ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

かどふく新守山店 (2) @名古屋市守山区・新守山 (※閉店)

2016年12月06日 | 名古屋(千種区・守山区)

以前に嫁と行って大満足で帰ってきた「かどふく新守山店」へ単独で再訪。用事終わりだったので、夜営業開始の時間に店へ。幅広きしめんで名前が挙がることが多い店だけれど、前回店に入るとかなり「蕎麦押し」な印象を受けたので、気になって仕方がなかった。幟(のぼり)も立ててあるし、店先にも「長野県産そば粉100%使用して手打してます」と出ている。腰を下ろして給仕の年輩の男性(主人?)に「ざるそば」と、前回その充実ぶりに感激した「ミニ親子丼」を頼むも…その男性に「アウトッ!」って言われてしまった。売り切れという意味だとは思うがアウトって…(苦笑)。ちょうど隣の席の人がその親子丼を食べていたので、ご飯でも切れたのかな?(でもまだ夜営業開始時間だ…) ま、すぐには他が思い浮かばなかったので、そばだけにしておいた。(※訂正・通し営業のようです)

信州八ヶ岳産の蕎麦粉を石臼挽きにするというそばは、最近では珍しくごついそば。切りは太目で、太さにもばらつきがある。長さも短かめ。しっかりキリッと締められていて、風味と力強さがあり、噛みしめる楽しみのある武骨なそば。最近は洗練された蕎麦切りばかり食べていたので、久しぶりにこんな野趣溢れるそばを食べた気分。つゆはやや濃いめ、甘めの東海地方タイプ。この組み合わせもなかなか面白い。あっという間に手繰り終わり、さらっとした蕎麦湯をいただいて、了。そば以外はきしめんだけで、この地方では珍しく、うどんも煮込みも無い店なので、次はこのそばを温かいつゆで食べてみたいなァと、もう次の訪問に思いを馳せて…。(勘定は¥850)

前回の記事はこちら

 

かどふく 新守山店

愛知県名古屋市守山区鳥神町287

 

( 守山 新守山 しんもりやま かどふく きしめん 幅広きしめん はばひろきしめん 蕎麦 そば 親子丼 信州そば 信州蕎麦 田舎蕎麦 田舎そば )

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Blue & Lonesome / The Rolling Stones

2016年12月05日 | ブルーズ

Blue & Lonesome / The Rolling Stones (2016)

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の新譜。新譜ですよ、新譜。齢70ウン歳のキャリア50年以上の爺さん達の新譜。11年ぶり。ジャケットは今までありそうで無かったベロ・マークのみ。ブルースだからとベタに青くしてシレっとしているところも含めて、プロダクションがインスタントに進んだことを伺わせる。既に録音は進んでいるらしいがオリジナル曲の収録は一切無く、全曲ブルースのカヴァー。選曲は有名曲ばっかりでもなく、ちょっと渋め。イメージとしてはシカゴ・ブルースの伝道者みたくなっているが、初期を除けばブルースのストレートなカヴァーは意外と多くないストーンズ。ストーンズ単体としては、海賊盤で聴けるものを除けばごくわずか。ただ以前ミック(Mick Jagger)が他のバンド(The Red Devils)と演ったブルース・カヴァー・アルバムは地下で出回っていて、ミック個人のベスト・アルバムに一部収録されたり、他の演奏者とのライヴ演奏が発表されたりすることはあった。

さて、このアルバム。ちょっとディープなストーンズ・ファンだと”海賊盤のかなり音がいいやつ”的な(笑)印象を持つ人も多いんじゃないか。アレンジに奇をてらうことなく、一発録りでオーヴァー・ダブ無しっていう録音方法が、まさにストーンズの海賊盤で聴けるスタジオ・アウトテイク的なテイストを作り出している。今回は普段「ブルース・カヴァー・アルバムなんてベタ過ぎだろ」って一番言いそうなミックに引っ張られて次々と録音されたそうだし、歌い込んでいない分、ちょっとオーヴァーな節回しもそのままで微笑ましい。いつもならダラダラと、長い時には1年もかけてレコーディングをするのが常のストーンズが、何と3~4日で完成させたというんだから、よほど興に乗ったんだろう。

オリジナル・メンバー以外の参加は、シカゴ出身のベースのダリル・ジョーンズ(Darryl Jones)とキーボードのチャック・リヴェール(Chuck Leavell)、ミックと懇意のマット・クリフォード(Matt Clifford)。ただどの曲でもあまり出しゃばってなくて、サラッとしているのもいい。そして隣のスタジオに居たという旧友・エリック・クラプトン(Eric Clapton)が2曲に参加。インタヴューなんかを見ると、この路線でのミックのやる気に、キース(Keith Richards)が嬉しくて嬉しくてしょうがないといった感じ。94年の「Voodoo Lounge」でもそうだったが、キースはミックのハープ演奏が大好きで、ミックがたくさん吹くとベタ褒めになる。分かりやすい(笑)。もうこの調子で新曲も発表しちゃえ。もう時間はあまりないんだ。

amazonにて購入(¥1,347)

