今日は函館出張。
「舗装協会の函館地区会員と開発建設部との意見交換があるのでオブザーバーとして参加してくれませんか」というので出席したものです。
公務員として現役だった時代にはなかなか気が付かない、発注者側の問題意識や課題意識は、実際受注者側の代表になってみてよく分かります。
発注者側にいたときは、指摘された課題が、そのとおりだと思えば「改善しましょう」という返答をしてきたつもりでしたが、実際にはなかなかそうした課題が完全に解決しきれないという現実もありました。
何段階にもわたる多層化された組織の中で、こまごましたすべての問題の理解と対応を意思統一するというのは実に難しいことです。どうしたものかと考えてしまいます。
今回も、書類の簡素化に関する対応が話題になりました。
本来必要のない書類ですが、それでも発注者の担当者から「はあー、でもすみませんがやっぱり用意してください」と言われたら、その場の空気の中で、それに対して「それはできません」とは言えないものです。
そうしたちょっとしたことが積み重なっていると、受注者側の働き方改革はなかなか難しいもの。
受発注者が協力して働き方改革に結び付けたい、という問題提起ですが、発注者側でも誠心誠意そうしたことがなくなるように努力したい、ということなので、共に協力しながら改善を目指したいところです。
建設産業の辛く苦しい部分を改善したいものです。