北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

下北沢を歩く

2007-04-21 23:18:24 | 東京ウォーク
 ひどかった寒波も峠を過ぎ、今日はぽかぽかと暖かな陽気。こういう日はぶらりまち巡りにぴったりです。

【世田谷をめぐる~下北沢】
 午前中は、一生懸命直したパソコンを家に送るのに、宅配便の会社に家まで取りに来てくれるのを待っていました。それで、この時間を利用して家のかたづけなどや掃除を実行。週一回ですがすっきりしました。

 午後も薄曇りでそれほど暑くもならないようで、こんな晴れた日はもったいないのでまたまたまちを巡ることにして電車に乗りました。

 今日は午後だけなので近場をまわることにして、ターゲットは若者のまち下北沢にしました。若者のまち下北沢、とは何度も聞いたことがあったのですが、もちろん一度も行ったことはありませんので。

 さて、下北沢は、小田急線と井の頭線が交差するところに広がる地域なのですが、実は「下北沢」という地名はないのです。実際、地図を探しても駅名にしか登場しない不思議な地名です。

 下北沢に到着して、駅の北側の出口から出てみると、閑静な道路沿いにはそれなりに商店が貼りついているものの、それほど賑やかという感じでもありません。
 どうやら賑わいの中心は駅の南側らしいと思い、適当に小路を曲がりながら駅南へと向かいます。

 お店の並ぶ狭い小路には若いカップルのみならず、中高年のカップルも大勢いて、でもみんな三々五々、仲良さそうに歩いています。見ている方もほのぼのとしますね。

    ※    ※    ※    ※

 踏切を渡って駅の南側へ出ると、こちらはもう大にぎわい。道も太くなくしかし細すぎず、適度な幅もあってヒューマンサイズの歩きやすさです。

 お店も昔ながらの小さな間口の個性的なものがたくさんあります。一番多いのはやはりファッション関係ですが、飲食店も個性的です。こんなところでは、フランチャイズのお店にはいるのがなんだか恥ずかしくなります。

 冒険心をかき立てて、いろいろなお店に入ってみたいものですね。

 数多い飲食店の中に、北海道の「山頭火」というラーメン屋さんと、スープカレーのお店がありました。

 山頭火の前では、「あ、あれ北海道のラーメン屋さん」
「へえ、よく知ってるね」
「旭川ラーメンなんだって」
という若いカップルの会話に聞き耳を立てていました。

 こんなところでも北海道のお店が頑張っていますよ。

    ※    ※    ※    ※

 お店を見ていたら、「池波正太郎の愛したカレーパン」という宣伝文句の「アンゼリカ」という小さなパン屋さんがありました。

 このあたりは萩原朔太郎、坂口安吾、横光利一を始め、多くの文人・文豪達に愛された地域としても有名なのですが、池波正太郎とカレーパンとは意外な組み合わせ。

 池波正太郎は、「スパイシーな」カレーパンがお好みだったとか。試しに一個(税込み189円)買ってみましたが、なかなかのお味。話題性も味もあるんですねえ。

    ※    ※    ※    ※

 さて、そんな下北沢も、いまこの近くに道路拡幅と再開発の計画が持ち上がっていて、地元では反対運動も起きています。

 この商店街のストリートそのものではなくても、近くの道路の拡幅が地域の雰囲気にどの様な影響を及ぼすのか、意見の分かれるところでしょう。

 穏やかな陽気の下北沢は良かったですよ。 
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東京ウォーク~十条~中宿

2007-04-20 23:33:33 | 東京ウォーク
 今日は昨日の続き。密集地区といえば、つきものなのが地域の商店街です。密集地区の商店街も歩いてみましたよ。
 これがすばらしく面白いんです。

【商店街を歩く】
 まずは先ほどの十条地区から。

 お客さんは平日の午後ということもあって、ほとんどがお年寄りか学校帰りの学生さんや子供といったところ。しかしこういう人たち相手にこれだけのお店が成り立っているのがすごい。

 いろいろ考えてみると、近隣の密集地区を中心とした住民の多くは車をもっていなくて、どうしても買い物場所は近くにないと困る人たちばかり。

 『地域の商店街を活性化するのには、周辺住民を増やさなくてはだめだ』とはよく言われることですが、周辺に住んではいても車を持っていて買い物に遠くのショッピングセンターに行くようではやはり地域を支える購買客にはならないといえるでしょう。

