Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車整備台 製作 溶接

2022-06-25 20:01:25 | 製作・加工
自転車のメンテナンススタンドは色々な物が販売されていますが 用途に応じた使い易い物を
自作します 今回は自ら用意した部品を溶接します





自転車の整備台を作っているのは私の自転車小屋です 今回は用意した部材を
アーク溶接機で溶接して行きます ただ・・ 何度しても腕が上がらない作業です






最初に溶接するのは 前回用意しておいた鉄板と
ナットを取り付けます






屋外で仕事を進めて行きましたが 溶接の風景は
画像が有りません






先程のナットは さらに整備台本体のここへ溶接します
台が歪んでいるので 真っ直ぐに戻しておきます




溶接をする部分の塗装は ベルトサンダーを使い
剥がしておきます






先程の部材はこの様に取り付けます 今はシャコ万で
仮止めしています






整備台本体との溶接が終わりました 部材の溶け込みも充分で
溶接されていますが 綺麗な仕事が出来ません きっと根本的に
私が何か間違っているのでしょうね




整備台本体に黄色い墨を出していますが ここに穴を開けます
16mm 強の穴が必要です






16mm の穴を開けた後 電動工具の先に丸い砥石を付け
穴の大きさを調整しました






鉄板の穴開けは 5mm の下穴を開けてから このステップ
ドリルを使いました 上手く使うと便利な道具です これが
無ければホールソーが必要です




先程のナットと穴は 自転車の後部を保持する MINOURA の
スタンドを取り付ける為の物でした






MINOURA のスタンドの脚を ナットと穴に差し込んでいます
この為に スタンドの脚は曲げ加工をしています




そしてこの整備台の肝です ナットにメスネジを建てて
5mm のボルトを使い スタンドの脚を固定しています
これを緩める事でスタンドを外す事が出来ます 私が
一番 頭を使った部分です




完成では有りませんが自転車を乗せるとこうなります




溶接をした部分は直ぐに錆びるので 塗装をします
ペイントうすめ液で全体を良く拭き取ります






塗料の食い付きを良くするミッチャクロンを吹き
その後 透明の錆止めをスプレーします





透明の錆び止めまで塗りました 結構良い感じなので 自作感を残す為に
このままにしようかと少し考えました




でも 良く似た色を塗りました また工作が上手くなれば
そこが見える様に仕上げます






ナットに開けたメスネジには マスキングテープを
入れておきました これでネジは不具合なく使えます





じつは、この整備台は後輩から主な部材持ち込みで製作を依頼されました
全日本クラスの試合に行くとナショナルチームを含め複数のメカニックが類似した物を使っています
まず最初に思ったのは、このスタンド取り付け部の工作を工夫し 脱着が可能で持ち運び易い物を作る
色々と考えこの様な方法にしました 次は安全に使える為の作業が残っています 次回もお付き合い下さい

前回の作業 【 自転車整備台 製作 タップを建てる 】

次の作業 【 自転車整備台 製作 前輪振れ止 】

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自転車整備台 製作 タップを建てる

2022-06-24 20:14:34 | 製作・加工
自転車整備をする時に使う整備台を自作しています メンテナンススタンドは色々な物が
販売されていますが 使い易く、運搬をし易いものを目指します





メンテナンススタンドを自作する訳ですから それなりの工作道具も必要です
だからと言って新しい物は買わずに手持ちの物で進めます 今日はナットに
タップを建てるのでそれに必要な道具を用意しています




