こんにちは。稼プロ!事務局の宇野毅です。私は7月18日に稼プロ!19期を卒業しました。これからは事務局の一員として、20期の皆様の学びをサポートしつつ、一緒に成長していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!
さて、初日の講義で、20期生のある方がご自身のキャリアを分析・発表する中で、「課題を解決することより問題を発見することの難しさを感じています。」という発言をされていました。それに関連して本日は、私が先日受けた山口周さんの講演について紹介したいと思います。
山口周さんは、東京都生まれの著作家で、「世界のエリートはなぜ 『美意識』を鍛えるのか?」(日本の人事部「HRアワード2018」最優秀賞受賞)というベストセラーを書かれた方です。
講演の中で山口さんは、近年、ビジネスマンに求められる価値が大きく変わってきており、これまでの教育システムが求めてきた「正解を見つけること」より、「問題を見つけること」が重要視されているとの話をされていました。言い換えると、ビジネススクール等で学ぶ、客観的なサイエンス(理性)に基づいた戦略や戦術は答えが同質化していくので、これからは客観的ではなく主観的な動き(感性)が重要となってくる、つまり、問題解決というロジカルな答えがある仕事はITに任せて、”現状”と”ありたい姿”のギャップを見つけ、何が問題であるのかを正しく認識することが、これからのビジネスマンに求められる「能力の価値」になる、ということです。
では、「問題を見つける」能力は、どうしたら身につけられるようになるのでしょうか?
「問題を見つける」ためには、本来こうあるべきという物事の道理や立ち位置、GOODや美しいという基準を持つことが重要で、近年、注目の『リベラルアーツ』に代表される過去から続く哲学的な探求や、いわゆるアート、『美意識』といったものが極めて重要になってくる、と山口さんは主張されていました。
実際に、最近、マッキンゼーやアクセンチュアがデザイン会社を買収しており、この『美意識』を組織の中に取り込むような動きも見せています。前出の書籍も読みましたが、様々な気付きがありましたので、興味を持った方はぜひ読んでみてください。
さて、20期の皆さん、「稼プロ!の1年」がようやくスタートを切りました。先日の講義のように、診断士としてのあるべき姿・ありたい姿を念頭に、現在の自分とのギャップを認識し、自身の課題を見つめ直すことは、これからの人生において、とても重要な学びであると思います。また、これから続く「診る、書く、話す、聴く」の4つのスキルの学び・習得も楽しみですね。充実した1年になるように、ひとつひとつ主体的に楽しんでください!