北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ニセコへの旅~中山峠編

2005-10-22 23:46:33 | Weblog
 秋のニセコの小旅行です。この時期のニセコってあまり行った事はないなあ。

 さて今日は
■ニセコへの旅~中山峠 の1本です。

【ニセコへの旅~中山峠】
 義父が喜寿を迎えて、子供らでニセコ一泊旅行を企画した。今日から明日にかけてニセコのペンションへ泊まろうというのだ。

 午前中雨というのがちょっと残念だが義兄のワゴン車に三家族7人で乗り込んでニセコへと向かう。

 白川浄水場から八剣山の下を抜けるトンネルなども初めて通って、知らない間に少しずつ道路環境が改善されている事も知った。

 考えてみるとあまりこの時期に中山峠へ向かう旅をした事は案外なくて、国道230号線の木々がこれほど黄色に染まるものとは知らずにいた。

 最近はシーニックバイウェイや観光振興のことを一生懸命やっているので、外国人を呼び寄せる北海道の美しい風景に関心がことさら強くなったのだが、実は案外北海道の美しい風景などを気にしてはいなかったのだ、という事に改めて気づきもした。

 やはり地域の中で漫然と日々に追われていると正しい評価の目が損なわれてしまうようだ。日常の中に面白さを発見する目と、情報を発信し続けて行くという実践が求められるのではないかな。

 しかし一方で、いくら情報を発信していてもチャンネルが繋がっていないために多くはむなしく虚空に叫んでいるだけになっている情報も多い事だろう。

 情報を正しく、面白く、より多くに対して伝えるためにはしっかりした戦略が必要なのだ。

    *   *   *   * 

 実は植物の種を見ていると、種をどうやってより広範にばらまくかということにものすごく工夫している事が分かる。

 桃やりんごはおいしい果実をつけて食べてもらう事でばらまいてもらおうとしているし、オナモミなどは人や動物にくっついて運んでもらう事を考えている。

 アイヌの人たちが好んで食べたウバユリは徹底的に数で勝負してとにかく多くの種子をばらまく戦略をとっているし、タンポポは風に乗せて遠くまで運んでしまおうと考えた。

 要するに情報も提供する側にとっては種みたいなものなので、戦略的にどうやって運んでもらうか、届けるかということを考える事が必要だ。


 我々役所の作る広報誌などは、リンゴのように美味しさ(=おもしろさ)につられて読まれて広がる事を期待しているのだろうか。あるいは米や麦のように、種(=情報)そのものが美味しいということになるのだろうか。

  オナモミの作戦はホームページのバナー広告みたいなものだろうし、徹底的に数をばらまくような戦略は我々はとれないだろう。

 植物が数億かけて培ってきた進化の歴史に我々が学ぶべき戦略は多い。自分の世界が広いにこした事はないのだ。

    *   *   *   * 

 ニセコへの途中で中山峠に立ち寄って休憩。道の駅休憩所から連絡通路で階段を上がって行くと、昔のアールヌーボ-美術館が今では写真展示館になっている。

 その一角にはシーニックバイウェイ・インフォメーションセンターがあって後志地域の情報を一気に仕入れる事が出来る。

 WAOと記した名札をつけている方がおられたのでお話を聞いたところ、喜茂別の方だという。

 地域のパンフレットや情報はかなり充実しているのだが、位置がかなり奥なので、なかなか来る人は少なそうなのがちょっと残念だ。下の買い物や食事客を上に来てもらえるような工夫はなにかな。


 峠のあげいもは久々で美味しかったのだが、「あげいも」の顔はめ看板っていうのもすごいな。うーむ…

 
コメント
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