東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

地域に根差した中小企業

2020-02-24 09:20:24 | 19期生のブログリレー

こんにちは19期の野江です。

1年半ぶりに生まれ故郷の北海道十勝に行ってきました。

雪が少ない地域ですが、この時期はさすがに積雪しており運転には注意が必要です。

十勝に限らず全国各地を訪問した際は地元のスーパーを訪問するのは楽しみの一つです。

流通が確立された現代において国内のスーパーの売り場に大きな違いはありませんが

それでも地場産の食材や地域の企業の商品が並んでいたりします。

豆腐や納豆などの大豆製品は全国の小規模企業が活躍している分野だと思います。

特に十勝は大豆の産地であるため地域の地場産の豆を利用している製造会社が多数あります。

土産物だけでなく地産地消の製品が店頭に並んでいることは非常に豊かなことです。

大企業が製造した商品が全国の流通網に乗っていつでもどこでも手に入るようになったことは便利なことですが

非効率な面があっても地域に根差した商品が各地に存在していることは

多様な食文化を支える源の一つでしょう。

そうした状況が保たれているのは地域に根差した中小企業の存在が欠かせません。

全国規模の大企業の商品だけとなってしまったら便利であっても豊かさを後退してしまうと感じます。


これらの中小企業の中には厳しい経営のところも少なからずあると思います。

しかしそれは商品やサービスが支持されていないのではなく、経営に関して足りていないところがある企業もあるかもしれません。

また後継者不足によりやむなく廃棄する企業もあるでしょう。

そうした企業の商品が失われてしまうのは残念なことです。

地域の中小企業が今後も承継し発展するために

診断士が支援できることは例えわずかでも支援していきたいと強く感じた週末でした。

 

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ストレスとなる「責任」から、バイタリティとなる「責任」へ

2020-02-23 11:58:30 | 事務局からのメッセージ

稼プロ!事務局(17期)の金岩由美子(かねいわゆみこ) です。

今回は「責任」について記載します。
先日、「ストレスとなる責任から、バイタリティとなる責任へ」というタイトルのセミナーに参加してきました。
過去に部下に「期待している」と言ったら、それが「重荷だった」と後から知らされた事がありました。
遣り甲斐につながる役割を担ってもらい、個人も組織も成長できるようにするにはどうしたらいいのか
そんな課題感を持っていたからです。

セミナーの講師はコミュニケーショントレーニングネットワーク 統括責任者の岸英光氏です。
冒頭に「責任の意味は?」と問いかけられました。改めて問われると明確に答える事が難しいです。
参加者からの返答も様々。以下の答えば滅多斬りにされました。

任せられる・与えられる→「やらされ感」につながる
役割→役割は分担するもの責任は重ねるもの(子育てにおける父と母が例)
自分で最後までやり切る→自分の力に及ばない時は移管すべし
結果を出す→結果が出なかったらネガティブな評価につながる
尻拭い、怒られる、切腹、重い→だから日本で使われる「責任」はダメ!

「責任」という言葉は明治時代に生まれたそうです。
英語には日本語の「責任」にあたる言葉が3つあり、そのれが複合して1つの単語で表現されるようになりました。
①Responsibility 遂行責任
 責任ある立場とは不確定なことに対応を求められる立場であり、失敗したり予想できない困難にぶつかっても
 あれこれ手を尽くしてやり遂げること。
②Accountability 説明責任
 方針や状況を関係者に説明し、納得させる。曖昧な状態で放置しないこと。
③Liability 賠償責任
 何か(金銭、労働など)を差し出すこと。

日本で「責任を取る」というと、職務をやり遂げず、物事の経緯や真実を説明することなく、ただ辞めるだけのことが
多いように思います。非常に「無責任」ですね。

また「義務(duty)」と「責任」も違います。
義務は着手するスタートの意味合いが強く受け身、本来の「責任」はゴールを主体的に目指すこと。
「(自ら)立場をとる」という表現が本来の意味に近いように思います。

