「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

盛り土がないという明白なる土壌汚染対策法違反なのだから、卸売市場法10条2号により市場認可は、ありえない。

2016-09-18 12:13:26 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 築地市場移転問題の報道が過熱しています。
 土曜日の朝NHK深読み、日曜日の朝シューイチ、サンデーモーニング、新報道2001など。

 いずれの報道も、落としている観点は、現在、築地市場は、土壌汚染対策法上の土壌汚染指定区域のひとつ「形質変更時要届出区域」(土壌汚染対策法11条1項)に指定されているということです。

 そして、その土壌汚染指定区域に、土壌汚染対策法の趣旨に則り、いかに生鮮食料品を扱う市場を作ることを可能にできるかということで、専門家会議、技術会議で出された結論である対策工事が、盛り土を行うということでした。

 盛り土を行わなかったことは、土壌汚染対策法の明白な違反行為であり、「形質変更時要届出区域」(土壌汚染対策法11条1項)は解除されないことになります。

 すると、卸売市場法は、土壌汚染指定区域に生鮮食料品を扱う市場を建設することは想定しておらず(卸売市場法10条2号)、国による卸売市場法に沿った市場認可はなされないこととなります。

 「法律による行政の原理」による当然の帰結です。

 
 農林水産省の考え方も報道すべきと考えます。


 
 東京都による専門家の皆様の検討を待つまでもなく、明らかなことではないでしょうか?
 いままでの検討経緯を無視した結論は、新たに設置される専門家による会議には許されません。
 あくまで、建物“下”に盛り土をしなけれればならないのであって、建物内の地下空間を土で埋めても、それは建物内のことでなんらの解決にもなりません。そんなに都合よく、建物というものの範囲が変えられてよいのでしょうか?
 「地下空間」というマジックワードで、都民を惑わさないでいただきたい。



*********卸売市場法****

(開設の認可)

第八条  次の各号のいずれかに該当する地方公共団体は、農林水産大臣の認可を受けて、開設区域において中央卸売市場を開設することができる。
一  都道府県又は政令で定める数以上の人口を有する市で、中央卸売市場整備計画において定められた中央卸売市場を開設することが必要と認められる都市の区域の全部又は一部を管轄するもの

二  中央卸売市場の開設に関する事務を処理するために設置される地方自治法第二百八十四条第一項の一 部事務組合又は広域連合で、前号に掲げる都道府県又は市の一以上が加入し、かつ、当該開設区域の全部又は一部を管轄する地方公共団体のみが組織するもの



(認可の申請)

第九条  前条第一号又は第二号に該当する地方公共団体は、同条の認可を受けようとするときは、業務規程及び事業計画を定め、これを申請書に添えて、農林水産大臣に提出しなければならない。

2  前項の業務規程には、少なくとも次の各号に掲げる事項を定めなければならない。
一  中央卸売市場の位置及び面積

二  取扱品目

三  開場の期日及び時間

四  卸売の業務に係る売買取引及び決済の方法(委託手数料に関する事項にあつては、農林水産省令で定めるもの)

五  卸売の業務に係る物品の品質管理の方法

六  卸売の業務を行う者に関する事項

七  卸売の業務を行う者以外の関係事業者に関する事項(この章において業務規程で定めるべきものとされた事項に限る。)

八  施設の使用料

3  第一項の事業計画には、次の各号に掲げる事項を定めなければならない。
一  取扱品目ごとの供給対象人口並びに取扱いの数量及び金額の見込み

二  施設の種類、規模、配置及び構造

三  開設に要する費用並びにその財源及び償却に関する計画



(認可の基準)

第十条  農林水産大臣は、第八条の認可の申請が次の各号に掲げる基準に適合する場合でなければ、同条の認可をしてはならない
一  当該申請に係る中央卸売市場の開設が中央卸売市場整備計画に適合するものであること。

二  当該申請に係る中央卸売市場がその開設区域における生鮮食料品等の卸売の中核的拠点として適切な場所に開設され、かつ、相当の規模の施設を有するものであること。

三  業務規程の内容が法令に違反せず、かつ、業務規程に規定する前条第二項第三号から第八号までに掲げる事項が中央卸売市場における業務の適正かつ健全な運営を確保する見地からみて適切に定められていること。

四  事業計画が適切で、かつ、その遂行が確実と認められること。


*********朝日新聞*****************
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9K5TG1J9KUTIL01N.html

「盛り土したもんだと…」 豊洲市場の認識、庁内にずれ

2016年9月18日03時02分


 「昨年ごろ知った」「問題ないと思った」――。盛り土がされていなかった東京都の豊洲市場(江東区)をめぐり、前副知事が証言した。都庁内のずさんな情報共有は地下空間が設けられた問題検証の焦点で、都のプロジェクトチームが経緯を調べる。専門家会議も小池百合子知事の依頼を受けて再開され、安全性を再検証する。


 「両方の思い込みがそのままにきて、今回のような事態になっている」。市場問題プロジェクトチーム座長の小島敏郎・青山学院大教授は17日の記者会見でそう話した。「盛り土をしている」と考えてきた職員と「地下に施設を造った」と把握していた職員――。小島氏は、双方の連携不足が深刻な事態を招いた一因とみている。

 「技術屋(技術担当の職員)はみんな知っていたはず。ただ、それ以外は地下の空間まで気にしない」。市場移転を担当してきた都幹部の一人も、部署間に情報共有の壁があったことを認める。建物設計の担当者の間で、どこまで「盛り土」の必要性が共有されていたのか。都が進める検証の焦点になっている。

 外部への情報発信も正誤が入り交じっていた。都のウェブサイトなどで「盛り土をした」と説明し続けたが、別のページには地下に施設を設けたことが分かる資料なども載っていた。

 「広報担当の事務職員は、設計が途中で変わるとは思わない。心底、『盛り土がある』と思って情報発信をしていた」。元都幹部の一人は、都庁内の雰囲気をそう振り返る。結果として、都庁中枢すら、大型プロジェクトの根幹に関わる内容変更を数年も知らない事態が続いてきた。

