北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

鳥か…いやスーパーマ…、豚だ

2009-04-27 23:38:16 | Weblog
 鳥か鳥か、と思わせておいて、なんと豚だったとは!インフルエンザウィルスの生き延び方に翻弄されている人類です。

 何しろ遠い国のことで、その実態がなかなか分からないままに、患者が世界中に広がって、各地各国でぽつぽつと患者が現れ始めています。

 日本に用意されている抗ウィルス薬はまだ効く可能性がある(ウィルスに効かなくする遺伝子がない、という弱い言い方)と言われていますが、少なくともワクチンの製造には時間がかかるし、鳥インフルエンザだと思って用意していたワクチンは全く効かないというのですから、怖い話です。

 こうした病気の世界的爆発的な流行をパンデミックと言うそうですが、人間の移動が頻繁なところではなかなか感染の拡大が防げないのが悩みです。

 パンデミックの歴史を紐解くと、ペスト、コレラ、インフルエンザなどが大流行していて、例えば14世紀のヨーロッパで猛威をふるったペストではヨーロッパの人口が三分の一~三分の二が死亡したとまで言われ、農業に従事する人口が減ったためにイギリスでは穀物栽培から羊の放牧へと農業の携帯までが変わったのだとか。

 また同じ時期、海上交易で栄えたエジプトのイスラム国家であったマムルーク朝が衰退して滅びるなど、パンデミックのために国が衰亡した例まであるくらいです。

 幸い日本は海に囲まれているために密入国などを除けば大概の出入国は管理出来ているのですが、それでも入国の際に発症していないだけかもしれず、国際的な人間の交流が多い現代社会では油断はできません。

 そろそろ花粉症の季節は終わった関東地方ですが、いましばらくはマスクと手洗いの励行をしておいた方が良さそうです。

 円高に浮かれて海外旅行をするよりも、パンデミック対策と国内経済循環を喚起するためにも、ディスカバージャパンで国内に目を向けておくのが良いかもしれませんね。
コメント
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