北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

これを忘れるのか? ~ 忘れるにもほどがある

2017-11-12 22:39:53 | Weblog

 

 無事に二日間にわたる都市計画学会の学術研究発表会が終わりました。

 学生さんのアルバイトにも協力してもらいながらの運営でしたが、それぞれに役回りを得た幹事さんたちの献身的な協力によって、滞りなく日程を終えることができました。

 個人的にイベントの多い今月のなかでも最も神経を使う大きなイベントだったので、無事に終了してまずはほっと一安心です。

 さて、運営の本部スタッフとして受付周辺で遊軍として会場を見回っていましたが、初日からポロポロと忘れ物が出始めました。

 ちょっと知り合いからは、「チェックの折りたたみ傘を忘れたと思うので、うちのスタッフが明日行ったら渡してほしい」という連絡があったのはまだまし。

 持ち主の表れない忘れ物も多く、傘やハンカチなどの定番のほかに、マフラー、パーカーなどの衣料もありました。

 二日目は4時くらいまでの日程の中で、3時半までにキャリーケースが二個本部に届けられました。

「こんなの、本当に忘れるかね?」
「しかも二個ですよ!」

 そうこうするうちに、6会場ある教室それぞれにプログラムを終了したところから三々五々、参加者たちは帰って行き、残っている人がどんどん少なくなっていきます。

「残りの中にこの忘れ物の主が本当にいるのかなあ?」

 運営スタッフ一同からは、次第にあきらめムードが漂い始めます。

 東京からサポートに来てくれた本部の職員の方は、「忘れ物があったら、最後は段ボールに入れて、全部本部に送って下さい。その後は本部で管理しますので」とこちらも万が一の対応を伝え始めます。

「今までにもこんな忘れ物ってありましたか?」
「それが結構あるんですよ。スーツを一式会場に忘れて行った、というのもありましたね。キャリーケースは本人が会場を離れて駅まで行ったところで気がついて戻って取りに来た、というケースがありましたけど、本当に忘れて行った人はまだいません」

 ここでキャリーケースが残されたらおよそ初めてのケースです。

 …と、最後の教室が終わって、ぞろぞろと降りてきた人の輪にダメ元で「忘れ物はありませんか、これは違いますか?」と訊いてみると、「はい、僕のです、すみません」と一人。

 しかも続いていたもう一人は、「僕が二回の片隅に置いていたのですが、いつの間にかなくなっていました」とこちらも無事に持ち主に戻ってゆきました。

「良かったー(笑)」

 もしかしたら東京で預かることになるかもしれなかった本部の方もほっと一安心。

 自分が落とし物をしたとして、見つけてくれた人が自分にたどり着くような事前準備なんてしていますか?

 スマホなどもセキュリティをかけていると悪い利用はされないでしょうが、自分にすぐに戻ってくるのも難しいかもしれません。

 ハードケースの中に名前と連絡先を書いておきましょうか。本気で考えるようになりました。

 研究発表会に参加、運営に当たってくれた皆様に重ねて感謝申し上げます。

コメント
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