 「恥ずかしながら全く知らなかった。盛り土をしているもんだと思ってた。(資料を)見て気づければ良かったけど、なかなか難しい」。市場を管理する都中央卸売市場長の経験者も、そう語る。

 「行政の手順がしっかり行われていない、コンプライアンスの問題。正すにはルールを確立することだろう」。小島氏は17日、都が抱える課題をそう指摘した。原因に関する都の調査結果を受けて、市場の安全性や移転の妥当性などを外部有識者で検証する作業に進む。

 「これまでの経緯についてのチェック。(私が)帰った時点できっちりと整えていてほしい」。パラリンピック閉会式のため、リオデジャネイロ出張中の小池百合子都知事は16日(日本時間17日)、そう話した。

■ベンゼン拡散防止、焦点

 「前提条件が変わった。現状を見て再評価する」。2008年に土壌汚染対策として「盛り土」を提言した「専門家会議」の座長で、今回も座長を務める平田健正(たてまさ)・放送大学和歌山学習センター所長は17日の記者会見で、安全性を再検証する考えを示した。

 再び盛り土をする可能性について平田氏は「施設が入った今の地下で盛り土をするのは物理的には難しい」とし、「4・5メートルの盛り土と今の状態とどっちがいいという議論ではなく、今の状態を改めて評価する」と述べた。まずは現在の地下空間内で、地下水と大気で有毒物質のベンゼンの数値などのデータを集める考えだ。

 都の地下水モニタリングの最終結果は1月に出る予定だが、専門家会議が安全性の結論を出す時期については「予想がつかない」とした。

 焦点となるのは、コンクリートで揮発性のベンゼンの拡散を防げるかだ。平田氏は08年の提言で、盛り土によって地下から上がるガスの拡散が抑えられると結論づけたことを説明。「コンクリートが盛り土に代わる効果を持つか、データを観測する必要がある」と述べた。

 都が17日に公表した地下にたまった水の検査では、環境基準を下回る微量のヒ素と六価クロムが検出されたが、ベンゼンやシアン化合物、鉛などは検出されなかった。平田氏は「環境基準以下なので問題ない」とした。

 地下の水については、「雨水ではヒ素がこういう濃度で出ることはない。地下水の影響が大きいのではないか」と指摘。地下水にベンゼンやシアン化合物が含まれれば、揮発して上部の建物に入り込む可能性もあるため、施設直下の地下水位の確認も進める。

 平田氏はまた、「提言の内容と違うことをするなら、当事者に説明するのが大事」として、築地市場の関係者の意見を専門家会議の中で聴く方針も示した。
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ゼネコンに聴取後、400億円増 豊洲市場3棟再入札、都の予定価格 99%超で落札/なれ合いの中の一種の談合では?

2016-09-17 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 新たな築地市場移転問題がはらむ、矛盾がまた、あきらかになりました。

 なれ合いの中の一種の談合ではないだろうか?

******朝日新聞*******************

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12561455.html

ゼネコンに聴取後、400億円増 豊洲市場3棟再入札、都の予定価格 99%超で落札

2016年9月16日05時00分



 東京都の築地市場(中央区)が移転する予定の豊洲市場(江東区)の主要建物3棟の建設工事で、1回目の入札不調後、都当局が入札予定の大手ゼネコン側にヒアリングを行い、積算を事実上聞いていたことが、都幹部や受注ゼネコン幹部の証言で分かった。その後の再入札で3棟工事の予定価格が計407億円増額され、いずれも予定価格の99%超で落札された。▼39面=地下利用案たびたび浮上


 また、受注ゼネコン幹部は「再入札前に予定価格を引き上げるから落札してほしいと都側からヒアリングとは別ルートで要請があり受け入れた、と社内で説明を受けた」とも証言した。都幹部はこうした要請を否定している。

 都とゼネコン側のなれ合いの中で建設費がつり上がっていた可能性が浮かび、小池百合子都知事が発足させた「市場問題プロジェクトチーム」の調査でも解明のポイントとなりそうだ。

 主要建物3棟の建設工事は別々に発注され、2013年11月の1回目の入札で、青果棟に鹿島の共同企業体(JV)、水産卸売場棟に大成建設JV、水産仲卸売場棟に清水建設JVがそれぞれ単独で参加予定だったが、辞退し、不調に終わった。翌14年2月の再入札では、3件の予定価格を計407億円引き上げて実施。3棟をそれぞれのJVが落札した。

 受注ゼネコンの一社でこの工事に関与した幹部によると、1回目の入札では3社は独自に積算した価格より都の予定価格が大幅に安く、資材や人件費が高騰する中で採算がとれないため、辞退したという。

 当時の都幹部によると、その後、業者にヒアリングし、何にどの程度の費用がかかるかなどをゼネコン側から聞いた。都幹部は「入札参加が数社ある場合は見積もりが一番安いところを基準にするが、今回は1社。談合というか、随意契約という風に見えてしまうところはある」と証言した。

 受注ゼネコン幹部も「再入札ではこちらの見積額を都が理解し、再予定価格を設定した」。別の受注ゼネコン幹部もヒアリングがあったことを認め、「通常、ヒアリングはない。都の焦りを感じた」と話す。

 朝日新聞の取材に対し、鹿島は「事前に受注調整を行ったなどの事実はない」、大成建設は「工事は適正な手続きを経て受注している」、清水建設は、見積価格を都に伝えたり、都から予定価格を上げるので落札してほしいとの要請があったりした「事実はない」と回答している。
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築地市場移転は、東京都による土壌汚染対策法違反の対策工事のため、破たん。当時都知事はじめ、もともと同法順守の意思なし。

2016-09-15 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 築地市場移転は、東京都による土壌汚染対策法違反の対策工事のため、破たんをしました。

 下の新聞記事からも、もともと、土壌汚染対策法順守の意思がないことがうかがわれます。

 この調子なら、市場予定地の真ん中を通る315号線下の土壌汚染対策もされてないのではないだろうか? 

