東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

診断士のお仕事

2022-11-20 12:00:00 | 22期生のブログリレー

21期の吉岡です。

先日、以前専門家派遣でお邪魔したある企業から、事業再構築補助金の申請を手伝ってほしいとご連絡をいただきました。内容をお伺いしたところ、本業が芳しくないのでシイタケ栽培を始めたいということでしたが、何故シイタケ栽培??とお訪ねしたところ、“儲かるらしい”というシンプルな一言が返ってきました。

農業とは縁もゆかりもない企業が、知人から聞きかじった情報をもとにシイタケ投資業者(そういうのがいるそうです)から勧められるままに3,000万円近くを投資しようというのです。

よく話を聞いてみると、その業者はもともとハウスメーカーで、今では、ハウスと機材だけではなくシイタケ栽培のノウハウを抱き合わせで販売しているようです。それはそれでよくできたビジネスモデルだと思うのですが、やっかいなことには、彼らは営業の際に“事業再構築補助金が使える”と宣伝しているようです。

ご依頼元の企業にはこれといった事業計画もなく、お手元には業者が作った雑な収益計画だけがありました。どう考えてもうまくいくはずがない。

さすがにこれは無理ですよ!と言っても、納得してはいただけない。

顧問というわけでもないので、あまり首を深く突っ込むわけにもいかないし、ましてや、頭ごなしにこんな無謀なことはやめときましょうとも言えない。仕方がないので、業者にこれを聞いてください。あれも聞いてください。時間をかけて、業者の計画がいかにずさんかということをわかってもらい、3日後にようやくシイタケ栽培をあきらめてもらうことができました。

3日間かけて説得して収入はゼロ。でも、これも診断士の大事な仕事だと思います。

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私のパラレルワーク③ 時間割思考

2022-11-19 12:00:00 | 22期生のブログリレー

こんにちは!19期生の土佐林です。

11月中旬になり、東京では紅葉が見ごろの季節になりました。12月が近くなり、忘年会やクリスマスの話が出てきた中ですが、世間は新型コロナ第8波で、感染者数が増加してきました。身の回りでも感染者が増えてます。

最近の私の診断士活動では、国際セミナーのサブ講師、ビジネスネットワーク構築のための営業活動、越境ECの検討、執筆などです。3年目までは、先輩方の背中を見てきましたが、4年目になり主体的に動く機会が増えたと感じています。12月末は、毎年手帳で1年の振り返りをしていますが、今年もよい1年だったと思える年にしたいです。次回の自分の投稿は、年末の12月31日ですので、そのときは私の振り返りをいたします。

前回、以下をブログに書きました。今日は、時間管理について書きたいと思います。

【よく以下のことを聞かれます。「そんなに活動していて、時間がありますね。」「どのように時間を作っていますか」と聞かれます。時間管理について、次回書いてみたいと思います。】

時間管理のポイントとして、私は以下と考えています。

①自分の時間割設定

②優先順位付け(緊急度/優先度4象限で分ける)

③行動理念&指針設定

②はよく言われることですので、今日は①の時間割という考え方の話をしたいと思います。

私は、週に5日、会社員として出勤しています。勤務時間は9時-18時です。私の診断士活動で自由に使える時間は、赤い時間の通り、朝6-7時と19-21時で、平日は最大3時間です。土曜日は、12時間とし、1週間で27時間を診断士活動で使える日としています。日曜日は診断士活動を入れない日としています。結婚してからは、平日の21時以降と日曜日は家族のために使う時間としています。

この時間割に当てはまらない打ち合わせやイベント、会食は原則断るようにしています。時間割を立てることのメリットは、1日のタイムマネジメントのPDCAの振り返りがしやすくなるメリットがあります。

最近思うのは、時間の使い方は、自分の生き方につながると感じています。時間の使い方に正解はなく、③の行動理念や指針とつながってきます。定期的に振り返りをこれからもしていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。何か参考になれば幸いです。

   土佐林 義孝

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経営者の話を直に聞くこと

2022-11-18 12:00:00 | 22期生のブログリレー

22期の藤川豊です
先日、東京都中小企業診断士協会主催のイベントにて、同人誌専門の印刷・製本会社、株式会社しまや出版社長の小早川様の講演をお聞きしました。会場は銀座の中小企業会館でしたが、定員50名の9階講堂も満席でした。

