11月に小学校入学に向けた就学時健診が始まります。その折に予防接種の実施の有無も質問されると思います。
小学校までに、定期予防接種といわれるもの(三種混合、ポリオ、BCG、麻しん・風しん混合ワクチン)は済んでいるかどうか、もう一度ご確認下さい。
済んでいない場合、受けた方が良いと思いますので、かかりつけの先生にご相談下さい。
Q:小学校で行う予防接種にはどのようなものがありますか?
A:小学校でする定期の予防接種(公費負担で無料)には、小学校6年生の頃に二種混合ワクチンがあります。日本脳炎も定期接種ですが、後述いたします。
任意の予防接種(自費で有料)として、水ぼうそう、おたふく、インフルエンザがあります。インフルエンザは、毎年の接種。水ぼうそう、おたふくは、基本的に1回接種です。
水ぼうそう、おたふくは、学齢期や大人になってかかると重症化しますので、かかっていない人は予防接種を受けることをお勧めします。インフルエンザも、喘息、心臓病など病気をお持ちの方は、かかると重症化しますので、予防接種をうけることをお勧めします。インフルエンザの一番有効な予防法はインフルエンザワクチンでありますので、毎年接種を勧めますが、少なくとも受験生の場合、接種しておくことが無難でしょう。
日本脳炎は、定期予防接種でありますが、ADEM(アデム、急性散在性脳脊髄炎)発生との因果関係のある可能性から、現在市町村からワクチンの積極的な勧奨が行われていない状況です。しかし、日本脳炎に感染する恐れが高い場合(ブタにおける日本脳炎ウイルス感染が高い地域すなわちアジア地域や西日本での郊外生活や長期滞在など)、同意のもと、現行の日本脳炎ワクチン接種をお勧めします。
小児科医としては、日本脳炎ワクチン接種が、従来通りの実施の再開を強く厚労省に要望いたします。
Q:予防接種を受ける前の準備や、受けた後に気をつけることは、何かありますか?
A:受ける前、よく体調を確認し、体の調子の良いときに接種するようにしてください。最近痙攣を起こしたことがある場合や、アレルギーがある場合は、接種の方法や時期をかかりつけの先生と相談してください。
受けた後、激しい運動をしない限り、普段と変わらない生活で構いません。お風呂も入ってよいです。
Q:予防接種を受けた場合の効果や副反応について教えてください。
A:まず、みずぼうそうワクチン。約9割5分は、免疫を持つことが出来ます。接種していても、かかるか場合がありますが軽くすみます。熱が出るなどの副反応はありません。
おたふくワクチンでも同様で、約9割は、免疫を持つことが出来ます。1割の方は、接種していてもかかる場合がありますが軽くすみます。2~3%ぐらいの人に2~3週ごろに一時的に耳の下が軽く腫れることや発熱があります。かかりつけの先生に診てもらってください。
最後に、インフルエンザワクチン。免疫の効果については、色々な報告がありますが約7割は有効だといわれています。副反応は、接種部位の発赤・腫脹など局所反応がほとんどです。
Q:接種時期や接種方法はどんなですか?
A:インフルエンザは、10月~12月の間で、原則4週間の間隔で2回接種(大人は1回)をお勧めします。
水ぼうそう、おたふくは、どの時期でも構いません。各々接種後4週間は次の予防接種ができません。水ぼうそうの場合のみ、水ぼうそうの患者さんと接触後72時間以内に接種(緊急接種)するとかからなくて済みます。おたふくでは、無理です。
Q:接種料金は、医院によってまちまちだと思うのですが?
A:はい、その通りです。
任意の予防接種は、医院ごとで独自に価格設定をしています。幅があり、一概に言えませんが、インフルエンザ1回につき1000円~5000円、水ぼうそう5000円~10000円、おたふく5000円前後の価格設定だと思います。
一部の自治体では、独自に接種料金に助成を行っているところがあります。
以上。
ワクチンについてのさらに詳しい情報は、
「国立感染症研究所 感染症情報センター:予防接種のページ」
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/vaccine-j.html
から得る事が出来ます。
小学校までに、定期予防接種といわれるもの(三種混合、ポリオ、BCG、麻しん・風しん混合ワクチン)は済んでいるかどうか、もう一度ご確認下さい。
済んでいない場合、受けた方が良いと思いますので、かかりつけの先生にご相談下さい。
Q:小学校で行う予防接種にはどのようなものがありますか?