********************************
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016091590070411.html 

【社会】


豊洲市場 石原氏、08年に地下コンクリ箱案に言及「ずっと安く早い」


2016年9月15日 07時04分





 築地市場(東京都中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)の主要な建物下に盛り土がされていなかった問題で、石原慎太郎氏が都知事在任中の二〇〇八年、地下にコンクリートの箱を埋める案に言及していたことが分かった。長所として工費の安さや工期の短さを挙げていた。土壌汚染対策を検討する専門家会議の盛り土案に反し、都が地下空間案を採用した判断に、石原氏の意見が影響したかどうか、解明が進むことになりそうだ。 (中沢誠、中山高志)

 専門家会議は〇七年五月、ベンゼンで土壌が汚染されていた豊洲市場の地下利用について「有害物質が建物内に入る恐れがあるため、地下施設は造らない方がいい」と指摘。〇八年五月十九日、土を入れ替えて盛り土にする方針を決定した。

 しかし、石原氏は〇八年五月三十日の都知事の定例会見で、海洋工学の専門家がインターネットで「もっと違う発想でものを考えたらどうだ」と述べていると紹介。土を全部さらった後、地下にコンクリートの箱を埋め込み「その上に市場としてのインフラを支える」との工法があると「担当の局長に言った」と説明していた。

 当時は、六百七十億円と見込まれた汚染対策費が一千億円を超えるとの見方も出ていた。石原氏は五月十六日の会見で「もっと費用のかからない、しかし効果の高い技術を模索したい」と説明。五月二十三日の会見では専門家会議の座長が「新しい方法論を試すにはリスクが高い」と述べたことについて、「その人の専門性というのはどんなものか分からない。いたずらに金かけることで済むものじゃない」と反論した

 二カ月後の七月、専門家会議は敷地全体を盛り土にするよう都に提言した。都は翌月、工法を検討する別の有識者の「技術会議」を設置。その会議で、地下空間を設けて駐車場などに有効利用する公募案を候補の一つに選んだ。この公募案は委員の反対で不採用になったが、「浄化作業のため」とする都の別の提案で地下空間案が設計に反映された。土壌対策費は最終的に八百五十八億円となった。

 石原氏は今月十三日のBSフジの番組に出演し、盛り土にしなかったことを部下から「聞いてません。これは僕、だまされたんですね」と述べた。本紙は十四日、事務所を通じて石原氏に取材を申し込んだが、コメントは得られなかった。

(東京新聞)


*******BSフジの内容*****
http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/14/isihara-shintaro-disputed-tokyo-city_n_12002806.html

 


反町理・編集委員


    石原さん、知事の時は、この件はお聞きになっていたんですか?


石原慎太郎氏


    聞いてません。これは、僕は、だまされたんですね。やっぱりね、言葉は悪いかもしれないけど、めくら判を押されたと言うかな、つんぼ桟敷に置かれたって言うかね。結局ね、してない仕事をしたことにして予算出したわけですから、その金どこ行ったんですかね。

 


石原慎太郎氏


    それにもう一つ今ね、都立病院の移転の問題でもね、スキャンダルが出そうなんですよ。やっぱり、都の役人ってのは腐敗してるね。そう思った、僕は。

 
反町理・編集委員


    つまり、石原さんの見立てで行くと、これは都庁の中の構造的な問題だとお感じになっているんですか?


石原慎太郎氏


    どうしてその、やってないことをやったってことにするんですかね。現場の人間しか分からないから。しかも予算措置してるわけですからね。税金使って。額はわかりませんよ。人によっては大した額じゃないという人もいるかもしれないけど、僕はやっぱり、いろんな問題、根が深いと思うね。オリンピックなんかでもいろんな問題出てくるかもしれませんよ、下手すると。

 
反町理・編集委員


    石原さん、都知事4期お務めになった中で、こういうことがお感じになったことはありましたか? 知らないままに進める、都庁ってのはそういう怖いところがあるものなんですか? トップに知らせずに官僚だけの間で話を進めてしまう体質がある組織なんですか?

 
石原慎太郎氏


    いや、それはね、あってはならないことですしね。私は自分なりの自分の発想で新しいことをやったときに、強引にやらせましたよ。だけどね、やってないことをやってないとは知らされなかった。盛り土の問題なんかでも、結局手を抜いたわけでしょう。これはやっぱり、現場の人間にしか分からないでしょうね。

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中央区は、土壌汚染が処理されることを条件に、移転を容認している根拠資料のひとつ。しかし、その条件が満たされなかった。

2016-09-15 13:33:35 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 中央区は、土壌汚染が処理されることを条件に、移転を容認している根拠資料のひとつ。

 本年9月10日、豊洲市場建物下の盛り土を欠くという致命的な土壌汚染対策法違反は、中央区の移転容認の大前提が崩れたことを意味します。


************中央区ホームページ*******
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/keikaku/tukiji/tukizisizyo/kikaku_20100915102136978.html 



 平成22年8月12日
 東京都知事
  石原 慎太郎様
                                    中央区長
                                     矢田 美英
                                    中央区議会議長
                                     中嶋 ひろあき
     豊洲新市場予定地の土壌汚染対策に係る要望について

 平素、本区政の推進に多大なご理解、ご協力をいただき感謝申し上げます。

 さて、今月2日に開催されました「第14回豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」において、適用実験の評価・検証結果について「すべての処理技術についての有効性を確認し、豊洲新市場予定地の汚染物質の除去は可能である」とされるとともに、「盛土について、食の安全・安心を確保する観点から、再度、調査を行うこと」との提言がなされました。

 本区におきましては、平成21年2月26日付けで貴職へ要望書を提出するとともに、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策を注視してまいりましたが、この間、情報提供のあり方や盛土搬入時の調査において内規が遵守されなかったことなどを巡り、都民や市場関係者などの食の安全に対する不安や懸念を払拭できなかったことは誠に遺憾であります。

 本区といたしましては、東京都が市場開設者の責務として、情報公開や説明責任の重要性の観点から、適用実験の結果や盛土の汚染状況に関してわかりやすい説明会を開催するなど、広く都民や市場関係者の理解を深めるために必要な対策を早急に実施するよう強く求めるものであります。

 今後、技術会議で提言された土壌汚染対策などについて関係者への十分な情報公開を行うとともに、本移転問題につきまして、市場関係者や地域住民並びに本区の意見を十分に聴き、反映されるよう改めて要望いたします。あわせて、このたびの技術会議の提言内容について、中央区及び中央区議会へ説明を行うよう要請いたします。

**************************

 豊洲土壌汚染対策工事がきとんとなされることが大前提で、平成22年10月の都知事の築地市場の豊洲移転推進の表明を受け入れていくことになる。

(中央区政年鑑 平成28年版 51頁 参照)

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東京都は、「平成24年度東京都中央卸売市場会計予算に付する付帯決議」の着実な履行を!

