今日から三連休。天気も何とか持ちそうだし、秋の日の行楽で楽しみましょう。
さて今日は、
■あるオヤジの還暦祝い の1本です。
【あるオヤジの還暦祝い】
三連休初日のきょうの予定は、知人である某オヤジの還暦祝いパーティに出席することである。会場は豊平川を一望にするルネッサンスホテル。
私より年が一回り以上違ううえに、その特異なキャラクター故に周囲から恐れられまた愛されているそのおじさんを、回りは敬愛の念をこめてオヤジと呼んでいる。
彼はマスコミ界に身を置いて、若い頃は政治部記者として東京を始め海外でも活躍し、その信条は「誰にでも会うこと」とし、とにかく犯罪者だろうが海外の要人であろうが、会える人にはとにかく会うことで自分自身を高めてきた男である。
彼の半生は、反体制、反権力、反官僚にあって、私などはその憎まれ役側に属するのだが、小粒は相手にしないのも彼の信条である。
しかし彼に噛みつかれる役人・官僚を見ていると、どうも近づかなくてはならないのに怖くて距離を置きがちな態度を取るものだから、ちょうど叩かれるのに良い距離になっていると思われる。
こういううるさいオヤジの場合、それでもそのハートに共感出来て、こちら側も近づきたいと思う場合は、杖を振り下ろす一瞬の隙をついて、その懐に飛び込んでしまうのがよい。そうすると「杖の下を回る犬は撃てぬ」というやつで、案外仲間に入れてくれるものである。
そこから先はなりゆき。誘われて面白そうなら付き合えばよいし、面白くなさそうなら放っておけばよい。
* * * *
このオヤジの回りに人が集まるのは、一見大言壮語な理想をかかげつつ、それに向かってとにかくがんばる姿が回りに見えること。そして自分の仲間には本当に親身で情が厚くて、なんやかやと面倒を見てくれることだ。
本人は中に入ってみると極めてシャイで恥ずかしがり屋なのだが、そういう気持ちを振り切るかのように敢えて声を荒げたり、論戦を挑んだりするところがある。
皆自分の性格そのままではなく、どこか虚勢を張りながら生きているものだ。
彼の生き方を皆は「ミラクル」と呼び、彼が言うと大きな事でもいつかやれそうな気になってしまうのだ。
彼の歳まで私も後13年。どこまでできるか分からないけれど、せいぜいお手本にさせてもらおうと思う。
目先に人生の師匠や兄弟子がいるのは嬉しいものだ。いつかそれを超える目標が具体に見えるからだ。
パーティ参加者から送られた赤いベストと赤いテンガロンハットには終始緊張していた。こういう場面はいたたまれないのだそうだ。
還暦を120人参加のパーティで祝ってくれる人生というのも良いものだ。目指すべき目標は大きいな。
さて今日は、
■あるオヤジの還暦祝い の1本です。
【あるオヤジの還暦祝い】
三連休初日のきょうの予定は、知人である某オヤジの還暦祝いパーティに出席することである。会場は豊平川を一望にするルネッサンスホテル。
私より年が一回り以上違ううえに、その特異なキャラクター故に周囲から恐れられまた愛されているそのおじさんを、回りは敬愛の念をこめてオヤジと呼んでいる。
彼はマスコミ界に身を置いて、若い頃は政治部記者として東京を始め海外でも活躍し、その信条は「誰にでも会うこと」とし、とにかく犯罪者だろうが海外の要人であろうが、会える人にはとにかく会うことで自分自身を高めてきた男である。
彼の半生は、反体制、反権力、反官僚にあって、私などはその憎まれ役側に属するのだが、小粒は相手にしないのも彼の信条である。
しかし彼に噛みつかれる役人・官僚を見ていると、どうも近づかなくてはならないのに怖くて距離を置きがちな態度を取るものだから、ちょうど叩かれるのに良い距離になっていると思われる。
こういううるさいオヤジの場合、それでもそのハートに共感出来て、こちら側も近づきたいと思う場合は、杖を振り下ろす一瞬の隙をついて、その懐に飛び込んでしまうのがよい。そうすると「杖の下を回る犬は撃てぬ」というやつで、案外仲間に入れてくれるものである。
そこから先はなりゆき。誘われて面白そうなら付き合えばよいし、面白くなさそうなら放っておけばよい。
* * * *
このオヤジの回りに人が集まるのは、一見大言壮語な理想をかかげつつ、それに向かってとにかくがんばる姿が回りに見えること。そして自分の仲間には本当に親身で情が厚くて、なんやかやと面倒を見てくれることだ。
本人は中に入ってみると極めてシャイで恥ずかしがり屋なのだが、そういう気持ちを振り切るかのように敢えて声を荒げたり、論戦を挑んだりするところがある。
皆自分の性格そのままではなく、どこか虚勢を張りながら生きているものだ。
彼の生き方を皆は「ミラクル」と呼び、彼が言うと大きな事でもいつかやれそうな気になってしまうのだ。
彼の歳まで私も後13年。どこまでできるか分からないけれど、せいぜいお手本にさせてもらおうと思う。
目先に人生の師匠や兄弟子がいるのは嬉しいものだ。いつかそれを超える目標が具体に見えるからだ。
パーティ参加者から送られた赤いベストと赤いテンガロンハットには終始緊張していた。こういう場面はいたたまれないのだそうだ。
還暦を120人参加のパーティで祝ってくれる人生というのも良いものだ。目指すべき目標は大きいな。