自治体にとって首長が替わるということはどういうことでしょうか。
関心のない自治体の首長が替わったと言われても、「はあ、そうですか」というくらいの反応しかないだろうけれど、自分の住んでいる町の首長が替わるということになるとその影響は実に多岐にわたることになるでしょう。特に、行政に関わっているものには死活問題であるはず。
前任者に対して新人が選挙に挑んで真っ向から争って戦って、新人が前任者を破った場合などは、勝者は「市民の意思が示された」という錦の御旗を手にすることになります。
その結果、あからさまにひっくり返さないまでも、推進者の影響力を少しずつ排除して、それまで前任者が進めてきた政策をひっくり返すということが往々にしてあるものです。いわゆる権力とはそういう側面を持っているもの。
支援者の側も、旗幟を鮮明にして支援活動をすればするほと、「勝てば官軍、負ければ賊軍」ということになり、結果によって立場が天国と地獄に分かれることになります。
選挙は有権者の意思が反映されるという面は確かにありますが、同時にともすると地域を二分して愛憎が入り乱れることになるので、その功と財を冷静な目で見てほしいものです。
戦いが熱くなればなるほど、相手を憎らしく思い、坊主憎けりゃ袈裟まで憎くなる心理もあるのでしょうが、感情ではなく、誰がどう進めようが真に地域にとって有効、有益な政策であれば継続することで地域の融和を図るというやり方も大切なはず。
江戸から明治にかけて、幕臣だった榎本武揚は、官軍による軍艦の接収を拒否して、函館五稜郭を舞台に官軍に抵抗し明治元年10月から翌年の5月までの約半年にわたり箱館戦争を起こしました。
降伏後は天下の大罪人であったにもかかわらず、黒田清隆の庇護の下、北海道開発に従事し、海軍中将兼駐露公使や海軍卿を始め大臣を歴任するという形で明治の日本の発展に貢献しました。まさに黒田に人を見る目があり、かつそれを使うという人間の大きさがあったのだと言えましょう。
権力は自己の政治的思惑を果たすためではなく、地域の資源や人材を活かし、幸せをもたらすために使うべきであることは言うまでもありません。
時あたかも、日本中で市町村合併をした地方自治体の統一首長選挙が花盛りです。
信任された皆さんには、「ダモクレスの剣」の故事を思い出し、権力は謙虚にかつ正しく使ってほしいものです。
関心のない自治体の首長が替わったと言われても、「はあ、そうですか」というくらいの反応しかないだろうけれど、自分の住んでいる町の首長が替わるということになるとその影響は実に多岐にわたることになるでしょう。特に、行政に関わっているものには死活問題であるはず。
前任者に対して新人が選挙に挑んで真っ向から争って戦って、新人が前任者を破った場合などは、勝者は「市民の意思が示された」という錦の御旗を手にすることになります。
その結果、あからさまにひっくり返さないまでも、推進者の影響力を少しずつ排除して、それまで前任者が進めてきた政策をひっくり返すということが往々にしてあるものです。いわゆる権力とはそういう側面を持っているもの。
支援者の側も、旗幟を鮮明にして支援活動をすればするほと、「勝てば官軍、負ければ賊軍」ということになり、結果によって立場が天国と地獄に分かれることになります。
選挙は有権者の意思が反映されるという面は確かにありますが、同時にともすると地域を二分して愛憎が入り乱れることになるので、その功と財を冷静な目で見てほしいものです。
戦いが熱くなればなるほど、相手を憎らしく思い、坊主憎けりゃ袈裟まで憎くなる心理もあるのでしょうが、感情ではなく、誰がどう進めようが真に地域にとって有効、有益な政策であれば継続することで地域の融和を図るというやり方も大切なはず。
江戸から明治にかけて、幕臣だった榎本武揚は、官軍による軍艦の接収を拒否して、函館五稜郭を舞台に官軍に抵抗し明治元年10月から翌年の5月までの約半年にわたり箱館戦争を起こしました。
降伏後は天下の大罪人であったにもかかわらず、黒田清隆の庇護の下、北海道開発に従事し、海軍中将兼駐露公使や海軍卿を始め大臣を歴任するという形で明治の日本の発展に貢献しました。まさに黒田に人を見る目があり、かつそれを使うという人間の大きさがあったのだと言えましょう。
権力は自己の政治的思惑を果たすためではなく、地域の資源や人材を活かし、幸せをもたらすために使うべきであることは言うまでもありません。
時あたかも、日本中で市町村合併をした地方自治体の統一首長選挙が花盛りです。
信任された皆さんには、「ダモクレスの剣」の故事を思い出し、権力は謙虚にかつ正しく使ってほしいものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)