2016-09-13 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 築地市場移転問題に関連して、念のための、過去のブログhttp://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/f219eba513b2387816ea68fe27697e5b の振り返り。

*******ブログ2012-03-30 16:59:32******

思いの一部は、前のブログで書きましたが、市場予算に付された付帯決議と、本日の各紙の反応を見ておきます。

*******都議会ホームページより******
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/opinion/2012/e12i1301.html

第18号議案 平成24年度東京都中央卸売市場会計予算に付する付帯決議

 予算の執行に当たっては、以下の点に留意すること。 
1 豊洲新市場の開場に当たっては、土壌汚染対策を着実に実施し、安心・安全な状態で行うこととし、リスクコミュニケーションなどの取組を通じて、都民や市場関係者の理解と信頼を得ていくこと。 

2 豊洲新市場の施設の建設工事は、汚染の処理を完了した上で、実施すること。

3 築地のまちづくりについては、中央区との合意を踏まえ、築地での食文化の拠点が継承されるよう最大限協力すること。 

***************************


 付帯決議1.「リスクコミュニケーションなどの取組を通じて、都民や市場関係者の理解と信頼を得ていく」とありますが、中央区民をはじめ都民に対するリスクコミュニケーションは、いままで、まったく不十分でした。
 中央区では、非公開というに等しい「まちづくり協議会」の場での状況説明、江東区では、まだそれよりは少しはましではあるが、限られたエリアにしか、開催の案内の回覧がなされない形での状況説明の会がなされた程度です。


 付帯決議2.「豊洲新市場の施設の建設工事は、汚染の処理を完了した上で、実施すること。」とありますが、汚染処理が完了する仮定がそのとおり行くのかが問題です。
 今、移転候補地は、土壌汚染対策法により土壌汚染指定区域(形質変更時要届出区域)になっています。

 以下、その指定が台帳に掲載されています。


<形質変更時要届出区域台帳>




 

 この指定がはずされるには、土壌汚染処理がなされ、その後2年間のモニタリングで、環境基準以下の状態が継続していれば、解除なされるということです。



 全体の資料は、以下です。
<農林水産省 資料>





 私たちは、もともと不透水層以下の汚染の広がりを調査せずに土壌汚染対策を立案している点をはじめ、東京都は、環境省の土壌汚染対策の指針に則っていない。
 その不備がある以上、前提を欠いた土壌汚染対策をやったとしても、土壌汚染指定区域は解除しようがないと考えています。

 「豊洲汚染土壌コアサンプル廃棄差し止め裁判」控訴審 (第一回公判平成24年4月26日11:00~東京高等裁判所424号法廷)で、これからも明らかにしていきます。
 





<各紙の反応>
******東京新聞(2012/03/30)*****
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120330/CK2012033002000024.html

民主2割が反対 市場会計予算案 都議会
2012年3月30日

 新年度一般会計予算案や帰宅困難者対策条例案などを可決し、二十九日に閉会した都議会。築地市場(中央区)の移転する江東区豊洲地区の土壌汚染対策費などを盛り込んだ新年度中央卸売市場会計予算案では民主所属議員五十人のうち十一人が造反し反対に回る波乱があった。民主の執行部は造反者の処分を検討するが、会派内の温度差が露見した形だ。

 民主会派団長の馬場裕子氏も反対に回った。「二〇一〇年度予算の付帯決議は都にほごにされた。今回も付帯決議を付けたが信用できない。現状で都民に責任を持って大丈夫とはいえない。執行部に反抗しているわけではない」とコメントした。一期目の関口太一氏も造反。「(二十六日の予算特別委で)都から、安全確保のため一四年の開場にこだわらないとの答弁があれば賛成したが、得られなかった。苦渋の判断」と述べた。

 山下太郎幹事長は「ギリギリまで説得したが、残念だ。予算への賛成はマニフェスト違反ではない。移転容認でも方針転換でもない」と主張。造反者に対し「処分は検討するが、会派から追い出す気はない」と話した。

 石原慎太郎知事は閉会後、「やることはやるんだよ。ちゃんと。(土壌汚染対策を)徹底してきれいにして」と述べた。

******毎日新聞(2012/03/30)*****
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120330ddlk13010312000c.html
都議会:民主11人が造反、予算案で反対に回る 築地市場の豊洲移転で /東京

 都議会第1回定例会は29日の本会議で、12年度予算案を民主、自民、公明などの賛成多数で可決し、閉会した。築地市場の豊洲新市場への移転整備費を盛り込んだ中央卸売市場会計予算案も可決されたが、民主の議長を除く49人中11人が会派の方針に反して反対に回った。

 市場会計予算案は、移転関連費に607億円を計上。民主は1年前、「強引な移転には反対」と主張して予算案に反対したが、今回は「建設工事は(移転予定地の)土壌汚染の処理を完了した上で実施する」との付帯決議を条件に賛成した。

 関係者によると、造反した民主の11人は▽栗下善行(千代田)▽馬場裕子(品川)▽柳ケ瀬裕文(大田)▽関口太一(世田谷)▽西沢圭太(中野)▽滝口学(荒川)▽鈴木勝博(足立)▽田之上郁子(江戸川)▽松下玲子(武蔵野)▽小山有彦(府中)▽篠塚元(南多摩)の各議員。

