北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

無料の話を二つ

2023-12-06 23:25:39 | Weblog

 

 お昼ご飯を近くの、夜は焼き鳥居酒屋で昼はランチをやっているお店に行ってみたところ、お店の責任者の方がいて「ちょうど良かった、明日から新メニューへの切り替えをするのですが、今日はその練習なので"どうぞ無料で"お好きなものを選んでください」と言うではありませんか。

「ええ?いいんですか」といつもの鶏ももつきのカレーを頼もうとしたところそのメニューがありません。

「そうなんです、メニューを変更しましたのである中からお選びください」

 なるほどねえ、それではと鳥のササミフライ定職を頼んでみました。

 厨房の中で新しいメニューの調理を練習しているらしく、出てくるまでに15分くらいかかったのはご愛敬。

 ボリュームも満点で、これで無料とはありがたやありがたや。

 たまにはこういうラッキーも良いですね。


     ◆


 午後には知人から電話がありました。

「なに?久しぶりですね」
「いや、これはぜひ小松さんにお願いしたいと思いまして…」

「ほう珍しい、何のお願い?」
「実はある町で町民向けの勉強になるような講演会の運営を頼まれまして、小松さんに講師を引き受けていただけないかというお願いです」

 聞けば割と縁のある町でもあったので、「いいですよ、もっとも僕がお話しできるのはこのネタかあのネタか…と言った感じですけど」

「ああ、良いですねえ、ぜひお願いしたいです。それで講師料はお幾らくらいになりましょう?」
「ああ、うちの会社は副業禁止で、『その手の講演会はやっても良いけど無料でやるように』と言われているので無料で良いです」

 すると先方は、「あ、あーー、それじゃあダメですねえ…」と急に意気消沈。

 よくよく聞くと、これは彼のビジネスのようで、講師料があるような方でなくてはだめなのだそう。

 その町から私に直接依頼があれば無料で馳せ参じるところですが、こういう形でビジネスルートを通すとそうはならないのですね。

「今回は残念ですが、別な方を当たってくれますか。大学の先生なんかがいいんじゃないですかねえ」

 奉仕の精神という道徳だけでは社会は回らない、ビジネスとしての経済も適切に回せという事ですね。

 なんでも無料という立場は、かえって真っ当なビジネスとしては成立しないことを学びました。 

コメント
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