【「屋根裏のラジャー 公式ホームページより】
昨日は結婚記念日の食事の前に、前日の12月15日に劇場公開されたばかりのアニメ映画「屋根裏のラジャー(https://ponoc.jp/Rudger/)」を観てきました。
実は私の娘がこの作品の制作をちょっとだけ手伝ったという御縁があり、公開されたら観に行こうと決めていたのです。
ここのところテレビでもCMに力を入れていますし、また声優を務めた俳優さんたちがいろいろな番組に出て宣伝をしてくれているので、いずれお目やお耳に掛かることもあろうかと思います。
このアニメ映画、制作が「STUDIO PONOC」といって、もともとは宮崎駿さんや高畑勲さんの映画を製作していたスタジオジブリが前進のアニメ制作会社が作りました。
宮﨑駿さんが引退することになり(後に復帰して「君たちはどう生きるか」を監督したが)、2015年にスタジオジブリの制作部門が解散しました。
しかし当時ジブリのアニメーターでありアニメ監督だった米林宏昌(よねばやし ひろまさ)さんが新作映画作りに意欲を燃やしていたことから、当時のジブリのプロデューサーだった西村義明さんが立ち上げたのがスタジオ・ポノック。
当時のジブリ政策陣のアニメーターやクリエーターの多くが再結集して、ジブリで培った技術やノウハウを残したアニメづくりに邁進しています。
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今回の「屋根裏のラジャー」の原作は、イギリスのA.F.ハロルドの「THE IMAGENARY(僕が消えないうちに)」とのことで、ラジャーは幼い女の子アマンダが空想で生み出した想像上の相棒。
なのでお母さんには見えません。
そして自分を想像してくれている子供が成長して自分を忘れてしまったら消えてゆく運命にあります。
そんなラジャーが自分を生み出したアマンダの身に降りかかった事件を乗り越える冒険の旅を繰り広げるという物語。
観るとキャラクターデザインや動きに懐かしいジブリアニメの風味が満載です。
想像の世界を縦横無人に旅するので、やはりジブリお得意の壁一つ向こうは別世界で、そこへの移り変わりも予想を超えた広がりを見せてくれます。
まさに幼い頃のノスタルジーを感じさせつつ、大人が見てもワクワク、ドキドキ、ホロリがぐるぐる回ってゆきます。
私も(ちょっと自分の感情に素直になってみよう)と思いながら観ていましたが、別れ、懐かしさ、献身などの泣かせる要素がふんだんに盛り込まれていて3回は泣きました。
そう、大人だってみんな昔は子供だったんだ、それを思い出させてくれて泣くのです。
今回はほとんど事前情報なしで観たのですが、いや思った以上に良い映画でした。
(ジブリ映画って本当はこれだよな! これだって!)
ずっと心の中で叫んでいました。
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さて、最後のエンドロールには娘の名前が出たはずなのですが、なんと私は探しきれず見逃してしまいました。
一緒に見た妻は「え?あったじゃない」と名前を見つけたようで涼しい顔。
くそー、もう一度観に行かないといけないといけないかなあ。
2023年の思い出のためにもどうぞ。