お付き合いのあるお客さまの会社では「お前はどうしたい?お前だったらどうする?」という会話が日常的です。
自ら立場をとって仕事を進める社風なので、立場をとる領域もどんどん大きくなり、バイタリティとなり
独立開業される方が多いことに納得しました。

私もそれぞれの場面で能動的に「立場をとり」、バイタリティに繋げたいと思っています。

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SDGsと中小企業

2020-02-22 12:00:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。19期の西山です。

新型肺炎が心配ですが、まずは手洗い、うがいで予防に努めたいと思います。

 

さて、今回のテーマはこちらも世間を賑わせているSDGsです。

私の仕事でもクライアントからSDGsについての問い合わせが増えています。

実際にどうPRしたらいいのか、大企業・中小企業問わず、悩んでいるようです。

 

SDGsは2015年に国連で採択された2030年までの世界目標です。

17の分野別のゴールと、それを達成するための169のターゲットがあります。

途上国だけでなく先進国にも、政府だけでなく企業にも取り組みを求めているのが特徴です。

 

SDGsのゴールを達成するためには、全企業の99.7%を占める中小企業の主体的な参加が欠かせません。

ところが、中小企業におけるSDGsの認知は依然、低いままです。

経済産業省関東経済産業局が2018年に実施した調査によると、

調査対象の中小企業500社の中でSDGsについて全く知らないと回答した企業は84.2%、SDGsの対応を検討していない企業を含めると98%に達します。

 

<SDGsの認知度・対応状況>

SDGsについて全く知らない:84.2%

SDGsという言葉を聞いたことがあるが内容は詳しく知らない:8.0%

SDGsの内容について知っているが特に対応は検討していない:5.8%

SDGsについて対応・アクションを検討している:0.8%

SDGsについて既に対応・アクションを行っている:1.2%

https://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/seichou/SDGs_ninchido_chosa.html

 

今のところ、SDGsの取り組みを進める企業の多くは大企業であり、中小企業と大企業の間にはかなりの温度差があるように感じられます。

中小企業の経営者にとってSDGsという世界目標は遠い世界の話で、なかなか自分事化しにくいかもしれません。

他方で、SDGsという機会をうまくとらえ、経営を好転させる企業も出始めています。

たとえば、環境省が中小企業の目線で編集した「SDGs活用ガイド」は、企業にとって下記の4つのメリットがあると解説しています。

  • 企業イメージの向上:社会からの信頼が高まり、人材確保にも寄与する
  • 新たな事業機会の創出:今までになかったイノベーションやパートナーシップが生まれる
  • 社会の課題への対応:経営リスクの回避、信頼の獲得につながる
  • 生存戦略になる:SDGsへの対応が取引条件になる可能性がある

http://www.env.go.jp/policy/SDGs/index.html

 

ほかにも、ESG投資に代表されるように、投資家や金融機関から資金調達しやすくなる、

社会から評価されることで従業員のモラール向上につながる、などのメリットもあります。

 

2017年の世界経済フォーラム(ダボス会議)では、SDGsによって年間12兆ドルの経済価値が生まれるという発表がありました。

そもそも社会課題の解決自体が巨大なビジネスチャンスだという発想が中小企業にも欠かせません。

SDGsに取り組むとなぜいいのか、どんな効果があるのかと議論する時期は過ぎているかもしれません。

 

SDGsの取り組みはやればやるだけプラスになり、逆にやらないとリスクになります。

といっても、SDGsのすべての目標に対応する必要はありません。

まずは「できること」「できそうなこと」から始めれば十分です。

経営資源の限られる中小企業にとって、SDGsという新たな取り組みは簡単ではありませんが、この機会を活かす価値は大きいと言えそうです。

 

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一流を体験すること

2020-02-21 12:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは!19期生の土佐林です。早いもので2月が終わろうとしています。新年に立てた目標の進捗はいかがでしょうか。紙に書いて毎日見返すということをやっていたからか一応継続できています!100㎞/月は知ってますよー。今年は久しく訪問していない中国に行くという目標を立てましたが、コロナウイルスの件があり、この目標は中止にしました。適宜目標は修正してよいかと思います。

