こんにちは。19期生の遠藤孔仁でございます。
コロナの影響で先週の土曜日の最終講義でしたが、痛恨の発熱により、当日欠席してしまいました。変更に次ぐ変更のなか、ご準備頂きました事務局の皆様にご迷惑をお掛けし、申し訳ございませんでした。
19期生によるブログリレーも最後の一巡となりました。欠席した講義のプレゼンで触れようと考えたいたことを紹介しようと思います。
「心理的安全」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉を広く広めたのはGoogleで行われたプロジェクトアリストテレスという社内調査プロジェクトです。
このプロジェクトの目的は、「効果的なチームを可能とする条件は何か」について明らかにすることでした。この調査の結果、チームのメンバが誰かよりも、「チームがどのように協力しているか」重要であることを突き止め、チームの効果性に影響を与える因子としてつぎの5点をあげました。
- 心理的安全性(Psychological safety)
不安や恥ずかしさを感じることなくリスクある行動を取ることができる - 信頼性(Dependability)
限りある時間を有効に使うため、互いに信頼して仕事を任せ合うことができるか - 構造と明瞭さ(Structure & clarity)
チーム目標や役割分担、実行計画は明瞭であるか - 仕事の意味(Meaning of work)
メンバー一人ひとりが自分に与えられた役割に対して意味を見出すことができるか - 仕事のインパクト(Impact of work)
自分の仕事が組織内や社会全体に対して影響力を持っていると感じられるか
このうち、心理的安全性は、他の4つの因子よりも重要であると結論づけております。リサーチ結果によると、心理的安全性の高いチームのメンバーは、離職率が低い、収益性が高いなど評価される機会が多いという特徴があるそうです。
では、心理的安全性とは具体的にどのようなものでしょうか?例えば、チーム内の会議で、「こんなこと質問したらそんなことも知らないのか」と思われるとか、新しい意見を発言したら「くだらない」と一蹴されないかと考え発言を控えたりする経験はないでしょうか。心理的安全性の高いチームは、お互いを信頼し尊重しあう環境が保障されているため、多面的な視点からの問題提起や意見が出され、質の高い議論がなされるのです。
一方、心理的安全性という言葉のイメージから、アットホームとか居心地がよく、ぬるま湯のチームではないかという指摘があります。
この指摘に対しては、心理的安全性が高いチームでも、仕事の基準(妥協点)が低ければ、いわゆるぬるいチームとなります。一方で、仕事の基準が高く心理的安全性が高いチームであれば、結果にこだわり、議論を重ね、質の高いアウトプットを生みだすことができるのです。
出典:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00219/00006/
この心理的安全性と基準を担保するものは、企業であれば、経営理念やビジョン、ミッションにて言葉として表現され、行動様式によって体現されるものだと思います。そのような考えを共有し、具体的に高い目標を掲げ、成果をあげていく、その過程において、失敗や課題も生じても、それを受け入れ、高次の課題解決につなげていくチームとなります。そのために、お互いの価値観を理解し、認め合い、支援し合う関係性を構築する必要があります。
企業以外のチームに適用できるのかという問いがふと浮かび、診断士にとっての心理的安全性を得られる場とは何だろうということを考えてみました。
協会や研究会、その他公式、非公式の活動があると思いますが、学ぶ場でありつつも個人を尊重し、三意という理念を実践し、高いレベルの仕事を追求する集団である「稼プロ」は、診断士にとっての心理的安全性を実現する組織であるというのが1年間受講した感想です。
稼プロを通じて得た縁は、大事につないでいきたいと思います。1年間ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
---以下、稼プロ!よりお知らせ----
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