 車がなくて、買い物を近くでするということが大きなポイントのようです。

   *    *    *    *    *

 賑やかだった商店街を出るとそこはJR十条駅。家政大学をぐるりと回って、石神井川沿いの道を歩いてみました。

 石神井川はコンクリートで固められた深い堀のような川になっています。川としての環境はいまいちですが、川の上から桜が大きな枝を伸ばしているさまは美しいものです。

 そこからこんどは仲宿の密集地区を歩いてみました。やはりここでも一筋縄ではいかないような道路が延々と続いています。

 と、途中に「仲宿商店街」という看板があったので、歩いている女性に声をかけて、商店街の場所を聞きました。

「すみません、この仲宿商店街というのはどういったらいいんですか?」
「はいはい、この道をまっすぐいって、突き当たったら右に曲がるとありますよ」

 日中こんな居住地区をスーツ姿の男が三人カバンを提げながら歩いているのは実に場違いなのですが、丁寧に教えてくれました。もっとも、「まっすぐ」行くべき道もカーブしていて、途中が二股になっていたりするのでどちらへ行くか少し迷いましたが。

 やがて出てきた仲宿商店街も、これまたずいぶんとにぎやかです。標識が出ていて、ここは昔の中仙道なのだとか。

 かつて石神井川にかかっていた橋が文字通り木の橋で、そこから板橋の名前が出たのだそうです。仲宿は江戸から中山道を歩いて最初に出てくる宿場なので、それは栄えたそうです。

 昔ながらのお風呂屋さんもありました。大人430円とのこと。煙突が懐かしいですね。

 途中からは歩車道が分離された商店街になってくるのですが、こちらのほうは残念ながらあまり栄えていないよう。やはり狭い道をがやがやと歩くのが楽しいのでしょうか。

 ガードレールがあって、道路の反対側に渡るのが憚られるようでは、確かに買い物をする気分にはならないかもしれません。

 ホームページをみていたら、2005年11月の「まちおこしグランプリ」第1回東京商店街グランプリ(東京都産業労働局商工部主催)の活性化
事業部門で「板橋縁宿事業」(実施主体:板橋区商店街連合会第一支部・支部長くつのシモカワ榎田時男さん)がグランプリを受賞したのだそうです。

 ここは中山道に沿っていくつかの商店街があるので、歴史を生かしたり、それらを上手に結んで連携を図ったことが評価されたのだそうです。今では商店街によって、その栄え方にだいぶ差があるようですが、こうした連携は良いですね。

 今日の終着はJR板橋駅。小さい駅だけど、新宿まで8分は魅力です。

 密集地区の商店街は案外味がありますね。 

 
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密集地区を歩く

2007-04-19 23:22:45 | Weblog
 今日もまだ冷え込んだ一日。雨こそ降らなかったけれど、風が強くて寒い。札幌より寒いなんて。

【密集エリアを歩く】
 今日の朝は併任がかかっている横浜の本社に直行したのですが、本社で相談事をしていると、東京支社の同じ防災公園チームの二人が現れました。

 聞けば、昨日私も聞かせてもらった話題のことでした。今日は本社と、もう少し詰めた打ち合わせをするということなので、ついでに輪の中に入ることにしました。

 その話題とは、財務省とうちとで土地交換をするうえで、向こうがほしがっている土地ははっきりしているのだけれど、代わりにこちらにくれる土地にいくつかの候補があって、どれをもらい、どれなら地域にとって良質な公園になる可能性があるか、という話題。

 地図や図面を見ながら意見交換して、今日はここまで。簡単に結論の出る話ではありません。

 それにしても、せっかくなら可能性のある土地の現場を見たいね、ということで、横浜での打ち合わせを終えた午後に、急遽現地へ行くことにしました。今日の目的地は板橋区の北のほうのエリアです。

 「それだったら、近くに密集地区に指定されていて、うちの事業が入っているところもありますからついでにそこも見てみることにしましょう」と東京チームのAさんとB君。それは願ったりかなったりです。

   *    *    *    *    *

 横浜からはJRの湘南ライナーで一気に赤羽駅まで北上して、そこからは少しバスに乗り、目的地周辺で下車。後は徒歩で、周辺を見て回りました。

 北区の赤羽駅から南下して板橋区へ来るあたりは、公共的な施設も多く、そういうところは災害の際の避難地として指定されていますが、この近くで土地をもらって、ここを公園化するとどのような地域像が描けるか、ということをイメージしながら周辺のまちを歩きました。