 最近1ケ月の出来事についてお話します。何人かには、お話しましたが、実は今年結婚します。そのため、ここ最近は婚約指輪や結婚式場を見学に行き、一流ブランド、一流ホテルの接客を受ける機会がありました。今回はそこで感じたことを書きます。

 私は、営業職で特注機械の営業をしていますが、一流店の接客を受けて自分の営業について見直すよいきっかけになりました。営業と接客は違うという指摘があるかと思いますが、細かいことはさておき、営業職自体、接客の要素がたくさんあると思っています。

・外見

1流店であるから皆、服装がしっかりしており、格の違いを感じました。機械なので、工場内に使われるものなので、ブランドやホテルの人と同じ格好をすると浮きますが(むしろ作業服の方がかっこいい業界)それでも服装見た目は大事というのを、実感しました。診断士として講師をする機会では服装を意識したいと感じました。

・ヒアリング力

接客側とユーザーの間には情報の非対称性が存在します。非対称性のある中で、事細かく聞きなんとか思いを形にしようという思いでした。聞くためにも、当然、豊富な知識を持ち合わせていることが条件です。私の業界で顧みるならば、特注ということは同じなので、マネできるところはマネして更なる営業力向上につなげたいと思います。

・ストーリー性

細かく聞くだけならば実はチェックシートがあればできます。私は、今回いくつか婚約指輪のショップや式場を回っている中で、どのような物語がこもっているのか聞くようにしていました。無形の提供価値を持っているところに最後は決めました。無形の価値=ブランドを体感した瞬間でした。

・熱意と愛着

式場はホテルで検討していました。何件かのホテルで、接客の方のふるまい、見出しなみは一流なのですが、熱意という面では感じないケースがありました。あるホテルの女性の接客担当者は、熱意とそのホテルに関する愛着を赤裸々っと語ってもらい、自身はそこで結婚式を挙げるという話を聞きました。最終的に、私はそのホテルにしました。伝えるにあたり、熱意、愛着などの要素が大事になるのを理解しました。

今回結婚という行事を通じてですが、プレゼンテーション、営業手法、ブランディングについて学ぶことが多かったです。自身や営業や診断士の活動にも反映していきたいと思いました。

何気ないことでもたくさん学ぶことがある!と感じた瞬間でした。皆さんは、診断士活動以外の活動で、どんな時に診断士に活かせそう!と思いましたか。

最後までお読みいただきありがとうございました。土佐林 義孝

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国家資格キャリアコンサルタント(中小企業診断士の非保有者向け)

2020-02-20 12:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは。事務局スタッフ(幽霊)藤田です。先日の19期生佐々木辰也さんのブログ「ITコーディネーター」に触発されて書かせていただきます。(なお、ITコーディネーターにも興味を持っております!)

https://blog.goo.ne.jp/kasegerupurocon/e/444c4c9b0c4aa1475f94b432e5180629

中小企業診断士とのダブルライセンスが多いかはわかりませんが、自分自身が2019年に取得をした「国家資格キャリアコンサルタント」制度についてご紹介します。なお、本資格制度ができたのは2016年4月と今年で5年目の新しい資格です。自分も取得時にいろいろネットで中小企業診断士との対象記事を探していたので、この機会にまとめてみました。

厚生労働省のウェブサイト(※)よると「キャリアコンサルティング」「キャリアコンサルタント」その活用・効果については以下のように書かれています。

〇「キャリアコンサルティング」とは(※)
労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。

〇「キャリアコンサルタント」とは(※)
キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。

〇「キャリアコンサルティング」の活用・効果(※)
 キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力、関心などに気づき、①【自己理解を深める】とともに、②【社会や企業内にある仕事について理解する】ことにより、その中から③【自身に合った仕事を主体的に選択】できるようになることが期待できます。組織内では、必ずしも自身の希望が叶うわけではありませんが、④【自身の潜在的なキャリアのニーズに気づき、仕事や能力開発の機会などを通して視野を広げ、自身のキャリア形成を考えていく】ことが大切です。