 民主会派の団長も務める馬場議員は「賛成すれば今の不十分な土壌汚染対策を認めたことになる。ただ会派を離脱するつもりはない」。柳ケ瀬議員は「豊洲の安全性が確認されていない以上、賛成できない」と話した。

 山下太郎幹事長は記者団に「直前まで説得したが残念。予算案への賛成が豊洲への移転に賛成するということではない。処分は今後検討する」と話した。

 また、民主と生活者ネットが提案したがん対策推進条例案は否決された。【柳澤一男】




******読売新聞(2012/03/30)*****
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120330-OYT1T00170.htm

民主11都議が造反「有権者に説明できぬ」

 東京都議会は29日に本会議を開き、築地市場(中央区)の江東区豊洲地区への移転関連費用を盛り込んだ2012年度予算案を、民主、自民、公明などの賛成多数で可決した。


 最大会派の民主は、「土壌汚染対策を着実に実施する」との付帯決議を条件に賛成に転じたが、所属都議の造反者はさらに増え、この日は11人が反対にまわった。

 約600億円の市場移転関連費用を盛り込んだ中央卸売市場会計予算など3議案の採決で、民主はこの日、党議拘束をかけて会派の引き締めを図った。

 採決で反対にまわった西沢圭太議員は「市場関係者が合意しても、『豊洲は安全です』とは有権者に説明できない」と主張。関口太一議員は、「都議選では『移転反対』を訴えて当選させてもらった」として、公約を重視したと説明した。

 民主の山下太郎幹事長は、「ギリギリまで説得を続けたが、残念ながらこういう結果になった」と淡々とした様子。党議拘束に背いた造反者の処分については、「有無も含めてこれから検討する。今後、どうやって会派をまとめていくかが課題」と繰り返した。

          ◇

 都議会は29日、大規模災害時に都民らの帰宅抑制を求める帰宅困難者対策条例案など117議案などを可決して閉会した。民主などが議員提出した「がん対策推進条例」案は否決された。

(2012年3月30日14時17分 読売新聞) 

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東京都側から出された豊洲土壌汚染問題の資料H28.9.12 明白な土壌汚染対策法違反

2016-09-12 18:01:14 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 東京都側から出された豊洲土壌汚染問題の資料H28.9.12

 専門家会議の提言と異なった手法であり、安全性の担保がないことがわかります。

 東京都がよい悪いの判断をしたとしても、最終的に卸売市場認可をするのは、国の役割です。
 国は、ずさんな土壌汚染対策しかしていない場所への卸売市場開設認可をするはずがありません。
 生鮮食料品を扱うことは、不可能です。

 都は、豊洲市場用建物を、このような土壌汚染が残った場所で行えるものに、使い道の変更を考えていくべきところです。そのようなものがあるならば…



 

 

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明らかな土壌汚染対策法違反で、築地市場の豊洲移転決定的に破たん。移転延期⇒移転不可能に。築地再生へ。

2016-09-11 12:08:34 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 明白なる土壌汚染対策法違反。

 豊洲東京ガス工場跡地への生鮮食料品を扱う築地市場移転の線は、決定的に立ち消えたのではないでしょうか。

 事がらの重大性ゆえ、「移転延期」というなまやさしい語句は使えず、「移転は不可能」という語句が正しいと考えます。

 今後、東京都が、考えて行くべきは、豊洲においては、約6000億円かけた施設の効果的な転用の方法であり、そして、築地においては、肝心の生鮮食料品市場の築地市場原位置での再生です。


*******専門家会議資料*********

 豊洲の土壌汚染対策において、専門家会議で、盛り土が必要とされた根拠資料







*******毎日新聞***********************
http://mainichi.jp/articles/20160911/k00/00m/040/106000c

豊洲市場
.
移転推進派も憤慨…盛り土せず



毎日新聞2016年9月10日 23時41分(最終更新 9月10日 23時46分)

 東京都の小池百合子知事は10日に記者会見し、築地市場(中央区)からの移転を延期した豊洲市場(江東区)の土壌汚染対策で、本来実施されるはずだった主な建物下での盛り土が行われていなかったと発表した。これまで都は高さ4.5メートルの盛り土をしたと説明していた。小池知事は安全性を再調査する方針を示し「予断を持たずに考えたい」と移転の再延期や中止も検討することを示唆した。


 業界関係者や専門家会議のメンバーからは安全性を懸念したり都の説明不足を指摘したりする声が上がった。

 移転推進派で、都と移転事業について協議してきた築地市場協会の伊藤裕康会長は「(盛り土について)都から説明を受けた記憶はない。土壌汚染対策はきちんとできているのか業界側に直接説明すべきだ。都民に対する説明責任もある」と憤った。移転延期派の水産仲卸会社の男性社長(66)は「都が情報公開をしないからこんなことになる。建物の安全性、耐震性を確認すべきだ」と批判した。

 専門家会議で座長を務めた平田健正・放送大学和歌山学習センター所長は「ベンゼンは揮発性の物質のため、土の有無で拡散の仕方が違ってくる。前提が変わってしまったので、どのくらいの濃度のものが上がってくるか改めて精査する必要がある」と指摘した。さらに「盛り土の中止を決めた時になぜ説明しなかったのか。情報開示の問題だ」と都の対応に苦言を呈した。【川畑さおり】



********日経新聞**************************
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG10H22_Q6A910C1CC0000/

豊洲、盛り土一部未実施 築地移転の土壌汚染対策

2016/9/10 11:17

 東京都の築地市場(中央区)が移転する予定の豊洲市場(江東区)で、土壌汚染対策として都が実施したとされる盛り土が一部実施されていなかったことが10日、分かった。都は安全性に問題はないと説明しているが、小池百合子知事が延期した築地市場の移転に影響が出る可能性がある。

 豊洲市場はガス工場の跡地で、土壌からベンゼンなどの有害物質が検出されたため、都は2011年から約850億円を投じて汚染対策をした。地表約2メートルの土を除去し、きれいな土を4.5メートル盛り土した上に建物を建てる計画で、都は都議会やホームページで計画通り対策を実施したと説明していた。

