北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

制度を守るということ

2009-04-09 23:26:26 | Weblog
 北海道の知人が訪ねてきて、地方都市のまちづくりについて意見交換をしました。

 現在の都市計画法でまちづくりができるか、という問いかけに、「これまでの都市計画法は、人口が増大して活動域が拡大することを前提にして、それをどういう方向に誘導するか、ということに主眼が置かれてきました。

 だから、首都圏のようにまだ人口増大がある地域ではまだ拡大や再生のためのルールとして機能しますが、人口が減少を始めて都市域の拡大も見込めないような地方都市では、縮退を誘導する手法としては機能することが難しいと思います」とのこと。

 実際、かつて炭坑で栄え今では見る影もないような町では、もう廃れてしまった地区の都市計画を変更しようにも職員が少なく、かつそのような業務の経験がある職員がいないということもあって手続きを進めるのが難しいのだそう。

 外部コンサルタントに委託するとすぐに2~3百万円はかかってしまうのですが、手続きは定めによってしなくてはならず、さりとて手続きを行ったからと言って町が繁栄するきっかけにはならず…。

 法律を守るために少ない職員の労力を必要とするということに、なんとかならないのかなあ、という思いがします。

 大都市と地方都市が同じ法律で町のありようを決めて行くのが難しい時代が近づいているのかも知れません。どうしたら良いのかは、これからを生きる我々が知恵を出して行かなくてはならないのでしょう。

 法律を作った時はそんなことは誰一人として考えてはいなかったでしょうね。

 制度の中で生きる難しさを感じた一日でした。



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