今回の衆議院選挙が意味するものはなにか?
終わってみて、自分も、なにが見えてくるのかと、気にしています。
作家保坂正康氏が、答えられています。
保坂氏の分析は、「戦後の議会政治の歩みの中で、今ほど無性格、無人格、無哲学なことはなかった」とたいへん辛らつな表現をされています。
********朝日新聞**********
https://digital.asahi.com/articles/ASPC4269KPBFUPQJ00K.html
――今回の選挙結果は何を意味すると考えていますか。
「三つの分析をしています。一つは国民は何にも増して現状維持を望んだということです。コロナ後を見据えて、何を最初に変えなければならないか、といった差し迫ったことがない中で、とにもかくにも現状の安定を求めたと思います」
「二つ目は、日本維新の会や公明党、国民民主党など、自民党に考え方や政策などで近接した政党が伸びたということです。逆に距離感がある立憲民主党や共産党が減らした。総体的に保守勢力の追認という枠内にあり、護憲・戦後体制の崩壊、あるいは空洞化という結果になった。戦争体験などは検証されず、戦後が死んでいくのか、という思いを強く持ちます」
「そして立法府の無力化が更に進むのではないか、という懸念が三つ目です。野党が生き延びるには、立法府で自分たちの政策を明確にして政権と戦うことが必要ですが、与党はなかなか国会を開きません。戦後の議会政治の歩みの中で、今ほど無性格、無人格、無哲学なことはなかったでしょう」
「つまりは哲理なき現状維持です。衆院選で展開されたのは政策論争とは無縁の選挙運動で、この国をどこに持っていくのか全く不明で、先行きに恐ろしささえ感じます」
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