 だが水産物を扱う売り場棟は床下に配管を通すため表土を除去した跡に盛り土をせず、コンクリート層を設けた上に建てたという。都が実施した地下水や構内の空気中のベンゼン濃度は環境基準を下回っている。

 築地市場の豊洲移転は当初11月7日に予定されていたが、7月の都知事選で小池氏が安全性への懸念などから「立ち止まるべきだ」と表明。知事就任後の8月に移転延期を決めた。知事は近く発足させる市場移転に関するプロジェクトチームで安全性や使い勝手、建設費などを検証する方針。来年1月に判明する豊洲の地下水の調査結果を踏まえ、移転時期を判断する意向を示している。



*****朝日新聞*********
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9B5DWDJ9BUTIL00T.html


盛り土は間違い・粛正する…小池都知事、豊洲市場検証へ

小林恵士

2016年9月10日21時39分

 築地市場(東京都中央区)から移る予定の豊洲市場(江東区)で、食品を扱う建物の地盤で土壌汚染対策の「盛り土」がなされていなかったことが分かり、小池百合子・東京都知事が10日、経緯や安全性を検証する考えを示した。先月末に延期を決めた移転時期の判断への影響も示唆した。

 小池氏は10日午後に記者会見し、「主な建物で盛り土をした」としてきた都の説明について「間違った情報だった。真摯(しんし)に反省する。都政の信頼回復と逆行する。粛正していきたい」と述べた。今後は安全性などについて、盛り土を提言した専門家会議の委員や別の有識者らに調査を依頼する。移転時期については「予断をもたずに色々なケースを考えたい」とした。

 豊洲市場は、東京ガスの工場跡地にあり、建設前の2008年の調査で、環境基準を大きく上回る発がん性物質のベンゼンなどを検出。このため、大学教授らによる都の専門家会議が08年、深さ2メートルまでの土壌を入れ替えた後、その上部2・5メートルまで盛り土をする対策を提言した。

 しかし、都によると、食品を扱う青果、水産卸売場、水産仲卸売場の主要3棟などの地盤で盛り土がされていなかった。代わりにコンクリートで囲まれた高さ約4・5メートルの空間がつくられ、設計上必要な電気や排水などの配管が通されていた。安全性について、都の担当者は「法定基準を大きく上回るコンクリート層があり、問題ない」とする。ただ、提言と異なる設計となった経緯は不明で、今後確認するという。

 都はこれまで、ウェブサイトや議会答弁などで「盛り土をしている」と説明を重ねてきた。現状と食い違っていた点について「正しい情報を発信するべきだったが、思い至らなかった」としている。(小林恵士)

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築地を守る。本日8日14時東京地裁703法廷、都はなぜ、豊洲を土壌汚染なしの価格で購入したのか?

2016-09-08 05:43:59 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 小池都知事を初め、都の関係者そして市場関係者、都民に注目いただきたい裁判が、平成28年9月8日(木)14時〜東京地方裁判所703号法廷で開かれます。

 なぜ、東京都は、築地市場の移転候補地豊洲6丁目東京ガス工場跡地の土地を、土壌汚染があるにも係わらず、土壌汚染のないものとした価格で購入したしたのか?

 小池都知事が、市場移転の膨大な経費に疑問を呈されていることの内容のひとつに該当すると考えます。
 都民の有志の皆様、そして、14名の弁護士の先生方が、法廷の場で、明らかにしようとされています。


 以下は、一級建築士 水谷和子氏からのお知らせ。

******水谷氏 文章 転載******



「9.8汚染地購入裁判。裁判所がいよいよ証人(尋問)の人選へ。石原慎太郎氏決定なるか?」2011年購入分、公金支出返還訴訟

【日時場所:9月8日(木)14時~@東京地裁703号法廷】

 裁判の後報告会があります。地裁隣、弁護士会館5F(504号室)。



 この裁判は2011年(H23)、東京都が膨大な汚染の残置を知りながら、豊洲市場用地を汚染地無しの価格で不正に購入し、汚染原因者東京ガスに処理費用の大半を免責した問題で、石原慎太郎(元)都知事に損害の賠償を求めるための裁判です

 この不正な土地取得に関与した石原慎太郎氏や、東京ガスに天下りをした前川あきお氏(現練馬区長)他、都幹部の証人尋問を求めています。原告の要求する証人は採用されるか等、裁判は今山場を迎えています。

 土壌汚染のある土地が、汚染無しの価格で売買される為には、少なくとも汚染が除去されたかどうかが問われます。2006年(H18)購入分で都は、財産価格審議会に「現在汚染物質は存在していない。」と虚偽の議案書を提出して、その関門を潜り抜けました。また2011年(H23)購入の場合は、汚染評価を都と東ガスの当事者間の「別途協議」に委ねるとして、財産価格審議会の方が逃げ出しました。どちらにしてもまともな話ではありません。

 結局東京都は、東京ガスの汚染地37.3㌶土地の取得に、1859億円(1㎡当たり約50万円)を投じ、さらに汚染対策に849億円を負担する事となりました。市場施設の建設が進む現在でも土壌汚染問題は深刻です。東京都による豊洲市場用地の購入時の土壌汚染の隠ぺいが、最終的に土壌汚染対策法に反して必要な調査300区画、3㌶以上を怠るという、取り返しのつかない事態を引き起こしています。

 土壌汚染問題については、都知事選挙を通じて築地移転問題が争点化されたため、多くの人が注目する事となりました。「これほどの汚染地になぜ市場用地が立地されたのか」という疑問を解くために、実態の解明とその責任の追及は不可欠です。この様な不正が再び行われる事を防ぐ意味においても、この裁判の重みは増していると思います。

 引き続き移転問題にご注目いただき、裁判などへのご協力をお願いします。



 汚染地購入賠償請求裁判 原告メンバー 水谷和子

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築地市場と豊洲の位置関係

2016-09-01 16:03:53 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 東京、日本の宝、築地市場。

 東京新聞が、豊洲との位置関係を示す写真を掲載。




 こちらは、市場内の案内板。

 

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小池都知事へ 豊洲6丁目東京ガス跡地が土壌汚染指定区域のままでは、農林水産省は、卸売市場認可するはずがないのでは?