今日はこの 20mm のナットの一面に メスネジを作ります
それをタップを建てると言います






まず使うのは 下穴を開ける部分に印を付けるポンチ
下穴に使う鉄工用の鉄キリです




ナットに穴を開ける部分をマーキングし ポンチを打ちました
ポンチは印だけでは無く 鉄キリが逃げない様に凹みを付けます






使う鉄キリは 4.2mm タップは 5mmを使うのでその為の
下穴です キリを使う時は切削オイルを使います




ナットに 4.2mm の下穴を開けました






タップの用意をします 小さなハンドルを使う
ハンドタップです






下穴に対して真っ直ぐ、直角にタップでネジを切って行きます
真っ直ぐ・・ これは慎重に作業を進めます




ネジが切り終わりました 上手く行きました






5mm のステンレスボルトで 頭は 4mm の六角です




失敗するのを恐れて 予備も買っていました・・






次の作業は今回のナットと鉄板を溶接する予定です
この様にシャコ万で板とナットを挟み固定しています





今回の作業は予定通りに出来ました 本職では有りませんが何度と無く
タップ建てはしていたので それなりに、と言う処でしょうか





次回は溶接作業です これも今迄に何度もしている作業ですが こればかりは
全く進歩が有りません 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 自転車整備台 製作 スタンド改 】

次の作業 【 自転車整備台 製作 溶接 】

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カツリーズサイクル&デザイン 成田氏が来訪

2022-06-23 20:08:40 | よもやま話
石川県の自転車店 Katsuri's Cycle & Design カツリーズサイクル & デザインの
成田加津利さんが私の所に来て下さいました





自転車のプロメカニックを長く務められ チームカーのデザインやペイントをされる事でも有名な
成田さんですが 自身も自転車選手の経歴が有り全国大会の覇者でもあります そんな成田さんが
車に乗って来て下さいました




お互い自転車競技に関っているので 何時でもお会い出来るはず
なんですが、なぜかそれが敵わず 13年振りの再会でした 
でも SNS のお陰でそんな気がしません 私の自転車整備は
この方の影響を凄く受けています






実はカツリーズサイクルの Web store で自転車のジャージを
注文したのですが 広島で開催される全日本選手権へ行く途中で
配達します と言ってジャージを届けてくれました いや会場とは
方向が逆なんですが・・ すみません 
この PISSEI ピセイの製品も成田さんのオリジナルデザインです






積もる話しで楽しい時間が直ぐに過ぎて行きます 成田さんは自転車競技だけではなく
子供達に自転車を楽しく教える自転車教室や 能登半島を一周する ツール・ド・のと400 にも
関っていらっしゃる人です
翌朝早く 全日本選手権の会場広島県に向けて移動されました 4日間 チームメカニックとして
選手をサポートされます

カツリーズサイクル&デザイン H/P 【 Katsuris Cycle & Design | 石川県内灘町 カツリーズサイクル 】

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自転車整備台 製作 スタンド改

2022-06-21 20:15:35 | 製作・加工
自転車整備用のメンテナンススタンド 色々な物が市販されていますが使い易い物を自作します
市販されている部材を加工しながら製作を進めます 作業風景をご覧下さい





これは今回の工作に使う為の道具の一つですが 後ほど用途を見て頂きます
今回製作するのは自転車を正立させ 腰の負担が少ない高さの物を作ります
ナショナルチームのメカニックも類似した物を用意していますが それに
負けない物を作るつもりで頑張ります






これは今回の整備台のベースになる物で市販品に
手を加えて使います 折り畳み作業台と言う名称で
売られています






作業台の上で自転車を保持する為の部材は
MINOURA の 1台用スタンドを使います
品番は DS-550-CS
これもこのままでは使えないので加工が必要です




さて 今回は先程、紹介しました MINOURA のスタンドの
足元に手を加えます




足元のパイプを曲げる為に用意した SGP ガス管です
内部に切断時のバリ、返りが残っているので これの
面取りを行います






この作業で冒頭の写真の道具、ステップドリルを使います
我々はタケノコとも呼びますが これを電動ドリルに装着し
パイプ内面の面取りを行います






スタンドの足元のパイプを一本外しました パイプの曲げ
加工をする時に傷が付かない様に ビニールテープで養生
しました




スタンドのパイプをガス管の中に差し込み 曲げていきます
これが想像以上に硬いパイプで満身の力が必要でした
その様な時でも パイプにペコを作ってはいけないので
力を入れながら優しく力を加えると言う 訳の解らない
力加減が必要です




