当ブログは、JR西福知山線脱線転覆事故を継続して記事にしています。
今回の神戸第一検察審査会の「起訴議決」は、重要な歴史的意味を持ちます。
ひとつは、司法制度に関すること。
起訴、不起訴処分を決定することが、ほとんど検察庁の独占業務だったことへの風穴。
検察庁の改革へと繋がることを期待します。
二つ目は、事故を現場の担当者の責任だけにとどまらせないこと。
企業トップの経営姿勢による刑事責任か . . . 本文を読む
書きたい記事もあったのですが、時間がありませんでした。
少し触れてみます。
JR西宝塚線脱線転覆事故における漏えい問題です。
このブログではJR西宝塚線脱線転覆事故を追ってきました。
ここにきて、漏えい問題が発覚したのはご存じの通りです。
原因追及のため第三者委最終報告書が作成され、おかげで事故原因の「本丸」に迫ったように思います。
怪我の功名のようでもありますが、敵失なくしてここまでの報告書 . . . 本文を読む
山崎前社長と旧友の一線を越えた不祥事と思ったら、
なんとJR内部にある対策審議会からの指示という。
今度は、事故調部会長への約10回にわたる接触が明らかになった。
その対策審議室の室長は、現副社長になっている。
事故調(国土交通省航空・事故調査委員会)の委員は10名。
鉄道担当は4名。
そのうち、旧国鉄出身はなんと3名!
後一人は、大学教授。
私鉄関係者は一人もいない。
鉄道担当以外は航空担当。 . . . 本文を読む
耳を疑うニュースだった。
「宝塚線脱線転覆事故最終報告書案 事故調委員 JRへ漏えい」
※朝日新聞9月26日朝刊一面見出し
そして、漏えい先は、山崎前社長。
漏えい元は、国鉄時代の先輩。
前社長の東京出張時に二人で情報の受け渡しをしていた。
その上、報告書案の修正を図っていたという。
私もこの事件の経緯を見てきて、山崎氏には情状酌量の余地があると考えていたのだが。
このニュースには失望した。
. . . 本文を読む
私のニュースを聞いた印象は。
「起訴するんだ。でも山崎社長一人を?」
この事故は、事故当日からブログに書いてきました。
特に気になったのは、JR西の首脳陣は、安全を優先順位の下位に置いていたことです。
収益重視、収益優先のためは、関西の私鉄との競争に勝つことが不可欠でした。
そのためには、高速化、路線の相互乗り入れ、車両の軽装化、見た目のよさ、駅舎の改装、楽しめることの優先。
このように事業を . . . 本文を読む
2009年7月8日23時47分
朝日コムより。
この事故より目を離すわけにいきませんので、全文転載します。
なお、山崎氏はJR西日本社長を辞任表明。
なお、過去の記事は、カテゴリー「JR西福知山線脱線転覆事故」にまとめています。
転載:
107人が死亡、562人が負傷した05年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で、神戸地検は8日、96年の現場カーブ付け替え時に自動列車停止装置(ATS)の設 . . . 本文を読む
5月6日。帰宅してテレビのスイッチをオンにすると「ホリデーにっぽん」が
始まっていた。
NHK神戸制作「生き残ってなお…~JR脱線事故の負傷者たち~」だった。
ふたりの若い負傷者の方の「生き残ってなお・・・・」だった。
一人は、このブログでも取り上げた昨年10月に亡くなられた男性。
もう一人は、1両目に乗車していて奇跡的に救助された若い女性。
ともに事故後、重いPTSDに悩まされ続けている( . . . 本文を読む
JR西福知山線脱線転覆事故から明日で4年です。
人々の記憶から薄れているかもしれませんが、当事者や家族の方の悲劇や苦悩は今も続いています。
朝日新聞には、負傷者の方のアンケートや、「PTSD 死を選んだ25歳男性」についての記事が掲載されています。
負傷者の方のアンケート(回答者68名)では、4年後の今も「事故後の精神面での変化は今も続いている人」は
全体の3分の1となっています。カウンセリング . . . 本文を読む
週末に京都に帰ると、新聞やテレビ放送が関西版になる。
JR西日本福知山線脱線転覆事故の記事も読むことができる。
京都に居る時は、事故の記事を読むことが多かったが、岡山ではこの記事に触れることは少ない。
ということは、関西に住むブロガーが、この事故のその後を発信することに意味があるのではないか。
JR西日本福知山線脱線転覆事故が起きたのは、2005年4月25日の9時17分。尼崎駅手前のカーブだ . . . 本文を読む
資料 朝日新聞2008年12月14日付 要約
神戸地検は、業務上過失致死傷容疑で、すでに書類送検されているJR西日本の
山崎正夫社長他、歴代幹部9名の刑事処分について一部を起訴する方向で大阪高検と
詰めの協議に入った。
この容疑は96年12月に現場となった尼崎駅近くのカーブの付け替え時に、
予想すべきであった脱線事故に備えてATSを設置すべきだったにも関わらず、
これを怠たり事故を発生させたことで . . . 本文を読む
国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会と海難審判所が統合して10月に
運輸安全委員会が発足する。
運輸安全委員会は、調査体制の一層の強化を目指すとともに、事故の原因企業などに
直接勧告できる権限を与えられ、被害者に情報提供する役割を担う。
※事故後の情報開示、情報提供ができていない現状を改善できるか。
見守っていきたい。
写真は近江高島の岳山の中腹にある大灯篭。
下に臨むのは奥琵琶湖の湖畔。 . . . 本文を読む
神戸新聞WEB版
尼崎JR脱線事故を捜査してきた兵庫県警は、山崎正夫社長ら幹部、元幹部五人に起訴の可能性を残す厳しい意見をつける方針だ。大規模被害を招いた過去の鉄道事故をみると、刑事責任が問われたのは、運転士をはじめとする事故現場にいた社員らが多く、専門家は兵庫県警の捜査を「過去の事故と比べ、幹部に対し踏み込んだ判断をした」とみている。
まず、尼崎JR脱線事故ではない。
「JR西福知山線脱線転 . . . 本文を読む
2005年4月25日に起こったJR福知山線脱線転覆事故の被害者と家族の
2年間を追ったドキュメンタリーを観た。
私はこの事故の瞬間は自宅のテレビの前にいた。
第1報は、線路に車が入って衝突事故が起こったという程度だった。
しかし、時間が経過するに従い、とんでもない大事故が起こっていることが
わかってきた。JRの説明は二転三転し、事故の全容の把握ができなかったことを
覚えている。
このドキュメン . . . 本文を読む
JR西日本は21日、7月に完成する新車両から、車体の
強度を従来より高める方針を明らかにした。
福知山線脱線事故では、マンションに衝突した車両が
折れ曲がったり、押しつぶされて死傷した乗客も多く、
「車両は横からの衝撃に弱い」と指摘された。
新車両は側面強度も高め、衝突しても車内空間が
残るようにする。
今年度製造する40両から設計変更をする。
福知山線や東海道線の新快速に使う車両が対象となる . . . 本文を読む
先日、NHKのクローズアップ現代を観ました。
日本の鉄道車両の安全性について、誰も関心がないという内容に
本当に驚きました。
安全性というのは、とりあえず強度のことです。
福知山線事故で、折れ曲がり、つぶれた車両に驚きました。
その前には東京地下鉄線で高校生が華奢な車体のため、
なくなられた痛ましい事故がありました。
鉄道(衝突)事故は起こらないという前提で車両は設計されているのです。
関係者は . . . 本文を読む