2016-08-10 16:53:48 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 2016年8月9日の都政新報が、築地市場移転問題を取り上げています。

 記事にありますように、築地市場移転候補地の豊洲6丁目は、現在、東京ガス跡地として土壌汚染物質があり、土壌汚染対策法上の「形質変更時要届出区域」(土壌汚染対策法11条1項)という土壌汚染地に指定されています(東京都公報H23.11.28第15041号)。

 この指定が解除されない限り、卸売市場としての市場開設を、農林水産省は認可しません。
 その根拠は、農林水産省作成資料(以下、掲載)から明らかです。
 「形質変更時要届出区域」は、生鮮食料品を取り扱う卸売市場用地の場合は、「想定し得ない」とまで言いきっています。

 少なくとも2年間のモニタリングを行い、環境基準以下の状態が継続して確認され、土壌汚染地の区域指定が解除されなければ、ならないことになります。

 ジャーナリズムは、食の安心安全のため、引き続きこの問題を取り上げていただきたく存じます。


*****農林水産省作成資料 土壌汚染対策法についての考え方*****




*****築地市場移転候補地が土壌汚染地に指定をされていることの東京都による告示(東京都 公報H23.11.28 第15041号)******
http://www.tokyoto-koho.metro.tokyo.jp/pdfdata/5757/15041.pdf 










*****土壌汚染対策法 「形質変更時要届出区域」の部分抜粋******


 第二節 形質変更時要届出区域



(形質変更時要届出区域の指定等)

第十一条  都道府県知事は、土地が第六条第一項第一号に該当し、同項第二号に該当しないと認める場合には、当該土地の区域を、その土地が特定有害物質によって汚染されており、当該土地の形質の変更をしようとするときの届出をしなければならない区域として指定するものとする。

2  都道府県知事は、土壌の特定有害物質による汚染の除去により、前項の指定に係る区域(以下「形質変更時要届出区域」という。)の全部又は一部について同項の指定の事由がなくなったと認めるときは、当該形質変更時要届出区域の全部又は一部について同項の指定を解除するものとする。

3  第六条第二項及び第三項の規定は、第一項の指定及び前項の解除について準用する。

4  形質変更時要届出区域の全部又は一部について、第六条第一項の規定による指定がされた場合においては、当該形質変更時要届出区域の全部又は一部について第一項の指定が解除されたものとする。この場合において、同条第二項の規定による指定の公示をしたときは、前項において準用する同条第二項の規定による解除の公示をしたものとみなす。



(形質変更時要届出区域内における土地の形質の変更の届出及び計画変更命令)

第十二条  形質変更時要届出区域内において土地の形質の変更をしようとする者は、当該土地の形質の変更に着手する日の十四日前までに、環境省令で定めるところにより、当該土地の形質の変更の種類、場所、施行方法及び着手予定日その他環境省令で定める事項を都道府県知事に届け出なければならない。ただし、次に掲げる行為については、この限りでない。
一  通常の管理行為、軽易な行為その他の行為であって、環境省令で定めるもの

二  形質変更時要届出区域が指定された際既に着手していた行為

三  非常災害のために必要な応急措置として行う行為

2  形質変更時要届出区域が指定された際当該形質変更時要届出区域内において既に土地の形質の変更に着手している者は、その指定の日から起算して十四日以内に、環境省令で定めるところにより、都道府県知事にその旨を届け出なければならない。

3  形質変更時要届出区域内において非常災害のために必要な応急措置として土地の形質の変更をした者は、当該土地の形質の変更をした日から起算して十四日以内に、環境省令で定めるところにより、都道府県知事にその旨を届け出なければならない。

4  都道府県知事は、第一項の届出を受けた場合において、その届出に係る土地の形質の変更の施行方法が環境省令で定める基準に適合しないと認めるときは、その届出を受けた日から十四日以内に限り、その届出をした者に対し、その届出に係る土地の形質の変更の施行方法に関する計画の変更を命ずることができる。



(適用除外)

第十三条  第四条第一項の規定は、形質変更時要届出区域内における土地の形質の変更については、適用しない。

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築地市場移転先の新市場は、法律上の「汚染区域」

2016-07-27 16:44:46 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 都知事選、築地市場移転問題も争点のひとつゆえ、該当記事を掲載します。

 現在発売中の『週刊金曜日』2016.7.22です。


******東洋経済2016.7.30*****************


***********都ホームページ******************

東京都の見解⇒ http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/faq/06/

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築地市場の皆様に再会、世界のブランドTsukiji を担っている皆様のお元気なお姿、本当にうれしかったです。

2015-05-02 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 今回の選挙戦、築地市場の皆様には、お会いして立候補することをお伝えしたり応援をお願いしたりすることは、一切致しませんでした。
 前回2011年の中央区長選に勝って、築地市場の危機的状況において有効な働きをすることができなかった自分を、もう一度応援してくださいとは、言えなかったためです。

 それにもかかわらず、選挙期間中に、仕事の合間を見て激励のお電話を下さったり、選挙事務所に足を運んで下さったり、選挙後に記帳に足を運んで下さったり、たいへん励みになりました。

 久しぶりに築地市場にごあいさつにお伺いをしました。
 すると、あるかたは、選挙期間中、全ての得意先に電話をかけてくださったというお話までいただきました。

 うれしかったことは、皆様の元気なお姿を市場の中で再び、お見かけできたことです。
 80年間築き上げられ守られ通している世界のブランド Tsukiji を担っている皆様が、社会の喧騒に関わらず当然にご健在でいらっしゃいました。
 とてもうれしい再会でした。


 以下、親友が作ってくださったカレンダーです。築地仕様のカレンダーで、日付は、もちろん、休市日であります。とくに水曜日にお休み日は多いカレンダーとなっています。お間違いのないきように。中央区民一家に一枚必携。
 あすなろの木で、無料配布中です。




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築地市場移転問題。3/9第6回「土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会」開催

