7/7無事、勉強会が終了いたしました。
＊ミニレクチャー「築地市場の建築学的意味合い」
講師：川西崇行先生（早稲田大学講師）
＊特別講演『卸売市場再編と築地市場移転問題』
講師：三國英實先生（広島大学名誉教授）
＊指定発言：ＮＰＯ法人市場を考える会理事、東卸監事
野末 誠 氏（株式会社野末商店代表取締役）
そして、
＊緊急提言
「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全」ならびに
「都民・消費者へ早急に同地区土壌汚染とその対策に関し説明責任を果たすこと」
に関する要請文を東京都へ提出すること
盛りだくさんの内容となり、６時半から延々９時５０分までの会となりました。
参加者の皆様には、たいへんお疲れになられたかと思います。
ひとつひとつのご発言がとても重要なものが出されていました。
延々のびた要因には、司会の不手際もあったかたとはございますが、どうかご容赦願います。
「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全」ならびに
「都民・消費者へ早急に同地区土壌汚染とその対策に関し説明責任を果たすこと」
に関する要請文を東京都へ提出することは、参加者の皆様のご賛同をいただきました。早急に都へ提出させていただきます。
ブログ最後に要請文を掲載します。
会での配布資料は、以下です。
1、「卸売市場再編と築地市場移転問題」 三国英美
『農業・農協問題研究』2009.5 第４１号
2、『食糧流通問題の展開過程』 三国英美 著 筑波書房 2000年
第１１章「卸売市場の公共性と公的管理」
3、「築地市場移転は公共市場つぶし
新市場は大手スーパーの大規模集配センターになる」 永尾俊彦
『週刊 金曜日』７５７号 2009.7.3
4、中央卸売市場管理部 新市場建設課より「ＮＰＯ法人市場を考える会」の「要望書」についての回答 平成21年６月２５日付
5、中央区の文化財（七）－建造物― 中央区教育委員会 1988年
東京都中央卸売市場築地市場と歌舞伎座
6、都議会議員選挙立候補予定者への「築地市場の豊洲土壌汚染地への移転問題に関する公開質問状」（NPO法人市場を考える会 2009年6月実施）一覧
7、『壊すな築地 6.27 東京大行進』（第5回デモ）（NPO法人市場を考える会 2009年6月27日実施）及び「公開質問状」（上記）関連記事
以上、７件。
勉強会は、ＤＶＤ録画もしています。
会のご講演等の内容をご覧になられたい方、配布資料が必要な方は、
お伝えください。
お問い合わせ⇒小坂和輝 kazuki.kosaka@e-kosaka.jp
＊＊＊＊以下、要請文の内容＊＊＊＊＊
東京都知事 石原慎太郎様
東京都中央卸売市場長 比留間英人様
「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全」ならびに
「都民・消費者へ早急に同地区土壌汚染とその対策に関し説明責任を果たすこと」
に関する要請文
この程、「ＮＰＯ法人 市場を考える会」に、都から豊洲地区試錐コア（以下、コアサンプル）を廃棄処分した旨の通知が入りました。
コアサンプルの開示については昨年１１月、日本環境学会の坂巻幸雄先生や都民の皆様が、情報開示資料を閲覧した際に、情報開示担当者に、現物のコアサンプルの閲覧を希望しており、ことあるごとに口頭で請求を繰り返してきました。
しかし、都は、「開示対象になるかの調査中」として回答を引き伸ばしてきました。
本年３月３０日には日本環境学会が「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全に関する申入書」を都知事と比留間英人市場長宛に提出されました。
又、５月２１日に都説明会に川内博史代議士が訪れた際も、コアサンプルの廃棄をしないことをあらためて申し入れをしたばかりです。
日本環境学会の申入書に対する6月25日付での都からの回答によりますと、コアサンプルの開示、保全ならびに公開討論会の開催のいずれもお聞き入れいただけなかったということでした。
7月6日都に廃棄の詳細をたずねたところ、建設調整担当課長より「廃棄の内部手続きを開始した。業者選定の後１，２ヶ月程度で廃棄完了の予定。」として、実際「廃棄」までは行っていないが、その過程にあるとの回答がありました。
廃棄の詳細は、同建設調整担当課長によれば「今回廃棄の対象は、先行ボーリング（不透水層の位置を確認するためのもの）の６２箇所分と、絞込み調査の４４１箇所分」だといいます。
尚、１０ｍメッシュで表層土と地下水の調査した「詳細調査」にあたるコアサンプルの採取保存はしていないとのことです。「詳細調査」は、コアサンプルを保存していない以上、再度検証することができなくなりました。科学的検証の効かない不完全な調査と言えます。
コアサンプルは、豊洲土壌汚染の現状を把握し、土壌汚染に対する有効な対策を実施するための重要な資料であります。
自然科学分野での研究成果の確度は、追試等の厳密な検証手段によって、同一の結果が得られるのか、どうかによって決まります。
従って、専門家会議・技術会議の結論が、何らの学術的検証を経ないまま「安全宣言」の形で一人歩きしたり、また、その「暫定的な結果」が「確実な結論」と化して広報されることは、事実の正確な把握と、都民の真の安全保障という見地からは、甚だ問題があると言わざるを得ません。
豊洲新市場建設計画は、生鮮食料品を扱う市場を日本最大級の土壌汚染地へ移転する計画です。食の安心・安全のために、慎重に慎重を重ねて、検証検討していかねばなりません。
コアサンプルを破棄することなく、きちんと保全と開示を行うことを、ここに強く要請いたします。
あわせて、公開討論会など都民・消費者に納得の行く形で説明責任を早急に果たしていただけますよう要請いたします。
平成21年7月7日