結婚直後に義父であった前社長が急逝され、意図せず入社し会社を承継することになり、就任後は、独自の経営スタイルを歩んで来られたとのことでした。

印象に残っている話は色々ありますが、いくつかあげますと、
・印刷業界のことは全く知らなかったし、印刷機も動かせないので、常に初心を忘れず社員から教わっている
・会社のビジョンはありきたりだが「家族、親類、友人に誇れる会社にしよう」
・単なる町工場から脱却すべく、社員間でのあいさつを徹底するようにしている
・9割の顧客が不備の原稿を送ってくるが、他社がやらないような面倒な顧客対応をきっちりやって、信頼を獲得している
・当社は、お客様の宝物を作っている会社、お客様に感動を届ける会社
・役職者は、社員の失敗には決して怒らず、挑戦する雰囲気づくりを大事にしている
・まずはやってみるということで、従業員の新規アイデアを採用。クラウドファンディングも活用した商品開発も行い、これがTVに取り上げられPR効果大
・お金をかけない広報戦術として、SNSを徹底活用。日々発信すると、誰かが見つけてくれる

話を聞きながら、稼プロや研究会等で教わったことが、いくつか重なってきました。凡事徹底、誠意・熱意・創意、正直であれ、生涯にわたって学ぶ、使命感を持つ、話す倍聞く、などです。あとは、先日の稼プロの合宿で、16期の大石さんからお聞きした「事業承継の準備はすぐにでもやるべき」ともおっしゃっていました。実感がこもった話でした。

診断スキルなどのインプット・アウトプットと並行し、経営者の話を直に聞き、五感で感じることは、実際に自分が支援をする際の力として活きてくるのではないかと思っています。今後も両輪で学んでいきたく、経営者の方々の話を聞く機会を見つけ、どんどん参加したいと考えています。

最後に、「しまや出版では、Wordのテンプレートで書いた文章があれば、本の出版もリーズナブルな金額で可能なので、先生方もぜひ」ということでした。単著を作る際の方法の一つになりますね。

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未来を妄想する

2022-11-17 12:00:00 | 22期生のブログリレー

こんにちは。19期の遠藤孔仁です。

先日の日曜日は神宮球場で、秋季東京都高等学校野球大会の決勝戦を観戦しました。
息子の学童野球の時のチームメイトが頂点に立ち、小学生の時の夢でもある甲子園の切符をほぼ手中に収めました。
将来の夢として語っていた甲子園出場を、現実のものとしたことを嬉しく思うとともに、
自らの目標に向かって努力し、実現として手にした選手に敬意を表したいと思います。

そうした彼らの憧れる存在として、大谷翔平選手がいます。大谷選手は高校一年生の時に、プロ野球選手となるため、
目標達成シートを作成し、それらの課題をクリアして、自らの夢を掴みとっていったというのは有名な話です。
これから訪れる未来に向けて、努力を重ね、目標を勝ち得ていく、そうした彼らの姿に触発された時間となりました。


出典:https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/02/02/kiji/K20130202005110330.html

最近、シナリオ・プランニングや未来というキーワードに触れる機会が多く、
昨日も立命館大学経営管理研究科(MBA)客員教授である河瀬さんが登壇した、
「未来創造戦略 -自ら未来ビジネスをデザインする-」というセミナーを受講しました。

河瀬さんは、最近「未来創造戦略ワークブック」という書籍をだしており、
その本の内容が中心でしたが、未来を妄想し、構想し、実装する3つのステップについて語っております。

未来に目を向けて、イノベーションを起こしたり、新しい事業を創り出していくためには、
未来を妄想することが重要である。この妄想は自分事として、未来をみていく作業であり、
将来をどのようにしたいかというパーパスを実現するためには、妄想をより詳細化して社会を構想し、
それを現実世界に実装するうえでのステップを様々なツールを交えて解説しました。

未来に視点を向け、どのような社会としたいか妄想することは、未来をあつかうコンサルタントの本分であり、
その重要性を実感しています。
以上

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マラソンPDCA ~レース完結編~

2022-11-16 12:00:00 | 22期生のブログリレー

 こんにちは。22期の常木です。マラソンPDCAもついに最終回、完結編となります。いよいよ、号砲が鳴りスタートです。3ヶ月に渡るプロジェクトの総仕上げ、成果を示すプレゼンテーションがいよいよ始まろうかという瞬間です。

 

 一般的に「最初の30キロは移動で、残りの12キロがレース。」とよく言われます。ゲームプランは色々とありますが、自分のレベルでは他のランナーとの駆け引きは必要なく、常に自分の状態と向き合って、身体と対話して、ベストな手を打っていくというPDCAの繰り返しになります。普段の練習で10~15キロ走っているので、最初に疲労らしきものを感じるのは20キロ手前くらいです。そのため15キロ地点でゼリーなどの栄養補給を開始します。そこから5キロ刻みで何らかの栄養を注入して、ガス欠と呼ばれる事態を未然に回避することを心掛けます。給食地点にあるバナナなども計画に入れて摂取します。まだ、この辺りではペースを守って走れることが多く、身体との対話もあまり生まれません。とにかく気分よく、明るい気持ちで走ることを心掛けることが大切です。

 

