先日母から電話が来て、「台所の照明が暗いから替えたいんだわ」と言います。
時間を見つけて実家を訪ね、(さて、どんな照明がついていたかなあ)と見ると、天井に直接ねじ止めをする随分と古いタイプの照明器具でした。
最近の照明は天井に「引っ掛けシーリング」と言って、照明器具の金属部分を差して回せば天井に固定されて電気も通じるという器具が取り付けられているのですが、照明器具を替えるとすればそこからの工事が必要です。
「裏にある〇〇デンキなら頼めばつけてくれるんだ」と言いますが、今の照明の状況をお店に伝えないと二度手間という事もあるので、ちゃんと見ておくに越したことはありません。
◆
母は単純に「明かりが弱って暗いんだ」と言っていましたが、それもそのはずで本来は輪っかの蛍光灯が二本入るタイプのものに外側の一本しか蛍光管がついておらず、その蛍光管も劣化して光が弱くなっているのです。
まあ新しい蛍光管を2本買って取り付ければかなり明るくなるはずではあります。
しかし母が「最近のLEDタイプなら明るいし電気代もかからないしそれにしようと思うんだ」と言っているので、その考えに水を差すのもどうかなあ、と思いました。
「蛍光管を替えれば安く済むし、十分に明るくなるよ」というアドバイスはこの場合適切なのでしょうか。
私は「単に明かりが暗いという不満の解消だけではなく、母がせっかく家の雰囲気も変えてみたいと思っているのだから、そちらに従ってあげる方が良いだろう」と思いました。
早速母を連れてすぐ近くの大手電機屋さんを訪ね、6畳用くらいで母が「これがかっこいいんじゃない?」というものに決めました。
さらには「古い照明器具は引き取ってもらえますか?」「有料になりますが」「大丈夫ですよ」と言う形で古い照明器具の処分もお願いしました。
工事はその日の午後にすぐやってくれたそうで、母は「やっぱり明るくなっていいわ」と喜んでおりました。
なんだかんだで1万円を超えるくらいの料金になりましたが、築40年以上の薄暗かった家が明るくなるなら良いではありませんか。
気分を良いままにしておいてあげるのも親孝行なんだと思います。