 一通り見た後は、近くの密集エリアということで、再び北区の「十条地区」へと歩みを進めました。

 なるほど、これが密集地区か、と思うのは、まず道路がまっすぐではないことと、道幅が一定ではないこと。

 ゆらーりと大きなカーブを描いたかと思うと、突然クランクが現れ、2メートルほどの道が突然つながってきます。車は走りづらそうで、すれ違うのはまず無理な道路がほとんどです。

 車を家に持っている人は少なくて、たまに空いた土地が月ぎめ駐車場になっていますので、そこに持っている人はいるのかもしれません。

 突然広い道路が現れたかと思うと、その道路を狭めるように歩道をとるためのガードレールがあったりします。

 感心するのは、どの家にも緑が多いこと。道路とのわずかな隙間を使って緑を配置しています。しかし大概は木を植えているのではなくて、植木鉢をおいている姿。
 それでも立派な緑のボリューム感がでるのだからたいしたものです。

 こういう地区に住んでいる人たちはこういう環境をどう思っているのか知りたくなりました。

 変えたいのか、出たいのか、放っておいてほしいのか。いずれにしてもお金や気苦労を背負うのはいやなのでしょうし。

 そんな気持ちが一人一人異なっていて、結局地域として主体的で統一的な動きにはなかなかならないというのが実態のようです。

 まさか郊外の住宅地のような整然とした区画にはならないとしても、この雰囲気と安全を両立させるにはもう少し空いたスペースを増やしたいところです。

 道を歩いていたら、国土交通省の事業で角地に空き地を整備した箇所が現れました。まずはこういうことを少しずつでもやるのでしょう。

 でも雰囲気はいいのですがね。
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情報収集の日々

2007-04-18 23:46:03 | Weblog
 今夜は職場の有志が歓送迎会を開いてくれて、会話のひととき。
 やはり人間、お近づきになるのは一杯飲んで打ち解けるのが一番ですね。

【多方面からの視座】
 歓送迎会のなかで挨拶の時間をいただき、「今日は帰らずに一番に参加しました」と笑いを取ったが、すかさず先日もその場にいたAさんから「うん、我々の間では『七時半の男』と呼ばれていますよ」とヤジが入る。

 七時半の男か~、うまいな。八時半の男でなくて良かったけど。

    ※    ※    ※    ※

 正直なところ、新しい組織に移ってきて、この組織がどのような方向を目指しているのかがまだ把握しきれていない状態。

 我が組織の中期目標は三点あって、首都圏の東京23区内にあって、①拠点整備、②環境共生、③安心安全、の三つを実現して行こう、というものなのだそうです。

 私の担当する公園・緑地・緑化という分野は②と③にからんでくるのですが、これらをいかに特別区の皆さんに訴えて行くか、ということが目先の課題というわけ。

 我が組織は昔の特殊法人から新しい組織に衣替えをして今日に至っていますが、衣替えをしても、これまでの経緯や歴史や資産を背負っているわけで、そうした現実と新しい理想を整合させて行かなくてはならないのです。

 同時に、周りを取り巻く環境が大きく変わりつつあるわけで、十年一日の如く同じ政策目標を墨守しているわけにもいかず、常に変化しながら、あるいは回りを変化させながら、目標に向かって行こうとしているわけ。

 しかし自らを変えるのも、回りを替えるのも簡単な話ではなく、理想と現実の狭間で日夜頭を巡らせているというところなのです。

 今日もお酒を飲みながら、いろいろなエピソードや悩み、理想をいろいろな人から伺うことができました。

 お仕事の直接的な説明はそれとして、いろいろな角度から物事を見てみなければ、真の実像はなかなか実感として身体に入ってこないものです。

 物語や夢、落胆、そんな話の積み重ねを通じて、少しでも早く実像に迫りたいものです。まずはひたすら情報の収集と吸収の毎日。知らない単語はなくさなくちゃ。

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われわれの仕事とは

2007-04-17 23:37:53 | Weblog
 今日も冷たい雨の一日でなかなか暖かくなりません。テレビでは銃による殺伐とした事件がアメリカや長崎で相次いで発生。
 ちょっと憂鬱になりますね。

