Performing This Week... : Live At Ronnie Scott's Jazz Club / Jeff Beck (2008)
1959年に造られたというロンドンの老舗ジャズ・クラブ「Ronnie Scott's Jazz Club」で2008年11月に行われたジェフ・ベック(Jeff Beck)のライヴCD。映像作品も作られていて、実はそちらはCSで視聴済み。収録内容は随分と違っているようで、CDの方はゲスト(Joss Stone, Imogan Heap)との共演部分などは未収録。ただ1枚にコンパクトにまとまっていて、この時期の、しかも小さいハコでの彼のライヴを純粋に楽しめるかなと今更ながら購入してみた。
この時期のライヴの目玉というとジェフ本人ではなく(失礼)、ベースのタル・ウィルケンフェルド(Tal Wilkenfield)。弱冠22歳(当時)の童顔の女性で、パーマのかかった髪形とコケティッシュな笑顔に似合わずなかなかのテクニシャンなので目を引くこと請け合い。しかもノーブラで(※このライヴではインナー着てます)ベースのへこみに片乳のせて演奏するのでどうしても目がいってしまう(みんなそうでしょ?笑)。ジェフも彼女の事が可愛くてしょうがない感じで相好を崩している。それがひとたびソロにでもなると「おぉ」と声を出してしまう指捌き。そのギャップが楽しくてジェフそっちのけでそちらばかり観てしまい…。
さてCDでは「Beck's Bolero」から始まりベックの鋭いギター・トーンが炸裂。この人の演奏を聴くと、同世代であってもキース(Keith Richards)とかとは全く性質の異なるプレーヤーなんだなァと感じる(あっちが特殊か・笑)。あくまでも音色は鋭角的で、ロック的(ブルーズ的と言ってもいいか)なルーズさはほとんど感じられない。やはりどちらかというとやはりジャズ・ギター・プレーヤー的。もちろん曲的にはブルーズの影響も感じられるのだが全然ウェットじゃないというか…。歌わない(歌えない)というのも関係があるかもしれない。あくまでギターに語らせる。05みたいなレゲエのリズムで遊ぶジェフはなんかいいなァ。目論見通りCDでは余計なもの(タル)が見えない分、それにジェフのギターがオンになっている分、彼のギター・プレイを十分に堪能出来る。ちょっと地味ではあるが。
オークションにて購入(¥677)
- CD (2008/12/9)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Eagle Rock