「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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中央区、多様性を認め合う社会への第一歩。パートナーとの居住に関して、区立・区営住宅などの条例改正、9月議会に上程。

2022-09-03 10:07:40 | 財務分析(予算・決算)

 この9月の中央区議会における重要な条例改正の一つ。

 区立住宅、区営住宅などにおいて、パートナーとの居住に関して、配偶者と同等の資格が与えられるようになります。
 令和4年11月施行。

 改正する条例:
 ・中央区立ひとり親世帯住宅条例
 ・中央区立高齢者住宅条例
 ・中央区立住宅条例
 ・中央区借上住宅条例
 ・中央区営住宅条例 

 中央区も多様性を認め合う社会構築に向け、大きな一歩となります。

 都の「東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例」が原動力となりました。



********中央区議会 企画総務委員会2022.9.2資料******






*********都のHP*********
https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/10jinken/sesaku/sonchou/partnership.html



*************都の条例*******
https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/10jinken/sesaku/sonchou/jyourei.html

東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例

 東京は、首都として日本を牽けん引するとともに、国の内外から多くの人々が集まる国
際都市として日々発展を続けている。また、一人一人に着目し、誰もが明日に夢をも
って活躍できる都市、多様性が尊重され、温かく、優しさにあふれる都市の実現を目
指し、不断の努力を積み重ねてきた。
 東京都は、人権尊重に関して、日本国憲法その他の法令等を遵守し、これまでも東
京都人権施策推進指針に基づき、総合的に施策を実施してきた。今後さらに、国内外
の趨すう勢を見据えることはもとより、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技
大会の開催を契機として、いかなる種類の差別も許されないというオリンピック憲章
にうたわれる理念が、広く都民に浸透した都市を実現しなければならない。
 東京に集う多様な人々の人権が、誰一人取り残されることなく尊重され、東京が、
持続可能なより良い未来のために人権尊重の理念が実現した都市であり続けることは、
都民全ての願いである。
 東京都は、このような認識の下、誰もが認め合う共生社会を実現し、多様性を尊重
する都市をつくりあげるとともに、様々な人権に関する不当な差別を許さないことを
改めてここに明らかにする。そして、人権が尊重された都市であることを世界に向け
て発信していくことを決意し、この条例を制定する。

第一章 オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現
(目的)
第一条 この条例は、東京都(以下「都」という。)が、啓発、教育等(以下「啓発
等」という。)の施策を総合的に実施していくことにより、いかなる種類の差別も
許されないという、オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念が広く都民等に
一層浸透した都市となることを目的とする。

(都の責務等)
第二条 都は、人権尊重の理念を東京の隅々にまで浸透させ、多様性を尊重する都市
をつくりあげていくため、必要な取組を推進するものとする。
2 都は、国及び区市町村(特別区及び市町村をいう。以下同じ。)が実施する人権
尊重のための取組について協力するものとする。
3 都民は、人権尊重の理念について理解を深めるとともに、都がこの条例に基づき
実施する人権尊重のための取組の推進に協力するよう努めるものとする。
4 事業者は、人権尊重の理念について理解を深め、その事業活動に関し、人権尊重
のための取組を推進するとともに、都がこの条例に基づき実施する人権尊重のため
の取組の推進に協力するよう努めるものとする。

第二章 多様な性の理解の推進
(趣旨)
第三条 都は、性自認(自己の性別についての認識のことをいう。以下同じ。)及び
性的指向(自己の恋愛又は性愛の対象となる性別についての指向のことをいう。以
下同じ。)を理由とする不当な差別の解消(以下「差別解消」という。)並びに性
自認及び性的指向に関する啓発等の推進を図るものとする。

(定義)
第三条の二 この章において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に
定めるところによる。
一 性的マイノリティ 性自認が出生時に判定された性と一致しない者又は性的指
向が異性に限らない者をいう。
二 パートナーシップ関係 双方又はいずれか一方が性的マイノリティであり、互
いを人生のパートナーとして、相互の人権を尊重し、日常の生活において継続的
に協力し合うことを約した二者間の関係をいう。

(性自認及び性的指向を理由とする不当な差別的取扱いの禁止)
第四条 都、都民及び事業者は、性自認及び性的指向を理由とする不当な差別的取扱
いをしてはならない。

(都の責務)
第五条 都は、第三条に規定する差別解消並びに性自認及び性的指向に関する啓発等
の推進を図るため、基本計画を定めるとともに、必要な取組を推進するものとする。
2 都は、前項の基本計画を定めるに当たっては、都民等から意見を聴くものとする。
3 都は、国及び区市町村が実施する差別解消並びに性自認及び性的指向に関する啓
発等の取組について協力するものとする。

(都民の責務)
第六条 都民は、都がこの条例に基づき実施する差別解消の取組の推進に協力するよ
う努めるものとする。

(事業者の責務)
第七条 事業者は、その事業活動に関し、差別解消の取組を推進するとともに、都が
この条例に基づき実施する差別解消の取組の推進に協力するよう努めるものとする。
(東京都パートナーシップ宣誓制度)
第七条の二 都は、多様な性に関する都民の理解を推進するとともに、パートナーシ
ップ関係に係る生活上の不便の軽減など、当事者が暮らしやすい環境づくりにつな
げるため、東京都パートナーシップ宣誓制度を実施するものとする。
2 前項の東京都パートナーシップ宣誓制度は、知事がパートナーシップ関係にある
者(双方又はいずれか一方が都の区域内において居住し、就業し、又は就学してい
る場合に限る。)からの宣誓に係る届出を受理したことを証明する制度をいう。
3 都は、都が実施する施策等において、第一項の東京都パートナーシップ宣誓制度
の趣旨を十分に尊重し、適切に対応するものとする。ただし、法令等の規定により
実施する施策等においては、この限りでない。
4 前三項に定めるもののほか、東京都パートナーシップ宣誓制度に関し必要な事項
は、東京都規則で定める。