 私のような中途半端なランナーに本格的な疲労や不調が表れてくるのが25キロ過ぎです。ちなみに私の初マラソンである2011年の東京マラソンでは、25キロ地点の浅草橋で両足が同時に痙攣してしまいました。さすがにこの距離での痙攣はなくなりましたが、身体の重さを感じるようになり、キロ5分40秒といった目標の速度をキープするのに体力を消費することになります。

 

 「移動」の30キロが終わり、レースはいよいよ終盤に差し掛かります。ただ、体感的にはここまでが半分、残りの12キロがもう半分というのが正直なところです。身体との会話が本格化するのもここから。気持ちはどんどん前に行きたいのですが、一瞬立ち止まって、アキレス腱や太ももを伸ばします。ポーチの中からエアサロンパスを取り出して吹き付けます。2RUN(攣らん)というミネラルタブレットを服用します。この近辺で起きる痙攣の予兆を捉えて、持てるものを次々と投入します。2013年の大阪マラソンでは、こういった準備が不十分で、32キロ地点でふくらはぎと脛の前側が同時に痙攣し、前を伸ばすとふくらはぎに激痛、アキレス腱を伸ばすと前に激痛が走る状態で、芝生の中央分離帯に倒れこんでしばらく動けませんでした。過去の反省を踏まえて、30キロ過ぎたら、先手、先手の防衛をしていきます。

 

 そして、33~40キロの間は一番厳しい時間帯となります。気温も上がってきて、水分と塩分が失われるので、スポーツドリンクと水はしっかりと飲みながら走ります。だいたい、地方の名産を出す大きな給食地点が33キロあたりに設置してあり、ファンランナーの憩いのスポットになっていますが、10秒でも削り出して自己新記録を出すことを考えると、ゆっくり味わっている時間ははっきり言って勿体ない。でも、そう考えること自体、人生の楽しみ方を間違っているのではないかという考えも毎回頭をよぎります。「あと○キロで終わりだ」と42キロからの逆算を始めるのもこの辺りから。脚の重さはピークにさしかかり、ずっと振り続けてきた腕を支える肩の筋肉も限界です。表現するとしたら「最強最悪の肩凝り」に襲われます。次の1キロが非常に遠く感じられ、練習で走る1キロとは全く別物の距離として、身体全体にのしかかってくる状況です。

 

 仕事の疲れもピークの時は確かにあります。ただ、この35~40キロを1キロずつ刻んでいく痛みや苦しみに比べたら、仕事の疲れなんて比べ物にならないくらい軽いです。そんなギリギリの時に力になってくれるのは、意外なことに沿道の応援なのです。地元の少年野球チームやチアの女の子たちと連続ハイタッチをするだけで力がみなぎるのは、本当に不思議です。空元気ですが、「イエーイ!」などと声も出して笑顔も作ることが、疲れを忘れさせてくれる特効薬になります。ただ、コロナでそれも叶わなくなったので、とても残念ですね。それとは逆に、辛くて歩きそうになる瞬間に周りから飛ぶお気楽な「頑張れ~!」ほど辛いものはありません。「おい、頑張ってるのは顔見りゃわかるだろ。もう35キロも頑張ってきて、これが精一杯のギリギリなんだよ。もう人の気も知らんで。」と心の中で変な八つ当たりが。。

 

 40キロ地点。理性とか計算とか関係ない時間帯。唯一、とっくに限界を超えている身体との対話だけが脳の働きを支えている状態となります。少しでも前に進めたい脳が、どこまで脚に無理をさせられるのか、何をしたら本当に動けなくなってしまうのか、そのギリギリの線を感覚的に感じ取って脚を前に進めていくことだけとなります。ただ、自己記録を更新した2018年の大阪マラソンは、とにかく自分を最後まで叱咤激励していました。「行けるよ、絶対に!あれだけ練習したんだから。筋トレも辛かったな。お前は強いよ!」などと。まさに箱根駅伝で選手を激励する原晋監督のように。

 

 そして遂に40キロを過ぎて、4時間程走ってきて、最後はもう感情の塊となって祝祭的なゴールエリアへ。長い旅のエンディングは両手を高く上げて、走り切った満足感、安堵感、爽快感、誇り、感謝といったすべてのポジティブな感情に包まれます。全ての辛さはその瞬間に吹き飛び、振り返ってコースに一礼。ちらっと涙が流れたりするのもこの一瞬です。

 

 こうして、仕事のように着々と進めてきた一大プロジェクトは、一区切りとなります。最後の方は本当にPDCAどころではありません。仕事での精神論はあまり好きではありませんし、冷徹なまでの準備がパフォーマンスの90%を決めることは否定しません。ただ一つ言えることは、最後の最後は精神力、というか自分を信じ切れるかどうかです。それが、持てる力を限界まで引き出して、結果的に勝負のカギになります。42.195kmを完走する度に、身をもってそれを実感しています。そんな魅力的なフルマラソンの世界に、皆さんも是非!

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