第五回築地市場を考える勉強会
参加者 一同
＊ミニレクチャー「築地市場の建築学的意味合い」
講師：川西崇行先生（早稲田大学講師）
＊特別講演『卸売市場再編と築地市場移転問題』
講師：三國英實先生（広島大学名誉教授）
＊指定発言：ＮＰＯ法人市場を考える会理事、東卸監事
野末 誠 氏（株式会社野末商店代表取締役）
そして、
＊緊急提言
「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全」ならびに
「都民・消費者へ早急に同地区土壌汚染とその対策に関し説明責任を果たすこと」
に関する要請文を東京都へ提出すること
盛りだくさんの内容となり、６時半から延々９時５０分までの会となりました。
参加者の皆様には、たいへんお疲れになられたかと思います。
ひとつひとつのご発言がとても重要なものが出されていました。
延々のびた要因には、司会の不手際もあったかたとはございますが、どうかご容赦願います。
「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全」ならびに
「都民・消費者へ早急に同地区土壌汚染とその対策に関し説明責任を果たすこと」
に関する要請文を東京都へ提出することは、参加者の皆様のご賛同をいただきました。早急に都へ提出させていただきます。
ブログ最後に要請文を掲載します。
会での配布資料は、以下です。
1、「卸売市場再編と築地市場移転問題」 三国英美
『農業・農協問題研究』2009.5 第４１号
2、『食糧流通問題の展開過程』 三国英美 著 筑波書房 2000年
第１１章「卸売市場の公共性と公的管理」
3、「築地市場移転は公共市場つぶし
新市場は大手スーパーの大規模集配センターになる」 永尾俊彦
『週刊 金曜日』７５７号 2009.7.3
4、中央卸売市場管理部 新市場建設課より「ＮＰＯ法人市場を考える会」の「要望書」についての回答 平成21年６月２５日付
5、中央区の文化財（七）－建造物― 中央区教育委員会 1988年
東京都中央卸売市場築地市場と歌舞伎座
6、都議会議員選挙立候補予定者への「築地市場の豊洲土壌汚染地への移転問題に関する公開質問状」（NPO法人市場を考える会 2009年6月実施）一覧
7、『壊すな築地 6.27 東京大行進』（第5回デモ）（NPO法人市場を考える会 2009年6月27日実施）及び「公開質問状」（上記）関連記事
以上、７件。
勉強会は、ＤＶＤ録画もしています。
会のご講演等の内容をご覧になられたい方、配布資料が必要な方は、
お伝えください。
お問い合わせ⇒小坂和輝 kazuki.kosaka@e-kosaka.jp
＊＊＊＊以下、要請文の内容＊＊＊＊＊
東京都知事 石原慎太郎様
東京都中央卸売市場長 比留間英人様
「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全」ならびに
「都民・消費者へ早急に同地区土壌汚染とその対策に関し説明責任を果たすこと」
に関する要請文
この程、「ＮＰＯ法人 市場を考える会」に、都から豊洲地区試錐コア（以下、コアサンプル）を廃棄処分した旨の通知が入りました。
コアサンプルの開示については昨年１１月、日本環境学会の坂巻幸雄先生や都民の皆様が、情報開示資料を閲覧した際に、情報開示担当者に、現物のコアサンプルの閲覧を希望しており、ことあるごとに口頭で請求を繰り返してきました。
しかし、都は、「開示対象になるかの調査中」として回答を引き伸ばしてきました。
本年３月３０日には日本環境学会が「豊洲地区試錐コアの開示ならびに保全に関する申入書」を都知事と比留間英人市場長宛に提出されました。
又、５月２１日に都説明会に川内博史代議士が訪れた際も、コアサンプルの廃棄をしないことをあらためて申し入れをしたばかりです。
日本環境学会の申入書に対する6月25日付での都からの回答によりますと、コアサンプルの開示、保全ならびに公開討論会の開催のいずれもお聞き入れいただけなかったということでした。
7月6日都に廃棄の詳細をたずねたところ、建設調整担当課長より「廃棄の内部手続きを開始した。業者選定の後１，２ヶ月程度で廃棄完了の予定。」として、実際「廃棄」までは行っていないが、その過程にあるとの回答がありました。
廃棄の詳細は、同建設調整担当課長によれば「今回廃棄の対象は、先行ボーリング（不透水層の位置を確認するためのもの）の６２箇所分と、絞込み調査の４４１箇所分」だといいます。
尚、１０ｍメッシュで表層土と地下水の調査した「詳細調査」にあたるコアサンプルの採取保存はしていないとのことです。「詳細調査」は、コアサンプルを保存していない以上、再度検証することができなくなりました。科学的検証の効かない不完全な調査と言えます。
コアサンプルは、豊洲土壌汚染の現状を把握し、土壌汚染に対する有効な対策を実施するための重要な資料であります。
自然科学分野での研究成果の確度は、追試等の厳密な検証手段によって、同一の結果が得られるのか、どうかによって決まります。
従って、専門家会議・技術会議の結論が、何らの学術的検証を経ないまま「安全宣言」の形で一人歩きしたり、また、その「暫定的な結果」が「確実な結論」と化して広報されることは、事実の正確な把握と、都民の真の安全保障という見地からは、甚だ問題があると言わざるを得ません。
豊洲新市場建設計画は、生鮮食料品を扱う市場を日本最大級の土壌汚染地へ移転する計画です。食の安心・安全のために、慎重に慎重を重ねて、検証検討していかねばなりません。
コアサンプルを破棄することなく、きちんと保全と開示を行うことを、ここに強く要請いたします。
あわせて、公開討論会など都民・消費者に納得の行く形で説明責任を早急に果たしていただけますよう要請いたします。
平成21年7月7日
第五回築地市場を考える勉強会
参加者 一同
また、来ます