岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

生活を守ること。

2014-07-07 22:07:06 | 国民と国会と政治

消費税増税の影響は限定的だと主張してきた政府だけれど、甘い期待に反して景気回復の道は険しい。
7月になって近くのスーパーではキャッシュバックキャンペーンを始めた。
とにかく売上が欲しいのだ。
利益より売上をせざるを得ないほど厳しいのだと思う。

先日、お話を聞いた高齢の女性は、年金の手取りが11万円から10万円へと1万円減額したと言われた。
もちろん2ヶ月でのことなので、月5000円の減額ということになる。
1割の収入減で消費税3%アップ、もちろん消費者物価アップとなれば、年金生活者の消費は減ってしまう。当たり前のことだ。

近くの理髪店は諸費税アップを価格に転嫁していない。
どうやってやりくりしているのだろう。スタッフの給料はどのようになっているのだろう。
こちらとしては申し訳ない思いだ。
中小企業は必死に頑張っているが その理髪店とは規模のまるで違う大企業の法人税を政府は恒久財源の偽造でもって減額をしようとしている。
またしても禁じ手を使う。
なんでもありの無法モノ政権と言っていいだろう。

私自身、衝動買い用の人差し指(ワンクリック用)を文字通り禁じ手とした。もちろん不要不急の支出はしなくなった。
まず、図書は購入から図書館利用へシフトし、外食もほとんどしなくなった。
そのことで手元に残る金がなんとか生活に潤いを与える財源となる。
倹約をすることは嫌いではないが、国に命じられてするのは嫌だ。
政府のような財源の偽造などできないのだから。

このような苦労ならまだ耐えていくことができる。
耐えられないのは、憲法の解釈変更など政府の進める政策だ。
精神的なストレスは政府の政治的な方針と行動から起きる。
誤った政治行動、例えば集団的自衛権の行使などが始まれば市民の行動でなんとかなるレベルではなくなる。
そのことが着々と進んでいく。
これには耐えられない。

生活の不安定は、政治の不安定へとつながっていく。
国内外の平和はどんどん遠ざかっていくしかない。

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