北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

この時期、路上の雪をどうしたらいい?

2014-03-27 22:58:27 | Weblog

 札幌はここ数日、日中の最高気温が10℃を超える天気の良い日が続いています。

 この冬は半月ほど前に暖かい日が続いたのですが、その時期に道路の氷割りをしていたようなところでは、一気に道路上の雪や氷が融けて舗装路面が出ています。

 道民の多くは、(これもあと二週間ばかりの我慢だ)と、気持ち的に希望の春が近づいているそんな今日この頃です。

 その一方で、この時期は除雪で舗道上に積み上げられた雪塊は泥に汚れていささか見苦しい季節。

 血管が詰まる脳梗塞も同じようなものですが、道路のような線形のインフラは、たった一カ所が詰まっただけで全体として機能の低下を招きます。

 除雪による道路上の雪塊は舗道上を埋め尽くし、歩道からはみ出してなお車道上に積み重なっているものは車線を狭めているところが目立つようになります。

 少し雪割りをしてあげれば車道の一車線が使えるようになり、道路混雑も緩和されるのになあ、と思うのですが、ではだれがそれをやるか、となるとこれが難しい問題です。

 本来は道路管理者でしょ、と言われるのはごもっともですが、もうそんなことにわざわざお金をかけることはないので道路管理者は消極的。

 ではそこに面した地先の地主さんはどうでしょう。商店街などであれば、夏の間は商店や気の利いた金融機関などが店舗に面した舗道上の掃除やゴミ拾いなどを地域貢献の一環として実施しているところが多くあります。

 朝早くにそんな風景を見ると、日本社会の一つの約束事であったり美徳のように思います。

 私の家では、向かいに住む高齢のご主人とともに、家の前の市道の雪は道路に溜めておかずに自宅の敷地に運び入れたり、融雪槽で融かしたりして道路が狭くならないようにしています。
 
 そのご主人は、「やっぱり救急車や消防車がいつ入っても良いように、と思うと、私はこれができないようになったら、申し訳ないのでもうここには住めないと思っています。もしそうなったら施設に行こうと決めています」などと言って笑いますが、雪国だったらそれくらいの気持ちでいる人は多いはず。
 
 そんなわけで、この時期の道路もぜひ面する店舗や会社の方が雪割りに参加して少しでも雪解けを早めてもらえると良いのになあ、と思うのです。

 もちろん義務などではありませんが、地域を自ら美しくする社会参加であり、今で言う企業CSR(=corporate social responsibility:企業の社会的責任)の実践というもの。

 何もNPOに対してお金を寄付することだけが企業CSRなのではなくて、所在する地域を良くしようという活動が本来のはずです。

 あとは、一般の住宅やアパートなどでもそうした対応をしていただけないものか、と思います。

 個人住宅ならまだしも、アパートでは管理会社の姿勢が問われます。

 いろいろな人たちの関わりを増やすことで、少しでも税金を使わずにより良い地域社会を営めると良いのですが。

 地域の協力で春を少しでも早く呼びたいですね。


 

 

 

コメント
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