A:小学校でする定期の予防接種(公費負担で無料)には、小学校6年生の頃に二種混合ワクチンがあります。日本脳炎も定期接種ですが、後述いたします。
任意の予防接種(自費で有料)として、水ぼうそう、おたふく、インフルエンザがあります。インフルエンザは、毎年の接種。水ぼうそう、おたふくは、基本的に1回接種です。
水ぼうそう、おたふくは、学齢期や大人になってかかると重症化しますので、かかっていない人は予防接種を受けることをお勧めします。インフルエンザも、喘息、心臓病など病気をお持ちの方は、かかると重症化しますので、予防接種をうけることをお勧めします。インフルエンザの一番有効な予防法はインフルエンザワクチンでありますので、毎年接種を勧めますが、少なくとも受験生の場合、接種しておくことが無難でしょう。
日本脳炎は、定期予防接種でありますが、ADEM(アデム、急性散在性脳脊髄炎)発生との因果関係のある可能性から、現在市町村からワクチンの積極的な勧奨が行われていない状況です。しかし、日本脳炎に感染する恐れが高い場合(ブタにおける日本脳炎ウイルス感染が高い地域すなわちアジア地域や西日本での郊外生活や長期滞在など)、同意のもと、現行の日本脳炎ワクチン接種をお勧めします。
小児科医としては、日本脳炎ワクチン接種が、従来通りの実施の再開を強く厚労省に要望いたします。
Q:予防接種を受ける前の準備や、受けた後に気をつけることは、何かありますか?
A:受ける前、よく体調を確認し、体の調子の良いときに接種するようにしてください。最近痙攣を起こしたことがある場合や、アレルギーがある場合は、接種の方法や時期をかかりつけの先生と相談してください。
受けた後、激しい運動をしない限り、普段と変わらない生活で構いません。お風呂も入ってよいです。
Q:予防接種を受けた場合の効果や副反応について教えてください。
A:まず、みずぼうそうワクチン。約9割5分は、免疫を持つことが出来ます。接種していても、かかるか場合がありますが軽くすみます。熱が出るなどの副反応はありません。
おたふくワクチンでも同様で、約9割は、免疫を持つことが出来ます。1割の方は、接種していてもかかる場合がありますが軽くすみます。2~3%ぐらいの人に2~3週ごろに一時的に耳の下が軽く腫れることや発熱があります。かかりつけの先生に診てもらってください。
最後に、インフルエンザワクチン。免疫の効果については、色々な報告がありますが約7割は有効だといわれています。副反応は、接種部位の発赤・腫脹など局所反応がほとんどです。
Q:接種時期や接種方法はどんなですか?
A:インフルエンザは、10月~12月の間で、原則4週間の間隔で2回接種(大人は1回)をお勧めします。
水ぼうそう、おたふくは、どの時期でも構いません。各々接種後4週間は次の予防接種ができません。水ぼうそうの場合のみ、水ぼうそうの患者さんと接触後72時間以内に接種(緊急接種)するとかからなくて済みます。おたふくでは、無理です。
Q:接種料金は、医院によってまちまちだと思うのですが?
A:はい、その通りです。
任意の予防接種は、医院ごとで独自に価格設定をしています。幅があり、一概に言えませんが、インフルエンザ1回につき1000円~5000円、水ぼうそう5000円~10000円、おたふく5000円前後の価格設定だと思います。
一部の自治体では、独自に接種料金に助成を行っているところがあります。
以上。
ワクチンについてのさらに詳しい情報は、
「国立感染症研究所 感染症情報センター:予防接種のページ」
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/vaccine-j.html
から得る事が出来ます。
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