今日も午前中は昨日に続いて実際の道路をお借りして新しい素材の試験施工を行いました。
今回の試験施工にあたっては、この試験施工を行う路線の維持管理を請け負っている地元の維持事業者さんの作業員の方に作業をお願いしています。
維持業者の責任者である現場代理人の方は早朝の作業開始時にはいなくて、10時過ぎになって現場へ作業見回りにやってきました。
するとその方の後ろに見慣れない若い二人の男性がいます。
「この方たちは誰ですか、新入社員?」
すると答えは「いえいえ、地元の中学生ですよ」とのこと。
「中学生! なんでまたこんな日中にこんなところにいるんですか?」
「それはですねえ、中学校が地元を良く知る総合学習ということで、地元に受け皿となれる企業や職場を募っていて、そこで行きたいところとしてうちの会社に手を挙げた二人を連れてきたというわけです」
「それはいいことですねえ」
「いえいえ、こういう地域貢献も仕事をいただくうえで、発注者の評価対象項目になっていますからね(笑)」
そんなことで評価されることが主目的ではないでしょうけれど、そういう動きを手伝いながら中学生が道路維持の現場や土木会社と言う企業に興味を持ってくれることはありがたいことです。
中学生の男の子二人はちょっとブカブカのヘルメットを被って現場の作業を見ているので、今何をしているかを説明してあげました。
そして「こういう現場とか土木会社に興味があるの?」と訊くと「はい」と言ってくれました。
「ほかにはどんな職場や会社があったの?」
「はい、道の駅とか牧場とか、キノコを作っている会社なんかもありました」
やがて現場代理人は、「それじゃ、次の現場もありますんで」と言って二人を車に乗せて次の現場見学に向かいました。
今いろいろな職場で「インターン」と称して、大学生を1~2週間にわたって受け入れて職場体験をしてもらうという事がありますが、大学生ではもう人生の方向を決めた子たちが、どの会社や職場にするかと言う選択をしている段階です。
もっと早く若い時から、人生の進路の一つとして「世の中にはこういう職業で社会や暮らしを支える人がいる」ということを知ってもらうことはとても意義深いことだと思います。
大学生よりも高校生、さらには中学生、もしかしたら小学生でも良いかもしれません。
地元の会社が地域の子供たちの社会学習の受け皿になっていることは将来の就職希望者のタネを撒くうえでも大切なことだと思いました。
子供たちにもっと社会を見せる機会を作りましょう。
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