【まちづくりの仕事とは】
 今日は一日かけて、同じフロアのスタッフから我が組織舞台の仕事の内容について教えてもらいました。

 基本的には私が所属する支社の守備範囲は都内23区内。そのエリアの中で、土地というものを活かしたまちづくりを行うというのが仕事です。

 組織全体としては、賃貸住宅を作って貸すという事業を昔から行っていますが、私のいる支社は、賃貸住宅事業は行っていません。そのかわり、既にできあがっている市街地の中で、地区の在り方を地域と一緒になって考えるコーディネート事業や、区画整理や再開発、住宅系の補助事業などを駆使してまちづくりを行っているのです。

 既にできあがっている市街地での問題は、やはり道路の問題です。

 道幅の狭い道路しかない地区で、どうやって道路幅を広げるかということになると、計画の掛かっている家を全部買収して敷地を確保するのが直接的ですが、これは大変な時間と労力がかかってしまいます。

 そこで、地主の人達が少しずつ土地を出し合って道路や公園の敷地を生み出すという区画整理や、土地を出し合って高いビルを造って住居やお店の面積をビルの中に生み出すという再開発という事業が使われます。
 
 こうした手法は、土地が値上がりしてニーズが高いときには非常に上手く行くのですが、逆に地価が下がり土地ニーズが下がっているときにはなかなか上手く行かないもの。

 そんな土地需要の風向きを考えながら、地域のあるべき姿という理想に向けて町は生き、変化して行くのです。

 先日、大手町でかつての合同庁舎の跡地を種地として高層ビルを建て、そこに周辺のオフィス街を移し、今度はそれで空いたビルを立て替えるという連鎖型再開発が始まり、阿部首相も式典で挨拶をするほど注目を浴びています。

 実はここもわが組織が事業主体となっているのですが、そういうことはなかなか報道もされず、ちょっと寂しい思いもしています。

 午後に若手の職員から事業の説明を受けていて気がつきましたが、我々の仕事は【地図を描き替える】仕事なのです。

 道路のなかった住宅地に道路を造り、町の面目を一新すること。それが地域にとっての幸せの効用に繋がるような結果を出したいものです。

    ※    ※    ※    ※

 ところで、ある意味ではごちゃごちゃと密集したところにはまたそれなりに良い風情があったりもするものです。

 「典型的な密集地で面白いところといったらどこがありますか?」といろいろな人に尋ねてみると、だれもが上げるのは「それだったら京島ですよ、京島。是非行ってみて下さい」という答えが返ってきます。

 そうか、京島ですか。ではこの週末はそこにしましょうか。

 少しずつ面白い町並みの情報を仕入れていますよ。
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遠くへ行くには

2007-04-16 23:25:43 | Weblog
 昼前から小雨の降る寒い一日。今週はお天気があまりよろしくないようです。

【遠くへ行こうとすれば】
 こちらへ異動してから早くも二週間が経過しました。

 単身赴任は二年ぶりということで、手探りで勘を取り戻しながらひとり暮らしの生活をしています。

 まずは生活のリズムを作ることが大事。朝何時に起きて、夜は何時に寝るのか。

 また週の中でどのタイミングで洗濯をしたり掃除をしたり…、というリズムを少しずつ作り出しています。

 住む土地や職場環境など、初めてのものがあったときには虚心坦懐に受け止めて、まずは地の利を得ることも大切です。そういう基礎を充分に作り上げてから活動の範囲を広げたいもの。

 そのため、駅から職場までの道筋などは、一番短いコースを毎日同じように歩くよりも、いろいろな機会に歩いたことのない道を歩くように心掛けています。

 そんなことを繰り返していると、思いもよらないところで道と道が頭の中で繋がって、そこで世界が広がることは良くある話。

 どこかへ行って引き返すときも、同じ道を通らずに遠回りでも敢えて違う道を歩いてみたいものです。もう二度と通ることのない道を歩いているかも知れません。

 人間、慣れないことをするのは面倒くさかったり消極的になりがちですが、敢えてそこへ飛び込むという意識を強く持ちたいものです。しかし、そんな意欲があるうちは精神も若いけれど、物事が面倒くさくなって保守的で安全な方向に考えが行き始めたらご用心。脳の老化と衰えが始まっている前兆に違いありません。

    ※    ※    ※    ※

 いささか趣旨は異なりますが、佐藤一斎先生の「言志四録」の四巻目が「言志耋録(てつろく)」。

 この中に「遠方に行くもの正路を歩め」とありました。

 曰く、「遠方に歩を試みる者、往々正路を捨てて捷径に赴き、あるいは謬(あやま)りて林莽(りんもう)に入る。嗤うべきなり。人事多くこれに類す。特にこれを記す」

 遠くに歩いて行こうと思う者は、しばしば正しい道を通らずに、近道を行こうとして、あるいは誤って林や草むらにはいってしまうことがある。実に笑うべき事である。人生の事柄についても、これに類することが多い」というのです。

