今日は朝一番のフェリーで利尻島へ渡り、現地であいさつ回りをした後に礼文島へ渡り、最後に最終のフェリーで稚内へ帰ってくるという、利・礼離島日帰りの旅でした。
フェリーターミナルでは、利尻雪より少し先に出向する礼文行きのフェリーに団体の観光客が大勢乗り込んでゆくのが見られました。
どうひいき目に見ても、僕らたちよりも10歳は年上の高齢者グループの旅です。
(今の時期に礼文島にわたっても、花もなければウニもないだろうになあ)と思っていると、利尻で会った人から「いえ礼文島は4月半ばからウニを獲り始めていますよ。花はまだかもしれませんがウニは食べられますよ」と教えてもらいました。
そうか、すっかり利尻島のウニが6月解禁と言うことに引っ張られていましたが、礼文島はもうウニを味わえるのですね。
少しずつですが団体観光客も戻ってきていると聞きました。
もっともっと人が自由に動けるようになるよう期待したいところです。
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午後に礼文島にわたってこちらでも挨拶周り。
2時半に予定を終えたものの、礼文島の香深港発稚内行きのフェリーの出発時刻は17時05分。
だいぶ時間が余っているので、礼文町郷土資料館へ行ってきました。
こちらには船泊23号墓から出土した縄文時代の人骨からDNAを採取して分析し、身体的特徴を発現する特定の遺伝子をみつけて、それを基にした縄文人の復元模型が展示されています。
以前来たときは島外へ貸し出していたために現物が見られなかったのですが、今回は返却されて展示されていました。
復元の際の特定の遺伝子とは、例えば「瞳は茶色」とか「縮れ毛」とか「血液型はRh+のA型」と言うことが分かるというもので、それ以外にもシミが多い、耳垢が湿っている、酒に強い、などといったことが遺伝子から読み取れるとのこと。
あとは骨の上の肉や皮膚の厚さは大体わかっているので、骨から顔つきを復元したもので、一応女性だという事ですが、出来上がりがリアルでちょっと怖い感じです。
礼文島は冷涼な気候のために、縄文時代の特に初期の頃の出土品の程度が良いという特徴があります。
海辺を生きた縄文人に思いを馳せてみるのも興味深い時間でした。
フェリーターミナルの近くにこのような文化施設があるというのは時間つぶしにちょうど良いですね。
さて、とりあえず久しぶりの離島への旅も無事終了。
本当ならば泊まりたいところですが、観光のオンシーズンは宿泊代が高くなるのでなかなか行くのが難しくなりますね。
シーズン直前の離島の旅でした。