山口県旅行の二日目。
まずは車で長府の毛利邸、下関歴史博物館、曹洞宗金山功山寺を見学してきました
毛利のお殿様の末裔が明治年間に建てた和風建築の大邸宅。お庭も書院庭園と池泉回遊式のものが併設されていて、尚な趣味の一端がうかがい知れます。
今はかつての敷地や邸宅もすべて下関市に寄付されて、市が管理しているのだそう。
寄付してもらったのはよいけれど、この財産をしっかりと管理しながら後世に残すのが与えられたミッション。
かつての大名が果たした地域貢献が今では行政の仕事ですが、品質を高く保つのは大変です。
【功山寺の国宝檜皮葺大仏殿】
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山口県の海岸沿いを時計回りに北上している最中に、「本州最西端毘沙の鼻」という看板を見つけたので寄り道をしてみました。ぶらり旅の良いところです。
考えてみたら日本の四つの大きな島にはそれぞれ東西南北の端があるはず。
ちなみに本州の最南端は和歌山県の潮岬。これは前回和歌山旅行をしたときに通っています。
今回は最西端を押さえたので、あとは東と北の端ですが、岩手と青森が次なるターゲットになりそうです。
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今日一番に見てみたかったのは、元乃隅稲荷神社(もとのすみいなりじんじゃ)。こちらは昭和30年というのでまだ歴史は浅いのですが、明後日訪ねる津和野の太鼓谷稲荷神社から分霊された神社とされています。
稲荷神社だけあって、真っ赤な123本の鳥居が山道に覆いかぶさる様子はなかなか異様な感じがして、今では外国人観光客にも人気が出始めたそうです。
ここには鳥居の上につけられたお賽銭箱に賽銭を投げ上げて、入ったら願いがかなうと言われていて、大勢の参拝客がコインを投げ入れては失敗していました。
確かに小さな硬貨を、狙いを定めて投げ上げるというのは難しいのですが、私は何とか二回目で投入に成功。しかし願いは特に思いつきませんでした。
日本の風景は多様ですし、さすがは周防の国。万葉の時代に始まって、明治維新の物語や朝鮮半島と大陸とのつながりの歴史も豊富です。
北海道が圧倒的に弱いところですが、それらの生かし方も勉強になります。観光も勉強です。