一旦曲げたパイプをスタンドに戻してみました 簡単な様ですが
曲げる方向にも気遣いが必要で 割と細かな作業を要求されます






曲げ加減を調整しながら ほぼ意図した形に出来ました
先程のペコと言うのは 飲料のコーヒー缶を押えると缶が
凹み 両サイドに尖った部分が出来ます、その状態をペコ
と表現しますが 凄く強度が落ちます パイプを曲げる時に
絶対やってはいけない ペコです






スタンド本体に足を取り付け 寸法を測っています
ここで 1~2mmの寸法違いは許容範囲です 後の作業で
現場合わせ、修正が可能です





このスタンドの脚をどうしようかと思いましたが、設計図も無い中 思い描いた物が
概ね形に出来ました 次はこれを取り付ける為の加工が必要です 次回もどうぞ
お付き合い下さい

次の作業 【 自転車整備台 製作 タップを建てる 】

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チェーンオイル Dela Dry+TRAIL の使用感

2022-06-20 20:00:57 | 自転車整備 チェーン
チェーン用潤滑剤 Dela Dry デラドライと Dela TRAIL デラトレイルを併用して使ってみました
その使用感はどうだったのでしょうか ご紹介させて頂きます





私が長く使っているロードレーサーですが 今でも快適に乗れる様に整備は欠かしていません
先日からこの自転車のチェーンの整備を続けています






チェーンのオイルアップを済ませ 三日経っています
凄く良い状態です






今 チェーンに使っている潤滑剤は この二種類を併用しています
いずれも CNT カーボン ナノ ドライを添加した商品で それぞれが
優秀な潤滑性能を発揮します ジェイマックス(株)製造の Dela Dry と
Dela TRAIL です





お天気が良く青空の綺麗な日でした ほぼ平坦な一般道を軽いギアで走り始め
走行中に変速機も動かします ここは西宮市のサイクリングロードです
チェーンの状態は 実に軽いです 乗って軽さを感じます 音は全くしません
金属の存在を感じないくらい、滑らかな使用感です






サイクリングロードを外れ一般道を走ります
チェーンの粘度も低く せん断に要する力も小さいのだと
感じます 先日交換したサドルも良い調子です フレームの
塗装は下地に白を塗り その上にブルーが塗られています






チューブラーホイールは Campagnolo RECORD スモールハブ 36穴
リムは FIAMME ロード用 赤ラベル 28穴 ハブとリムの穴数が違う
変則組です スポークを軽目に張り、ソルダリングでそれを補っています






自転車小屋へ帰って来ました チェーンの状態を
確認してみましょう






元々 デラ トレイルの方は 私の後輩選手も 乗って軽く
パワーメーターで測ると 3W 出力がアップしたと言う
データを持っています 
これは昨日今日 自転車に乗った人間では無く 自身も
マスターズで優勝出来るレベルの競技者で 人の指導も
出来る自転車競技愛好家の話です






その様な Dela TRAIL に Dry の CNT を追加で添加する訳
ですから 良い状態になるのは有る程度予想していました
チェーンには薄く汚れが出ています これは TRAIL の
トリートメント効果でしょう 





私の感覚では Dela Dry 単体で使うより TRAIL を併用する事で さらに良い状態を
作る事が出来ると思います 一般の自転車愛好家の人達にとっては 少々高価な潤滑剤
ですが 記録を競い合う自転車競技者であれば使う値打ちが有ると思います





それぞれの価格は Dera TRAIL 300mml ボトル 5445円(税込) Dela Dry 100mml 3740円(税込)
取扱いは自転車の問屋さん 老舗の(株)フカヤさんです
今回 Dela シリーズの記事が少し続きましたが 私の使用感と言う表現でご紹介させて頂きました

コメント (5)
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