 近道はだめなんですな、やっぱり。
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代々木~新宿の探検

2007-04-15 23:39:21 | 東京探検
 今日は絶好の陽気の中、初めての東京ウォーク。たくさんの町を知りたいものです。

【歩いて歩いて…】
 今日の朝は、6時前に目が覚めました。ご飯を食べておにぎりを作り、掃除をすると町へ飛び出すことにしました。

 今日はまず定期の使える区間から開始することにして、8時半に家を出発。外は薄曇りですが気温もちょうど良い行楽日和です。

 まずは代々木上原駅に降りることに。今日はそこから代々木公園や明治神宮、新宿御苑方面へ向かおうという計画です。

 小田急線代々木上原駅はどうということもない高架の駅。地図を眺めながら、駒場公園へと向かいました。

 隣に東大の先端科学センターがある駒場公園は、目黒区で二番目に大きい公園なのだとか。

 あまり訳も分からずに地図を見ていると「旧前田侯爵邸洋館」とあったので、行ってみることにしました。

 見ると実に立派なお屋敷。中の見学は無料だというので、早速入らせてもらうことにしましたが、写真を撮って良いものかどうかを事務室の中にいたご年配の女性に尋ねてみました。

 すると、「営業用では困りますが、個人でお使いになるのでしたら結構ですよ」とのこと。そうですか、と中に入ると、その女性がわざわざ部屋から出てきて、「最近は業者さんが本格的な機材を持って撮りに来られることが増えてきたんです」とのこと。

 洋館の中は、それはそれは上品で、和洋折衷様式の豪華なつくりです。

 そして業者の撮影が駄目な理由というのは、「最近はブライダル産業から依頼が来て、このお屋敷を借り切って新郎新婦やご家族の写真を撮るというご商売が増えているんですよ」とのこと。
 なるほど、豪華な衣装にはそれが映える舞台装置として豪華なお屋敷が必要というわけ。

 特に緋毛氈を敷いて、螺旋状に昇って行く階段などは実に美しいもので、見とれていると、「このお屋敷で、先日、『華麗なる一族』のロケもあったんですよ。鈴木京香さんのご自宅、という設定でしたけど」

「おや、それはすごいですね」
「ええ、一日貸し切りにしてずっと撮影されていたので楽しみにしていたんですけど、放映されたのはたった30秒で、ちょっと期待はずれでしたけど、ホホホ…」

 ここにお屋敷を建てられたのは、加賀前田家十六代当主の前田利為(としなが)候とのこと。前田侯爵は一時ロンドンで駐在武官をしていたということもあって、西洋の様式をふんだんに取り入れた建物になったのだそう。

 残念ながら前田侯爵は昭和17年に戦地ボルネオで飛行機事故のため帰らぬ人となり、建物も敗戦と共に米軍に接収され連合軍司令官の官邸として使われたという歴史もあるのです。

 家や庭の管理のための使用人だけでも150人はいたと言いますから、昔のお金持ちがどれだけのものであったかと、驚くばかり。

 最近の金持ちは、こういうような後世に残るような事業をしないのが残念です。

    ※    ※    ※    ※

 続いては代々木上原駅から一駅電車に乗って代々木八幡駅で下車。

 代々木八幡というからにはどこかに八幡神社があるのだろうと地図を見ると、やはり近くに代々木八幡神社がありました。

 駅から徒歩10分ほどで詣でてみると、小さな神社。縁起を読むと、なんと鎌倉時代に鎌倉二代将軍頼家の死をはかなんで遺臣が勧進したとのこと。随分古い神社だったのですねえ。

 ところで、「代々木」はなぜ「代々木」なのか。それは、現在の明治神宮御苑の東門近くに、「代々の大樅」といわれたモミの木があって、その名が由来といわれているのだとか。

 戦災で失われたとのことですが、井伊家の下屋敷があったころの大樅は、当時の記録に残るほど大きなもので、黒船が江戸湾を測量していたころ、その動静をこの木の上から見張らせ、桜田門外の上屋敷に報告させたという記録もあるそうですよ。