第三章 本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進
(趣旨)
第八条 都は、本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に
関する法律(平成二十八年法律第六十八号。以下「法」という。)第四条第二項に
基づき、都の実情に応じた施策を講ずることにより、不当な差別的言動(法第二条
に規定するものをいう。以下同じ。)の解消を図るものとする。

(定義)
第九条 この章において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定め
るところによる。
一 公の施設 地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百四十四条の二の
規定に基づき、都条例で設置する施設をいう。
二 表現活動 集団行進及び集団示威運動並びにインターネットによる方法その他
手段により行う表現行為をいう。

(啓発等の推進)
第十条 都は、不当な差別的言動を解消するための啓発等を推進するものとする。
(公の施設の利用制限)
第十一条 知事は、公の施設において不当な差別的言動が行われることを防止するた
め、公の施設の利用制限について基準を定めるものとする。

(拡散防止措置及び公表)
第十二条 知事は、次に掲げる表現活動が不当な差別的言動に該当すると認めるとき
は、事案の内容に即して当該表現活動に係る表現の内容の拡散を防止するために必
要な措置を講ずるとともに、当該表現活動の概要等を公表するものとする。ただし、
公表することにより第八条の趣旨を阻害すると認められるときその他特別の理由が
あると認められるときは、公表しないことができる。
一 都の区域内で行われた表現活動
二 都の区域外で行われた表現活動(都の区域内で行われたことが明らかでないも
のを含む。)で次のいずれかに該当するもの
ア 都民等に関する表現活動
イ アに掲げる表現活動以外のものであって、都の区域内で行われた表現活動に
係る表現の内容を都の区域内に拡散するもの
2 前項の規定による措置及び公表は、都民等の申出又は職権により行うものとする。
3 知事は、第一項の規定による公表を行うに当たっては、当該不当な差別的言動の
内容が拡散することのないよう十分に留意しなければならない。
4 第一項の規定による公表は、インターネットを利用する方法その他知事が認める
方法により行うものとする。

(審査会の意見聴取)
第十三条 知事は、前条第一項各号に定める表現活動が不当な差別的言動に該当する
おそれがあると認めるとき又は同条第二項の規定による申出があったときは、次に
掲げる事項について、審査会の意見を聴かなければならない。ただし、同項の規定
による申出があった場合において、当該申出に係る表現活動が同条第一項各号のい
ずれにも該当しないと明らかに認められるときは、この限りでない。
一 当該表現活動が前条第一項各号のいずれかに該当するものであること。
二 当該表現活動が不当な差別的言動に該当するものであること。
2 知事は、前項ただし書の場合には、速やかに審査会に報告しなければならない。
この場合において、審査会は知事に対し、当該報告に係る事項について意見を述べ
ることができる。
3 知事は、前条第一項の規定による措置又は公表を行おうとするときは、あらかじ
め審査会の意見を聴かなければならない。

(審査会の設置)
第十四条 前条各項の規定によりその権限に属するものとされた事項について調査審
議し、又は報告に対して意見を述べさせるため、知事の附属機関として、審査会を
置く。
2 審査会は、前項に定めるもののほか、この章の施行に関する重要な事項について
調査審議するとともに、知事に意見を述べることができる。

(審査会の組織)
第十五条 審査会は、委員五人以内で組織する。
2 審査会の委員は、知事が、学識経験者その他適当と認める者のうちから委嘱する。
3 委員の任期は二年とし、補欠の委員の任期は前任者の残任期間とする。ただし、
再任を妨げない。

(審査会の調査審議手続)
第十六条 審査会は、知事又は第十三条第一項若しくは第三項の規定により調査審議
の対象となっている表現活動に係る第十二条第二項の規定による申出を行った都民
等に意見書又は資料の提出を求めること、適当と認める者にその知っている事実を
述べさせることその他必要な調査を行うことができる。
2 審査会は、前項の表現活動を行った者に対し、相当の期間を定めて、書面により
意見を述べる機会を与えることができる。
3 審査会は、必要があると認めるときは、その指名する委員に第一項の規定による
調査を行わせることができる。

(審査会の規定に関する委任)
第十七条 前三条に定めるもののほか、審査会の組織及び運営並びに調査審議の手続
に関し必要な事項は、知事が別に定める。

(表現の自由等への配慮)
第十八条 この章の規定の適用に当たっては、表現の自由その他の日本国憲法の保障
する国民の自由と権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。

附 則(平成三〇年条例第九三号)
1 この条例は、公布の日から施行する。ただし、第十一条から第十三条まで及び第
十六条の規定は、平成三十一年四月一日から施行する。
2 第十一条から第十三条まで及び第十六条の規定は、前項ただし書に規定する日以
後に行われた表現活動について適用する。
附 則(令和四年条例第八五号)
1 この条例は、令和四年十一月一日から施行する。ただし、次項の規定は、同年十
月十一日から施行する。
2 この条例による改正後の東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の
実現を目指す条例第七条の二第二項の規定による届出及び受理は、この条例の施行
の日前においても行うことができる。

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