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電子化の波

2018-09-29 12:00:00 | 18期生のブログリレー
こんにちは。18期の木村祐介です。

先日、社用でSAP Concur Fusion Exchange 2018というイベントへ参加しました。ご存知ない方のために簡単に書きますと、Concurとは世界中で利用されているクラウド型の経費、出張精算サービスです。ホテルの会場で行われていたのですが、非常にたくさんの人が訪れていました。

そこでは電子化を大きなテーマに様々なセッションが行われていました。たとえば、エストニアという国は電子政府化が進み、各種手続きはすべて電子化されています。すでに紙での申請はまったく行われておりません。その他、様々な企業の電子化導入の話を聞き、働き方改革のためにも電子化の必要性は今後ますます高まるのではないかと感じました。

イベントでの講演内容を要約すると、電子化は大きく分けて以下の3段階になります。

①A2A(Analog to Analog)
②A2D(Analog to Digital)
③D2D(Digital to Digital)

たとえば、領収書の社内精算を例にとれば、①は紙の領収書を受け取り、紙のまま承認処理を進めます。②は紙の領収書を電子データとして加工(写真撮影など)し、処理を進めていきます。③は紙を一切介さず、法人カードのデータなどを受領し、そのまま処理を進めていくというものです。

①は紙を回していく手間がかかり、また書類を長期間保管しておく必要があります。②は紙をデータに加工する手間がかかりますが、加工後はデータの承認のみで進めていくことができます。また、必要な届出を行えば、紙を早期に廃棄することができます。現状、この②の段階までは規制緩和されています。③は現在、容認されていない方法ですが、Concur社は規制緩和へ向けて、働きかけを行っているということです。③と①を比べれば、工数は大きく削減できるのではないかと想像できます。

間接業務は非競争業務であり、他社との差別化は重要ではありません。最適なソリューションをいかに迅速に導入できるかが肝になります。独自のものを持つよりも、用意されているサービスを上手に活用する方が、手間も少なく高い効果を得らえると考えています。

もちろん宣伝の要素も多分にありますが、電子化について、多くのことを学べるとても有意義な時間となりました。
コメント (4)
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