ふと、目にした記事。
第二のふるさと、広島。
広島大学医学部出身者としては、よく耳にしていた病院名。
今後の動向が気になるところです。
********読売新聞*******************
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=93542
安佐市民病院移転予算案を否決…広島市議会委
老朽化した広島市の安佐市民病院(安佐北区可部南)を巡り、市が移転・新築に向けて市議会に提出した2013年度の関連予算案が24日、厚生委員会で否決された。
市は移転により「区全体の活性化につながる」と説明するが、地元住民の賛否が二分する中、「まず移転ありきの判断だ」などと反対も根強い。最終的な結論は25日の本会議で採決されるが、再び否決されれば市は候補地の再考を迫られそうだ。
「移転して本当に活性化するのか」「病院は集客施設ではない」――。
24日に開かれた厚生委員会(9人)では、市議から厳しい質問が相次いだ。
市側は移転により、地域で新たな道路整備などが進むことを説明したが、議論は平行線をたどった。約2時間後の採決で、13年度病院事業会計補正予算案に賛成したのは2人。最大会派の自民党・保守クラブの3人を含む6人が反対した。市病院事業局幹部は「人口が減少する中、(移転が)町を変えるチャンスだと考えていたが、思いが伝わらなかった」と唇をかんだ。
◇
現在の病院は1980年に開業。北館と南館で527床を抱え、年間約4万5000人の外来患者が訪れる。市は現在地の北西3キロで、延伸を予定するJR可部線の終着駅に近い県営住宅跡地の荒下地区への移転・新築に向けて、補正予算案に基本計画作成費2000万円を計上。定例市議会に提案した。
市の試算では、現在地での建て替え案、移転・新築案の双方とも、新病院の延べ床面積を1・6倍に拡大するなど機能を充実させ、総事業費もほぼ同額を見込む。だが、現在地の建て替えは南側用地の取得が前提となり、周辺での交通渋滞や工事中の診療への影響が懸念される。荒下地区への移転案でも、区画整理の見通しや跡地の活用策など課題を指摘する声がある。
市は昨年1月から地元説明会を2度開催。住民間でも意見は割れたままだが、今年2月、松井一実市長は病院跡地で、にぎわいを創出する施設の整備などを前提に移転を決断した。
◇
25日の本会議では、議長を除く全議員51人による採決を実施。11年の市長選で松井市長を支援した自民党・保守クラブ(議長を含む21人)内でも賛否があり、同日の本会議前に対応を決めるという。
厚生委員会での否決を受け、24日夜、記者会見を開いた松井市長は「非常に不本意。3年近くかけて移転がまちづくりに効果があるという結論に至ったが、その過程が十分浸透しておらず残念だ」と述べた。本会議で否決された場合の対応については言及を避け、「残された時間で努力したい」と引き続き協力を求める考えを示した。(升田祥太朗)
(2014年2月25日 読売新聞)
第二のふるさと、広島。
広島大学医学部出身者としては、よく耳にしていた病院名。
今後の動向が気になるところです。
********読売新聞*******************
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=93542
安佐市民病院移転予算案を否決…広島市議会委
老朽化した広島市の安佐市民病院(安佐北区可部南)を巡り、市が移転・新築に向けて市議会に提出した2013年度の関連予算案が24日、厚生委員会で否決された。
市は移転により「区全体の活性化につながる」と説明するが、地元住民の賛否が二分する中、「まず移転ありきの判断だ」などと反対も根強い。最終的な結論は25日の本会議で採決されるが、再び否決されれば市は候補地の再考を迫られそうだ。
「移転して本当に活性化するのか」「病院は集客施設ではない」――。
24日に開かれた厚生委員会(9人)では、市議から厳しい質問が相次いだ。
市側は移転により、地域で新たな道路整備などが進むことを説明したが、議論は平行線をたどった。約2時間後の採決で、13年度病院事業会計補正予算案に賛成したのは2人。最大会派の自民党・保守クラブの3人を含む6人が反対した。市病院事業局幹部は「人口が減少する中、(移転が)町を変えるチャンスだと考えていたが、思いが伝わらなかった」と唇をかんだ。
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現在の病院は1980年に開業。北館と南館で527床を抱え、年間約4万5000人の外来患者が訪れる。市は現在地の北西3キロで、延伸を予定するJR可部線の終着駅に近い県営住宅跡地の荒下地区への移転・新築に向けて、補正予算案に基本計画作成費2000万円を計上。定例市議会に提案した。
市の試算では、現在地での建て替え案、移転・新築案の双方とも、新病院の延べ床面積を1・6倍に拡大するなど機能を充実させ、総事業費もほぼ同額を見込む。だが、現在地の建て替えは南側用地の取得が前提となり、周辺での交通渋滞や工事中の診療への影響が懸念される。荒下地区への移転案でも、区画整理の見通しや跡地の活用策など課題を指摘する声がある。
市は昨年1月から地元説明会を2度開催。住民間でも意見は割れたままだが、今年2月、松井一実市長は病院跡地で、にぎわいを創出する施設の整備などを前提に移転を決断した。
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25日の本会議では、議長を除く全議員51人による採決を実施。11年の市長選で松井市長を支援した自民党・保守クラブ(議長を含む21人)内でも賛否があり、同日の本会議前に対応を決めるという。
厚生委員会での否決を受け、24日夜、記者会見を開いた松井市長は「非常に不本意。3年近くかけて移転がまちづくりに効果があるという結論に至ったが、その過程が十分浸透しておらず残念だ」と述べた。本会議で否決された場合の対応については言及を避け、「残された時間で努力したい」と引き続き協力を求める考えを示した。(升田祥太朗)
(2014年2月25日 読売新聞)