20期生の大井です。初投稿です。最後までお付き合いいただければ幸いです。
気が付くと入塾して最初の講義から早くも10日経ちました。この調子だと20期の1年はあっという間に過ぎそうです。1日もムダにしないよう濃密な時間にしていかないといけないですね。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
最初の講義の内容は、プロコンとしての心得、キャリア・ビジョンの作成、そして診断士としてのセルフブランディングでした。あわせて診断士はアウトプットが重要性も繰り返し伺いました。そこでセルフブランディングやアウトプットについて思い出したことがあるので、自己紹介も少し織り交ぜながら書きたいと思います。
私は職種はほぼ一貫してR&D系ITのPMや技術開発ですが、転職を4回していて、実は転籍も2回経験しています。そのため経験業種はわりとバラエティに富んでいで、化学メーカーを皮切りにエンジニアリング、技術計算ベンチャー、総合電機、SIer、放送機器・ソフトウェア、化粧品といろいろな業界に在籍してきました。その副産物として、様々なタイプの経営者の下で働く機会をいただきました。印象的な経営者に共通するのが、メッセージを頻繁に出すということです。メールであったりブログであったり単にパワポであったり、媒体は様々ですが、週1回くらいのペースの方が多かったように思います。
当時、受け手としての自分がトップに対して感じたことを羅列すると、
- 熱心な(熱い!)経営者
- 従業員に伝えることを重視している、大事にしている
- 自分の方針を徹底したい
といったことです。若かりし頃の私は、単純に、セオリーを大切にする真面目で熱心な経営者と捉えていたように思います。ただ、今回の講義で見方が変わりました。私の理解が浅かったというほうが正解かもしれません。
個々の経営者に対してどう感じていたか、もう少し深く思い出してみるとこんな感じです。
- 現場の喜び、現場の活用度を大切にするCIO
- 技術にこだわりが高いし、自社技術に誇りを持つ事業部長
- 経営成果と人材育成を徹底的に追及するCIO
- 経営理念の実践に忠実な事業部長
- マーケティングから逆算で考えるCEO
- 俺、怒りっぽいんだけど、実は人情に熱くて、熱心な話ならいくらでも聞くぜ系の事業部長
実は人柄を勝手に定義づけていました。同僚もほぼ同じような印象を持っていたように思います。勘の良い方はもうお気づきと思います、これはまさにセルフブランディングと同じだったんです。これらトップの方々がそこまで意図していたかどうかはわかりませんが、少なくとも印象構築のプロセスはほぼ同じ要素です。
トップレイヤーの方々ですので直接お話する機会はそうそうありません。しかし、経営者のパーソナリティが完全に私の中に形づくられています。なぜ形づくられているかというと、この方々の毎週のメッセージ(=アウトプット)があったからです。そしてその内容は、価値観や得意領域、差別化点、世の中に与えたい価値といった点で、一本線で筋が通っていたものが多かったと思います。まさにブランディングのための要素が満たされていました。だから、メッセージも自分の中にストンと落ちてきた=印象に残った、と思います。
一方、これは単にアウトプットを出し続けるだけでは不十分ということも示唆していると感じます。もしブランディングの要素が明確がないと、例えば、
- いいこと言う人なんだけど、なんだかブレがある、芯がないなぁ
- 技術は卓越してるんだけど、ビジネスに疎いよなぁ
- 成果は認められてるけど、立ち回りがうまいよなぁ
といった、意図しないネガティブなイメージを受け手に埋めこんでしまうことになりかねないからです。アウトプットを出し続けることは本当に重要ですが、その前提として自分自身の軸が肝ということもあらためて気づかされました。
と書いていながら、恥ずかしいことに初回の研修ではセルフブランディングには本当に苦戦しました。まだまだ完成できていません。研修のワークを通して、自分の得意領域・コアと思っていたところが本当は違うのではないかと、疑問も感じていて葛藤が続いています。これから稼プロ!で、キャリアを客観的に振り返り、先輩方からの学びとアウトプットの捻り出しを通して、あらためて自分自身の強みや価値を掘り下げていこうと思います。1年後には「『大井の得意領域・価値はコレ』ということがブランディングできている」、まずこれを最低限達成させたいと決意した1日でした。