岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

職場で黙とう。

2008-08-06 21:40:58 | 戦争を語り継ぐ
今日は、広島慰霊の日。
8時30分始業とともに黙とうをした。
広島は隣の県です。
広島で被爆した人の中には、岡山の病院に移送された人も多かったらしい。
広島の被爆者は十分な治療を受けられるはずもなかった。
岡山に送られた人々は、無蓋車の中に収容され、倉敷の駅で見たという証言もある。
その後、この方々はどのように処遇されたのだろうか。
私は知らない。
気になってしかたがない。
なんとか知ることができないかと思っている。
今夜も2次被ばくについてNHKで放送していた。
広島の人的被害を過少にみせたい米国と、認定者数を増やしたくない日本政府によって、
2次被ばく者の調査を怠たることになったと思う。

人間や人権が、国家や大資本に圧倒された時代は今も続くが、
戦後の産業優先というのもひどいものだった。
今日も、交差点に口の形につくられた歩道橋の下を自転車で渡った。
かつては、人は橋を渡り、車は地上をまさにわがもの顔で分捕っていた。
車優先、歩行者軽視の名残が歩道橋である。
今、やっと人が地上を歩けるようになった。
歩道橋の多くが無用の長物になった。

この当たり前のことが通用するまで戦後60年が必要だった。
それでも、信号の待ち時間は長く、横断時間は短い。
車道中心社会に変わりはない。

厚生労働省の思想も、このようなものとつながっているように思える。




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