2015-03-09 18:06:18 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 以下、築地市場移転候補地の土壌汚染に関する協議会が開催されました。

 ひとつ、疑問なのは、現在もまだ、土壌汚染対策法上の土壌汚染指定区域となっていることについて、なんら都からの説明がなされなかったことです。
 情報共有すべきことは、きちんとなすべきではないでしょうか。

 また、地下水モニタリング、11月と1月の計測結果の一覧が出されていました。
 基準値以下ではあるものの、ベンゼンが、土壌汚染処理がなされても、地下水で検出されるのですね。
 逆に、基準値以下だから、処理できているというのが、都の言い分ではありましたが。 

 ある委員から、排ガスからのベンゼンが、雨水になって検出されるものと比較してもよいのではないか、のような趣旨の発言がありましたが、雨水に含まれるベンゼン、どれくらいのものなのだろうか。

*************************************************************


第6回「土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会」の開催について

平成27年3月2日

中央卸売市場

 東京都中央卸売市場では、豊洲新市場用地の土壌汚染対策工事の進捗状況や地下水管理について、関係者間で情報を共有し意見交換を行うため、「土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会」を設置しています。

 このたび、下記のとおり第6回会議を開催しますので、お知らせします。



 

1 日時

  平成27年3月9日(月曜日)午後1時30分から

2 場所

  東京都中央区築地五丁目2番1号 築地市場講堂

3 内容

  (1)報告事項

    ア 土壌汚染対策工事について

    イ 地下水管理について

    (ア)地下水管理システム

    (イ)地下水のモニタリング

  (2)意見交換

4 構成員

  別紙のとおり

5 会議の傍聴

  (1) 会議は、公開とします。

  (2) 会議の傍聴を希望する方は、当日、先着順(定員50人)により受付を行います。

 一般傍聴の受付

  受付場所: 築地市場 講堂

  受付時間: 午後1時から



問い合わせ先 

中央卸売市場新市場整備部電話

03-3547-7031
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築地市場の違法な移転は許さない。築地を守る裁判、2月3日13時20分東京地裁703号法廷その後報告会

2015-02-02 18:36:10 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 2月3日には東京都が豊洲の東京ガス跡地購入の際の違法な公金支出の返還を求める裁判が13時20分から東京地裁703号法廷で行われます。

 下記の通りご案内致します。

 お時間のございますかた、傍聴をよろしくお願いします。

 弁護団のほうから、力のこもった準備書面(9)を裁判所に提出していただいております。




***********以下、原告の一人、水谷さんより*********
■2011年(H23)汚染地購入 公金返還訴訟

2月3日(火)13時20分~@東京地裁703号法廷

(法廷終了後報告会 場所:弁護士会館(地裁の隣)5F)



 都が、過去においてかつて安全宣言を出した市場用地ですが、その後の調査で対策費586億円(現時点で762億円)もの東京ガス残置汚染が発覚しました。それにも拘わらず、わずか78億円の「協議金」を東京ガスが支払っただけで、都は汚染無しの価格で汚染地を購入致しました。

 被告東京都の主な主張は「平成14年合意等」基づかず売買契約をすることは「東京ガス等の地権者の信頼を裏切るものであり、信義則に反するもの」とするものです。
 「平成14年合意等」とは‘02年および‘05年に東京ガス(等)と東京都が結んだ合意・確認文書です。
 内容は「汚染の残置があれば東京ガスが責任を負う」とする当時の都議会答弁とは全く異なるもので、東京ガスの汚染土壌の残置を認める内容でした。
 このことは2010年朝日新聞がスクープし、都民が初めて知ることになったのです。
 二枚舌を使って都民を騙し、信頼を裏切っておきながら、東京ガスとの密約を公然と優先させる被告の主張には信じがたいところがあります。

 今回の裁判は2回にわけて土地を購入したその2回目の汚染地購入裁判ですが、1回目の購入2006年(H18)分の公金支出金賠償裁判の最高裁判決が昨年12月17日付けでありました。
 判決は「上告棄却」でした。これで高裁判決が確定したことになります。
 高裁の棄却判決の主な理由は、朝日新聞のスクープ以前の読売や産経等記事でも「知り得た」(住民監査が出来た)とするもの(事実上不可能なことです。)で、監査請求の期限が切れているとの(門前払い)判決でした。
 しかし同判決は一方、都議会での数々の虚偽の答弁を認め、それについて「政治の責任」と言及しています。

 上告が棄却されたことで、都民に多大な損害を与えた前川あきお(現)練馬区長(当時知事本局長、上記東京ガスへの利益誘導文書にサインをし、直後に東京ガスに天下りをした張本人)に対し、賠償請求することは叶わなくなったことは大変残念です。
 しかしながら、今回の裁判で、汚染地購入の最高責任者である石原(元)都知事への賠償請求は引き続き行うことができます。
 また裁判とは別に、議会での数々の虚偽答弁の「政治の責任」については、移転事業の施策を引き継いだ現都知事にも向けられるべきものだと考えます。

 中央卸売市場は食糧供給の重要施設なのですが、土壌汚染対策法上の「汚染除去」も完了せず、充分な液状化対策も行われないまま、都は本体工事に着手しました。
 裁判はこの危い計画の背景(都民や市場関係者の健康を蔑ろにし、私企業に利益誘導する政治家や役人)を浮き彫りにしてきました。
 政治の責任を問い施策へ反映させるために、引き続きこの裁判への協力をお願いします。

(以上報告、ご案内)築地移転問題関連裁判の原告メンバー 水谷和子   連絡先 mizunoyaka@ezweb.ne.jp
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2015年版も、登場。築地を守るカレンダー。違法な土壌汚染地への移転は許しません。守れ、築地市場。

2014-12-25 16:35:20 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 今年も、登場。築地を守るカレンダー、2015年版。

 違法な土壌汚染地への移転は許しません。守れ、築地市場。

 みんなの子育て広場あすなろの木(東京都中央区月島3-30-4)の前でも、自由に手にとれるように置かれています。


 注、カレンダーは、築地仕様となっており、カレンダー内のお休み日は、築地市場の休場日のことです。









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