  • CD (2016/12/2)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Universal Music
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金龍 (2) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2016年12月04日 | 岐阜県(岐阜)

久しぶりに岐阜市長良にある中華料理店「金龍」へ。日差しの強いある日曜の昼、店に入るとほぼ満員の盛況ぶり。まだかなり暑い日だったが、店内は空調が無いので熱気でムンムンしている。空いていたカウンター席に座って「両面焼そば(廣東焼麺)」を注文した。両面焼きそばと言えば、近くの「桔梗園」。詳しくは知らないがこちらの店とは関係があるようだ(修行先?)。この日は忙しいとあってか給仕の女性2人も調理を手伝ってフル回転。店に居る客の他に持ち帰りの注文も入っているようで、なかなかのカオス状態。それでも老齢の主人の調理を女性ら(娘さん?)が上手くサポートしていて、麺入れのタイミングを伝えたり、餡の調理とタイミングを合わせたり、主人もしっかりと「あいよっ!」と答えて、微笑ましい連携はバッチリ。

しばらくして出てきた焼きそばは楕円の白い平皿にこんもりと盛られて、餡もたっぷり。もちろん例の白い粉(今だ正体不明・笑)もしっかり上にかけられている。量はかなり多め。たっぷりのもやしと大振りの野菜に加えて、鶏レバーが入っていて、味付けは塩でやや薄めなれど、コクがしっかり。鶏レバーが入っているのも「桔梗園」とそっくりだ。しっかりめに焼かれた麺のバリバリのところと、ふやけたところの食感の違いも楽しく、旨い旨い。お腹もいっぱいになって満足。出ようとした頃に入ってきた中年客4人組がそれぞれ全部違うメニューをバラバラに注文したので、お父さんは「えーっ?」とパニック状態に…(笑)。次は何を頼もうかな。(勘定は¥950)

前回の記事はこちら

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※令和元年10月1日を以って閉店されました。

純中華料理 金龍

岐阜県岐阜市長良桜井町1-15

 

( 岐阜 ぎふ 長良 ながら きんりゅう 純中華料理 桔梗園 ききょうえん 両面焼きそば 両面やきそば ヤキメシ 白い粉 八代店 閉店 廃業 )

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末廣屋 (2) @名古屋市中区・大須

2016年12月03日 | 名古屋(中区)

平日の午後、昼過ぎで仕事が終わって、あとはフリーという夢のような時間。こんな機会めったにない、という訳で、明るいうちの一杯で大須の「末廣屋」へ。開店時間(午後3時)に来たのは初めて。平日とあって周りはのんびりしているし、こんなバチ当たりはそう居ないって暖簾をくぐると…ほぼ満席。オイオイ、みんな仕事は?(苦笑)。辛うじて相席させてもらいテーブル席へ。やはりすでに定年を迎えたような年輩の方が多いけれど、訳ありっぽいカップルや、遊び人風の人、グループ客、自分のようなひとり呑み客、など様々。もう一度時計を確認する。間違いなく平日の午後3時(笑)。

給仕のお姉さんに酒をもらう。こちらの酒は菊水の辛口。こちらは「冷や」で頼んでも冷蔵酒が出てきた。つまみはカウンターの上の大皿を覗きたいが、満員なのでちょっと見辛い。そこで短冊に書いてあった「湯引はも」と名物の「まぐろ(さしみ)」を注文する。お姉さん曰く、まぐろはまだ捌いていないから時間がかかるとのこと。はもは梅肉と酢味噌が付いている。まだ日中暑いくらいの時期だったので梅の酸っぱさが堪らない。ちびちびと呑んでいるとまぐろが登場。こちらでは中トロのような部位が出てきて驚くことがあるが、今日のはもう大トロと言っていいような部位。切りも分厚くて大迫力。すごい。もちろん極上の鮪ではないけれども、充分幸せになれる。すぐに燗酒と「あなご焼き」を追加。

甘い味付けで、細かく身が刻んである穴子。添えてある練りわさびをちょこんとのせながら呑んでいたらいつまでも呑めそうだ。でも、もうその頃には相席でも満席で、店を覗いては引き返していくご同輩も多いので、早く席を空けなきゃ。ちょうど自分の相席の他3名が同時に煙草を吸い始めたので、ちょうどいいやと勘定してもらった(自分は居酒屋でなら隣で吸われても余程でなければ構わないタイプですが)。外に出ると…日差しが眩しい(笑)。(勘定は¥1,700程)

以前の記事はこちら

末廣屋

愛知県名古屋市中区大須3-16-4

 

( 大須 おおす すえひろや 末広屋 居酒屋 酒場 大衆居酒屋 昼飲み 昼呑み 鮪刺身 まぐろさしみ 鱧 ハモ )

 

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ジューシーバインミー @名古屋市北区・森下 (※移転)