【】内がポイントで、③(クライアント)自身に合った仕事を主体的に選択し、④自身でキャリアを形成してもらうための支援者であるという基本原則に従い、①クライアントに自己理解を深めてもらう方法(問いかけ、態度など)、②クライアントに仕事に気づいてもらうために提供する仕事情報にもふれます。②は後でアウトプットできるものなので、①の理論や知識と実践、③と④の概念は講座や試験でも繰り返し叩き込まれました。

〇この制度が必要とされた背景
新卒一括採用、終身雇用制度や年功序列などから、少子高齢化社会による年金支給年齢の延長などの就業環境の変化、「働き方改革」「ワークライフバランス」に代表されるライフとワークで人生を考えていくという傾向、多様化する価値観と働き方など、自分自身でキャリアを作っていく必要が出てきました。それを支援する立場としてキャリアコンサルタントの必要性が高まり、2016年度国家資格化されることになったとのことです。

それではどんな方が受験できるようになったか、気になる方もおられるのではないでしょうか。

〇キャリアコンサルタント試験の受験資格(※)
①厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
②労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(5を参照)を有する者
③技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
④上記の項目と同等以上の能力を有する者

①の通り、キャリアコンサルティング経験がなくても、もちろん中小企業診断士でも、講座を受けて試験に合格すれば取得できます(私はこちらです)。なお、②~④はキャリアコンサルティングの経験がある方です。


以下は①についての流れ、私自身の体験と見解を書かせていただきます。

Step1:「厚生労働大臣が認定する講習」に申し込み(受験予定6か月前)
上記のリンク、ネットで検索すると講座紹介がいくつかでてきます。講座説明会に参加し、比較されると良いと思います。なお受講料は20万円前後しますので、私および受講仲間の多くは、専門実践教育訓練給付金を活用し、ハローワークに申請すると受講と合格実績で受講料の一部が戻ってくる制度を利用しました。申込前にハローワークでキャリアコンサルティングを受けてジョブカードを書くのがよいそうですが、私は時間がなくて勤務先の社長に書類を提出し、印鑑をいただきましたが、実際にキャリアコンサルティングを受けてみるのはなおよいかもしれません。(申請手続きについては講座を実施する学校側もフォローしてくださいます)

Step2:認定講座を受講
講座は学科パート、演習パートに分かれており、前半の学科パートは通信(ビデオ受講)で行う講座もあります。ただし、演習パートは7週連続、一定の曜日に朝から夕方まで通い続けることが義務付けられています。通学講座の振替はできず、いけない場合は欠席扱いとなり(部分での出席加算あり)、8割以上の出席がマストです。社会人にはハードルが高いのですが、ただ20人前後で7週連続通い、共に学び、ロールプレイングも多いので、クラスには「試験を一緒に頑張ろう」とう仲間意識が芽生えてくることが多いようです。
申し込む際、忙しくなる時期は調整したほうがよいでしょう。

Step3:受験
認定講座の後に1-2か月後に2日間の試験(1-2週空くので注意)を受けます。2019年度は年に3回ほどありました。試験で学科と実技(実践)の2つが問われるのは診断士と同じです。診断士は学科=1次試験、実践=2次試験(論文)、実技=3次試験(口述試験)ですが、キャリアコンサルタントは筆記試験(学科)と実技試験(論文+ロールプレイング)というカテゴライズです。診断士のように1次試験が終わって2次試験ではなく、筆記試験と学科試験は結果を知る前に同時に受けられます。

学科試験と実技試験(論文)が同じ日にあり、その1-2週間後に実技試験(ロールプレイング)があります。筆記試験:100点満点で70点以上の得点、
実技試験(論文、ロールプレイング):基準項目で基準点に達して、全体で6割
とる必要があります。片方不合格の場合は合格は数回は持ち越され、次回に片方だけ受験可能です。

受験には「特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA)」「特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会」の2つの団体のいずれかで受けることができます。学科は両社共通ですが、実技(論文とロールプレイング)は両者で違います。違いについてはここで述べることは差し控えます。
私の受けた学校の講座は2つの団体に対応していましたが、片方の団体により対応している場合もあるのかもしれません。

