北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

高齢化社会における『重たい』という問題

2019-10-29 22:58:14 | Weblog

 

 今日から明後日にかけては、留萌~稚内~枝幸~北見~網走方面の二泊三日営業周り。

 これまで一度も訪ねたことのない事業者さんもたくさんいますが、初めてだとしても一度お会いをしておけば、"会ったことのある方"になります。

 勇気を奮って新しい出会いを楽しむ気持ちで営業周りを続けます。

 
 営業周りでは自社の製品を紹介して歩くのですが、実際に知っている方も多い反面、かつて使っていたけれど様々な事情で今は別な製品を使っている、という方もいます。

「うちの製品のいけないところは何でしょうか」
「それはですね、重たいことです(笑)」

「わが社のアスファルト合材製品は、5㎏袋、10㎏袋、20㎏袋と言う種類がありますが…」
「うちでも以前は20㎏の袋を使っていたのですが、最近は作業員が高齢化してきて、『20㎏だと重たくて運びにくい』という声が出ているんです。なので、最近は他社の15㎏袋の製品を使うようになりました」

 製品を選ぶ際には、品質の良しあしや求めに即応して配達してくれる供給力、また値段などの要素があるとは思っていましたが、『重たい』という使い勝手で製品が選ばれるとは思っていませんでした。

 あまりに少ない袋詰め製品を作ることは、かえって非効率になると思いますが、20㎏という重さはもうこの社会には適さない時代になったのでしょうか。

 高齢社会になるとどのような変化が訪れるのかな、といろいろなことに関心を持って注視していますが、「重さ」ということに敏感になるという変化もその一つなのかもしれません。

 そういえば以前あるワイナリーを訪ねたときに、そこのご主人から「この事業を引き継いでもらえないかなあ。もう瓶を運ぶのが重たくて大変なんだ」と言われたことも思い出しました。

 しかしその課題を逆に捉えると、重さに耐えるようなサービスやシステムはビジネスの種になりそうです。

 ロボットやパワースーツなどのちょっとしたサポートサービスはいかにあるべきか。

 変化があれば新しい課題が生まれ、その課題を解決するところに技術開発やビジネスがある。

 世の中の変化に敏感でいたいものです。

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