、なぜサピエンスだけが生き残り、世界を支配するようになったのか、という事が書かれている本です。
この本によると、狩猟採集時代の人たちはとても豊かな生活を送っていたそうです。
働く(狩りをする)時間は一日3時間程度、自然の多様な食物から豊富な栄養を得られ、小集団での生活が基本の為疫病などとも
無縁の生活だったとの事。
幼くして亡くなってしまう子供が多かったので平均寿命こそ30~40歳と低いですが、それを除けば60歳まで生きることは普通にあり、
中には80歳まで生きる人もいたほどです。
ところが、農耕革命により人類の生活は一変します。
ある場所に定住するようになり、人口は爆発的に増えますが、栄養は偏り、病気が蔓延するようになりました。
さらに、食べ物を奪い合うようになり、権力階層が生まれ、一般の農民たちの生活は困窮する一方です。
元々、安定した食料の確保のために始めた農耕でしたが、人々の生活を豊かにすることはなく、人類の「誤算」だったと言われています。
歴史上の鉄則として、「贅沢は必需品となり、新たな義務を生じさせる」という言葉があります。
例えば、Eメールです。普通の郵便のみであった時代は、大切な用事があるときしか手紙を書きませんし、どの様な言葉で書くかを慎重に考えていました。
相手からの返信もよく考えられた返事が来るものと思っていたはずです。
現在はEメールで、世界のどこにいても24時間連絡が取れます。
しかし、それで本当に生活が豊かになったと言えるでしょうか?一日に何十通もメールを受信し、迅速な返信を期待され、常に時間に追われる生活になっ
ていませんでしょうか。確かにメールのやり取りは便利ですが、人々の生活にゆとりを生み出したとは言い難いですよね。
この本を読んで、何が自分にとって幸せなのかを改めて考えてみたいと思うようになりました。
仕事に人生をかけてバリバリ働くこと、仕事はそこそこに家族との時間や趣味の時間を充実させること、…。
生活を豊かにするために行ったことで逆に自分自身を苦しめる、という事がない様に慎重に見極めていきたいと思います。
早速ですが、狩猟採集時代と農耕革命以降の時代、どちらが幸せな生活を送れていると思いますか?
人類は農耕革命により発展を遂げ、豊かな生活を送れるようになった、というのが定説ですが、
現在読んでいる以下の本により覆されました。
ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳『サピエンス全史』河出書房新社 (2016)
現在存在する人類はサピエンスだけですが、大昔にはネアンデルタール人等全く別の人類も存在していました。
他の動物も存在する中、なぜサピエンスだけが生き残り、世界を支配するようになったのか、という事が書かれている本です。
この本によると、狩猟採集時代の人たちはとても豊かな生活を送っていたそうです。
働く(狩りをする)時間は一日3時間程度、自然の多様な食物から豊富な栄養を得られ、小集団での生活が基本の為疫病などとも
無縁の生活だったとの事。
幼くして亡くなってしまう子供が多かったので平均寿命こそ30~40歳と低いですが、それを除けば60歳まで生きることは普通にあり、
中には80歳まで生きる人もいたほどです。
ところが、農耕革命により人類の生活は一変します。
ある場所に定住するようになり、人口は爆発的に増えますが、栄養は偏り、病気が蔓延するようになりました。
さらに、食べ物を奪い合うようになり、権力階層が生まれ、一般の農民たちの生活は困窮する一方です。
元々、安定した食料の確保のために始めた農耕でしたが、人々の生活を豊かにすることはなく、人類の「誤算」だったと言われています。
歴史上の鉄則として、「贅沢は必需品となり、新たな義務を生じさせる」という言葉があります。
例えば、Eメールです。普通の郵便のみであった時代は、大切な用事があるときしか手紙を書きませんし、どの様な言葉で書くかを慎重に考えていました。
相手からの返信もよく考えられた返事が来るものと思っていたはずです。
現在はEメールで、世界のどこにいても24時間連絡が取れます。
しかし、それで本当に生活が豊かになったと言えるでしょうか?一日に何十通もメールを受信し、迅速な返信を期待され、常に時間に追われる生活になっ
ていませんでしょうか。確かにメールのやり取りは便利ですが、人々の生活にゆとりを生み出したとは言い難いですよね。
この本を読んで、何が自分にとって幸せなのかを改めて考えてみたいと思うようになりました。
仕事に人生をかけてバリバリ働くこと、仕事はそこそこに家族との時間や趣味の時間を充実させること、…。
生活を豊かにするために行ったことで逆に自分自身を苦しめる、という事がない様に慎重に見極めていきたいと思います。