「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

地域の医師が力を合わせて、防災、感染症、不登校などの課題に取り組んで行く視点から、小児科医として思うこと。

2024-06-19 10:31:51 | 医療

 防災、感染症、不登校などの課題について、地域の医師が力を合わせて取り組んで行く視点から、小児科医として思うこと。


1、防災拠点運営委員会への委員会における地元医師会員のアドバイザー参加について

 防災拠点運営委員会への担当医師の委員会出席ができていないところもあります。
 防災拠点を守る医師は極力委員会へ出席できればと思うところです。
 災害時には、地域の医師や医師会と各防災拠点や福祉避難所等が、うまく連携して医療支援できる準備をしていかねばならないと思います。
 
2、災害時の『個別避難計画』の策定について

 災害時に、かかりつけの患者さんが、どこに、誰と避難するかなどを事前に決めておく『個別避難計画』作成が進められているところですが、なかなかできていない現状です。
 その作成の支援が、地域の医師からもできないものかと考えます。
 防災拠点運営委員会の訓練では、障がい者や要配慮者も一緒になった訓練実施(安否確認含め)ができるように、知恵を絞っていきたいものです。
 消防署、消防団など他の機関との連携のための動きも生まれればと思います。


3、中央区感染症発生動向調査週報の翌週での集計の共有

 中央区感染症発生動向調査週報は、翌月曜日に、中央区保健所へ報告がなされ、遅くとも翌金曜日に集計が完成します。
 集計が完成しているのであるから、その金曜日中に、集計の医師会へのフィードバックされればよいと思います。
 すなわち、保健所からは、翌々週の月曜日には公表される現状ではありますが、都からの報告が翌木曜日に出て、それをもとに中央区の報告が、翌金曜日付で作成されています。
 翌金曜日に区の報告ができているのであるから、翌翌週の月曜日を待つまでもなく、同日の翌金曜日に医師会へフィードバックも可能ではないかと考える次第です。
 また、全数把握対象感染症(風しん、麻しん)の報告が入り次第、医師会へのその旨の報告が入れば、その報告を受けた医師会事務局は会員へ即座に通知ができます。
 


4、医療と学校との連携

 コロナ禍、不登校が増加しています。
 不登校となる前段階で、学校への「登校しぶり」が生じ、なんらかの身体症状も伴っていることがあります。
 早い段階から、学校やかかりつけ医に受診いただけるように、学校と医療との連携をとっていければと思います。
 医療的ケア児や神経発達症(発達障害)での学びの環境整備も、「育ちのサポートカルテ」も活用しながら、学校と医療が連携できるようにしていきたいものです。
 学校の先生方とうまく連携ができるように、医師と教職員・学習補助員・養護教諭・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーらが一堂に会し、一緒に学ぶ機会など作ることができないだろうか。

学びの場の例:

 
以上





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする