年末が近づいて部屋の片づけをおずおずと始めています。
捨てられるものはないかと整理をする中で、一年で溜まった雑誌を整理しましたが、さらにないかと本棚も物色。
もう何年も開いていない本を整理することにして、お蕎麦や料理関係の本をごそっと捨てました。
「もう蕎麦に関して本から学ぶものはない」というつもりはありませんが、実際に本を開いて何かをすることは全くなくなりました。
それだけ自分のやれる範囲が決まってしまっているのが現実で、悪く言えば「お蕎麦ではこれ以上の発展性・拡大性はない」ということであり、良く言えば「まあ僕の人生ではこんなものだろうというところまでは来た」ということでしょうか。
そもそもこの手の料理や技法の情報も、以前は本から手に入れるしかなかったのですが、今ではネットや動画が中心になり、情報収集のあり方そのものが変わってしまっています。
手技って目で見て体を動かしてみて、初めて動作が身について行くものですが、本からの写真の連続では物足りません。
一番は道場で実地にやってみて指導を受けるというのが一番ですが、最近は動画を見てコツを教わることもごく当たり前になり、良い時代になったな、と思います。
本の価値も、買った頃の思い出でしかなくなってしまったような気もします。
逆に言えば、これらの本を捨てることでその世界からの呪縛から解き放たれて、さらに新しい世界にチャレンジするという決意/予兆なのかもしれません。
今年は介護の世界にチャレンジしてみたので、来年はまた新しいことに挑戦してみたい気もします。
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さて、私の人口減少下のまちづくりにおけるキーワードは「多能工」です。
一人ひとりが「やってくれる誰かがいなくなってしまう」と嘆く暇があれば、自分でその役を買って出られるような能力を身に着ける準備をする方が良いのではないか、と思います。
その実践が積み重なるのが社会なのですから。
まだまだ部屋の片づけは続きます。