2016年12月02日 | 名古屋(東区・北区)

名古屋市北区の名鉄瀬戸線森下駅(あるいは大曽根駅)近くにベトナムのサンドイッチ「バインミー」の店があると知って出掛けてみた。人気の飛騨牛肉屋「丸明大曽根店」の隣にある。バイクだったから良かったが、駐車場は無いようだ。オレンジを基調としたチープだがセンスのいいモダンな造りで、店内にはごく僅かながら飲食スペースもある。レジカウンターで注文するが、今までに食べたことが無いので何をどうしていいのやら、全然分からない。とりあえず基本らしい「クラシック」を注文してみた。パクチー(=シャンツァイ・香菜・コリアンダー)の増量が出来るとのことなので、お願いする。パクチーが大好きなのだ。最近はえらく注目されているようだが、昔はそのへんのスーパーでは扱っていなかったので、外国へ行った際にタネを買って自宅で育てていたこともある。このほか全てのサンドイッチにはキュウリ、ダイコンとニンジンのピクルス、目玉焼き、マヨネーズ、ネギ、フィッシュソース(=ニョクマム・ヌックマム・ナンプラー・魚醤)が入るとのこと。「お好みでチリ・ソースをかけることが出来ますが?」と訊かれたが、基本がどんなもんか分からないので少なめにかけてもらった。

店の中はあまりにも狭いので、テイクアウトして移動し、外で食べてみる。20cm程の長さのバゲットは、ベトナムだけに硬い皮のフランスパンを想像していたのだが、サクッとした食感で歯切れが良く、クラムは軽くて食べやすいものだった(米粉入りだそう)。中の野菜はたっぷりで、入っている具それぞれの味はあまり主張することなく、あっさりしている。ニョクマムもさほど感じず(慣れているだけかもしれないが)、もう少し辛味が強くてもいいかもと思うくらい。中の肉類もあっさりした味付けで、ベトナム・ソーセージは鶏版スパムといった感じ(実際の材料は知らない)。増量したパクチーはあまり香り高いものではないので、逆に慣れない人にとっては食べやすいのかも。大きさの割りに軽いので、すぐにお腹が減ってしまったが(笑)、なかなか旨いサンドイッチだった。安くはないが、これならきっと嫁も美味しいと言うに違いない。(勘定は¥750)

この後の記事はこちら

ジューシー バインミー (Juicy Banh Mi)

愛知県名古屋市北区大曽根2-1-16

 

( 大曽根 おおぞね 森下 もりした ベトナム料理 バイン ミー bánh mì bánh mỳ バインミー専門店 シャンツァイ 香菜 コリアンダー ニョクマム ヌックマム ナンプラー 魚醤 )

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1-2-3-4! (MOJO Magazine) / Various Artists

2016年12月01日 | 雑誌付録CD

1-2-3-4! (MOJO Magazine) / Various Artists (2011)

英音楽誌「MOJO」の2011年4月号の付録CDは副題が「The Roots Of The Ramones」。収録曲目を見ると全てがラモーンズのルーツという訳ではないし、選曲意図が読めないものもあるが、コンピ盤としては、ニューヨーク・パンクと、それより以前の(主に)アメリカのガレージ・パンクの素晴らしいショーケースになっていると思う。気になる曲目はこちら↓。

01 Street Fighting Man - Walter Lure And The Ramones
02 Ballrooms Of Mars – T.Rex
03 She Talks To Rainbows – Ronnie Spector 
04 I Love You – Johnny Thunders & The Heartbreakers
05 Bird Dance Beat – The Trashmen  
06 Baby Let's Twist – The Dictators
07 Personality Crisis  –New York Dolls
08 Do You Want To Dance – Bobby Freeman
09 Give Him A Great Big Kiss  –The Shangri-Las
10 Can't Seem To Make You Mine – The Seeds
11 Oh Those Eyes – The Vagrants
12 7 And 7 Is – Love
13 Rocket USA – Suicide
14 Max's Kansas City – Wayne County (By Jayne County Meets The She Wolves)
15 Venus De Milo – Television

(収録雑誌が無いので)あまり詳しいデータが分からないが、1のハートブレイカーズのウォルター・ルー(Walter Lure)との共演は何の機会だったのかな。84年のアルバム「Too Tough To Die」のアウトテイクと同じだろうか。仲の良かったロニー・スペクター(もちろんフィル・スペクターの元妻で、ロネッツのヴォーカル)はジョーイ(Joey Ramone)のソロ曲を逆カヴァー。ザ・トラッシュメン(The Trashmen)の曲はもちろんラモーンズのライヴ定番曲「Surfin' Bird」関連。テレヴィジョン(Television)とは(同じ会場で)共演はあれど、音楽的関係は無かったはずだけど…。こういう出来の良い企画盤は選者の意図を探ったり、テーマとの関係性を調べたりするのも楽しい。

オークションにて購入(¥500)

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