学科試験や論述試験で左脳を動かし、ロールプレイングでは右脳を動かすという両脳動かす感じが診断士とはまた違う過程でした。

Step4:試験結果発表
試験結果にかかわらず結果と項目ごとの点数が来ます。振り返りができます。

Step5:登録・そして更新制度
学科試験、実技試験とも合格し、晴れて登録後、診断士と同じで5年間で登録更新の必要があります。登録要件は講習受講と実務だそうです。

試験スキームは学科と実践、登録制度があるなど両者には共通点も多いです。

 

〇診断士とキャリアコンサルタント

1:中小企業診断士と国家資格キャリアコンサルタントの最も大きな違い(私見)
診断士の場合は知識を診断士側が持っており、提案及び支援内容が良くて、その成果をクライアントが受け入れ、納得してくれれば、それが成果となるケースもあります。よって、試験内容は学科や理論(客観的に事実を基にして提案できる力)が重視されている気がします。

一方、キャリアコンサルタントはどんなに提案及び支援内容が良くても、クライアントがそれを受け入れ、納得し、自らがキャリアを形成していく姿勢とならなければ成果とはなりません。クライアント自身で自らの課題を自己受容してもらうため、鏡になるべき「傾聴」(聴く力)をとても重視します。コンサルタント側も頭で「傾聴しなければ」と分かっていても、問いかけ(言語面)はもちろん、非言語(態度など)において、クライアントに「このキャリアコンサルタントは私の話を聞いていない。わかってくれていない」と思われると「できていない」ことになります。演習では大変叩き込まれますし、トレーニングはなかなか苦痛でした。よって、理論についても試験で課されますが、実技試験に大きなウエートが置かれています。(学科100点、実技試験140点)

ただし稼プロ!の次回講義で学ぶ「聴く」力ですが、診断士でも大事なことであり、相手を受け止めることでクライアントとして信頼関係を結び、コンサルティングがよりよいものになるということはいうまでもありません。

 

2:中小企業診断士が国家資格キャリアコンサルタントを受けるうえでのアドバンテージ
①学科試験では有利
学科試験は「診断士:経営や診断の手法や理論家→キャリアコンサルタント:キャリアの手法や理論家」、「診断士:中小企業政策→キャリアコンサルタント:キャリア政策」、「キャリアコンサルタントとしての姿勢・倫理」の3パートにわかれています。特に前者2パートについては取り組みやすいと思います。

②実技試験の一部となる論述試験ではとても有利
論述試験は、診断士試験の2次試験を受けている方には違和感のなく受け入れられると思います。時間数は50分と少なく時間勝負の面もあります。

 

3:中小企業診断士が国家資格キャリアコンサルタントを受けるうえでの不利な点

①実技試験ロールプレイングでは不利な面もある(が、学びになる)
診断士が苦戦することが多いと思われる1つは実技試験ロールプレイングと思われます。ロールプレイングでは15分間、クライアント役と会話をするのですが、相手の話を受け止めず、話を自分の興味に持っていったり、解決策をいってしまうと(それがどれだけ相手のためと判断しても!)悪い評価になります。聴くのトレーニングをしている稼プロ!のみなさまなら得意かもしれません。窓口相談や伴走型支援の経験など必要な場面が増えていますので重要とは存じます。

②7週連続1日の講座に通うことや受講費用の問題
ここが一番ネックではと思います。アクティブで多忙な診断士のみなさまが週末の1日を7週連続で通うこと、様々なスキルアップの機会もある中、まとまった講座受講の費用がかかることについての覚悟が必要かもしれません。(「費用をかけて学んだので、得た知識の分、元が取れる」という経済的な即効性のある費用対効果はキャリアコンサルタントとして学ぶ領域については持ちにくいように感じます)

ただ、私も取得後、傾聴(聴く)の姿勢や伴走者になる心構えなど、長期的には重要である心構え・スキルであり取得してよかったと感じています。一方時間や費用などは確かに大変です。

気になられましたら、調べてみて、よろしければ勢いに乗ってトライすることを個人的にはお勧めいたします。

 

 

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