北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

心地よい広さ

2008-03-09 23:56:15 | Weblog
 今日は9年ぶりに家族でディズニーランドへ行きました。アトラクションの内容が微妙に変わっていて時の流れを感じます。

 人気アトラクションのカリブの海賊では、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の主人公ジャック・スパロウの人形が登場。あの世界的遊園地リゾートのディズニーランドですら、常に出し物に変化を求めているのです。常なる変化こそが時代を生き延びる唯一の手段です。

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 ディズニーランドの中を見ていて気付いたことが一つありました。それはぱっと見える範囲の広さの規模です。

 あるレストランに入ったところ、テーブルを並べた一角が狭く見えて、これではたくさんのお客さんが座れないのではないかと思ったのです。テーブルの数を数えると、椅子の数が大体250席くらいあったのですが、よくよく見るとちょっとした壁の向こうに同じくらいの広さの一角があって、さらに別にもう一つ部屋がありました。

 椅子に座って食事をしていると、まさにちょうど良いスペースのように感じるのですが、その広さは250人くらいが入る広さだとディズニーランドの設計者は考えているようです。

 ともすると、計算上一度に750人分の席が必要だと思うと、体育館のような広い場所を作りたくなるものです。「これだけ広いのだから安心して食事を注文してください」という訳です。

 しかし人間というものは、そんなに広い場所にぽつんといることが耐えられないのかも知れません。心地よく感じるちょうど良い広さを求めたときに、ここではそれを約250席分と考えたようです。

 人間である限り、心地よいという感覚が常につきまといます。そしてその適正な広さというものを経験的に学んでいくことは、空間のデザインです。

 心地よさに対する徹底した追究がここでは見られます。

 ディズニーランドのサービスというのはこういったさりげないところに現れているようです。改めて感心しました。すごいなー。
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