私の所属している公益社団法人都市計画学会の北海道支部は、都市の有り様について興味と関心を持っていたり調査研究を行っている人たちが集う学会です。
人が集まって住み生活をする都市にはまだまだ様々な問題・課題がありますが、今日地方の都市において最も大きな問題は、都市がこれからも継続してゆけるのかどうかということです。
そのネガティブな最大の要因は人口減少です。
そこに住み暮らす人たちの数が少なくなれば、都市の中で様々な役割を担う人たちがいなくなり、それはもう都市ではなくなってしまうのではないか。
そんな漠然とした不安が今現実のものになろうとしています。
都市計画学会北海道支部では、特に北海道で顕著な課題として人口減少を取り上げ、都市がこれからも継続してゆくことを支えるような活動に光を当てたいと考えました。
そこで毎年開催している都市地域セミナーですが、今回は「空き家のリノベーションで地域を活性化」というタイトルのセミナーを計画しています。
ゲストには、札幌市内で複数のゲストハウスを展開し地域を変えたいと考えている柴田涼平さんと、自らも中古物件をリノベーションして商店街の核としてゲストハウスを始めた林匡宏さんのお二人をお招きすることとしました。
理念だけではなく実践家として空き家のリノベーションに取り組んでいるお二人のお話の中に、全道各地において人口減少に悩む都市へのヒントがあるのではないかと期待します。
私自身、お二人の現場をお訪ねして直接お会いして話も伺いましたが、正直なところ現代の若者が「働く」とか「社会を変えたい」ということへの世代間ギャップを強く感じました。
国などから与えられるヒントに頼り切らずに、市町村自らも新たな問題解決のタネを、人を通じて得るような努力が必要なのだと思います。
どうぞこの機会に、これからの地域社会を支える若者のお話に耳を傾けていただきたいと思います。
もちろん、お話の後の懇親会にこそ真の意味があるのですが(笑)
【令和元年度 第1回 都市地域セミナー】
「空き家のリノベーションで地域を活性化」のご案内
日時: 令和元年10月24日(木) 18時~
会場:『かでる2・7』 520研修室(札幌市中央区南2条西7丁目)
参加費:無料
詳しい印刷物はこちら↓
http://bit.ly/2VxyE6R
http://www.cpij-hokkaido.jp/20191003_seminar.pdf