いつもはシネマクレール丸の内で映画を観ることが多いのですが、この映画はイオン岡山となります。
客層が違います。けっこう席が埋まっていました。
女子高校生二人連れが多かったですね。
噂になっているのでしょうか。
カンヌ映画祭で脚本賞とクイア・パルムドール受賞がニュースになっていた時には確か日本公開が未定といわれていました。
それがこの全国一斉公開です。カンヌ効果があるのですね。
舞台は湖の周りにある地方都市です。諏訪市でロケをしているのですが見覚えのない架空の街になっていますね。
映像技術にも注目です。
アニメの『天気の子』を思い出しました。透明感があります。
私は予備知識なしで観たのですが、タイトルの「怪物」ってだれだ?と少し思っていました。
結論からいいますと、そんなことあまり考えなくてみればいいの、でした。
監督と脚本家が手練れなので、結構振り回されます。
いろいろな仕掛けをあまり気にせずに少し距離を置いてみるしかなかったのです。
私の老いた頭脳ではそのような対応しかできません。
2回目に見るときには細部の仕掛けが明らかになると思います。
初回はさらっと全体をみただけということです。
キャストやスタッフや諏訪の方々が渾身の力を込めて創った映画がたった2時間ほど観てわかっては申し訳ないです。
ここでネットからのあらすじです。
『万引き家族』の是枝裕和と『花束みたいな恋をした』の坂元裕二がタッグを組んで贈る、郊外の街を舞台に、無邪気な子どもたち、息子を愛するシングルマザー、生徒想いの学校教師が織り成す圧巻のヒューマンドラマ。音楽には『ラストエンペラー』の坂本龍一を迎え、出演には『ある男』の安藤サクラ、『友罪』の永山瑛太を筆頭に、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子らが名を連ねる。
このようなあらすじには、監督の秘めたるテーマは隠されています。それがあらすじであり予告編というものですね。
これからみられる方のために書きたいことも我慢させていただきます。
映画のエンドロールが終わって明るくなってやっと観客が席を立ち始めました。
今までは一般の映画館ではエンドロールがはじまる時点でもう観客が立ち上がっていました。
(シネマクレール丸の内では場内が明るくなるまでは立たないでくださいと言われます)
日本の映画館ではスタンディングオベーションどころか拍手さえしませんが、これは世界では珍しいことではないでしょうか。
日本人観客の最大の賛辞は、明るくなるまで立たないでいることではないでしょうか。
めんどくせーな日本人。
日本人ってわかりにくいぞ。
それが実は「怪物」の正体かも…。
湖の周りに人びとが暮らしています。
高台から見る湖、夜には湖畔の街の灯りに縁どられ暗く大きく沈んでいる。
あたかも人々を飲み込む暗黒のように。
それが怪物の住処か。
およみいただきありがとうございました
ウクライナに平和を!