    ※    ※    ※    ※

 ここから先はひたすら徒歩の旅。平地を歩く登山そのものです。

 代々木公園~明治神宮~国立競技場~新宿御苑と、てくてく歩き、だんだん足が棒になってきました。

 新宿御苑では昨日安倍総理主催の桜を見る会が催されたというニュースが流れていましたが、なるほど、まだ八重桜やしだれ桜などは美しい花盛りでした。
 都内のこんな一等地の憩いの場なら、入園料200円は安いものです。


 さて、今日の最後は新宿西口で、パソコンの音を出すサウンドボードの購入です。5千円くらいは覚悟したのですが、2千円弱のごくごく安いボードがあったのを発見して、ヨドバシのポイントで買いました。

 家に帰ったのは5時過ぎ。約8時間は歩きづめに歩いたということでしょう。平均時速2kmとすると約10km以上は歩いたと言うことになります。さすがに疲れが溜まっています。

 それでも、代々木公園や明治神宮、新宿御苑と、いままでいこうとしてもなかなか行く機会のなかった場所を訪ねることができ、満足です。

 来週はどちら方面に足を伸ばしましょうか。下町の商店街の風情なんかも見てみたいですね。

 
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徹底的にパソコン!

2007-04-14 23:43:52 | Weblog
 今日はやっと暖かくなりました。外は快晴。今日は出かけたかったなあ。

【一日中パソコン三昧】
 朝からどっかりとパソコンの前に座り、パソコンの復活を誓う。

 やっとまとまった時間をパソコンに当てられるので、今日中に何とかする意気込みです。

 とにかく画面もおかしいし、エラーは次から次へとでるし、パソコンにインストールする作業が山ほどありますが、順番を間違えるとこれまた手戻りが大変なので、慎重に作業を進めます。

 画面がおかしいのは、基盤のメーカーから対応するファイルが出されていて、メーカーのホームページからダウンロードすることができるのでまずはそれで対処してみましょう。いやあ、ネットにつながない状態でのマシンのメンテナンスというのは難しい時代になりましたね。

 続いてやっとwindowsXPをインストール。私のディスクはバージョンが古いので、これまたホームページから最新版にバージョンアップ。

 最新版にするには、一時間以上も時間がかかるので、この間に朝からしてあった洗濯物を干したり、乾いたワイシャツのアイロンかけなどを行います。時間は有効に使わなくては。

 こうしてやっと昼過ぎに、新しいハードディスクでの新生「百合ヶ丘1号」の復活となりました。

 しかしそれからがまた大変で、今まで使っていて今回だめになってしまった古いハードディスクから、できるだけ多くのファイルを救出しようというのです。

 おそるおそる、動かなくなったハードディスクをパソコンのケーブルにつなぐと・・・、おお、繋がった!

 年賀はがきソフトの住所録や、今までに撮った写真などのファイルはなんとか回収ができました。いや、良かった!

 しかし、やはり昔のメールのファイルは飛んでしまっているようです。これは残念。

 そのうえ、どうもいろいろなボードを取り付けたままで作業をしたために、音を出すデバイスソフトの部分が働かなくなっていて、音が出ないという状況になりました。
 これをかなりがんばったり、ネット上で情報を収集してみたのですが、どうやらここまでが限界のようです。

 そんなこんなを繰り返しながら、朝の7時から夜の11時まで今日はずーーっとパソコンの前に座りっぱなしでした。こ、腰が痛い。

 こちらでできるのはここまでで、ここから先は札幌の家にある各種のソフトを改めてインストールし直さなくてはならないようです。

 やれやれ、またこのパソコンを家まで送り届けなくてはなりません。もう少し様子を見ながらなだめすかしてみるとしますか。

 ふー、疲れた。

 写真は昨日買ったデジカメで、作業中のパソコンを写したもの。パソコンの中って案外がらんどうなんですよ。
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やはりデジカメが必要

2007-04-13 23:08:48 | Weblog
 今日は少し暖かくなりました。天気がよいのはいいですね。

【デジカメ購入】
 先輩への挨拶と、仕事へのアドバイスをいただきに神谷町界隈へ。

 いろいろと有意義なお話を聞いたところで外に出て、昨日買った東京23区のハンディ地図を開くと、芝公園のなかに「伊能忠敬偉功記念碑」という記述があって、昼休みの時間に立ち寄ってみました。

 ついでに芝東照宮にもお参り。こんなところに東照宮があるとは。

 こうして町を歩いてみると、いろいろな風景が見えてくるものです。

 昼は携帯電話のカメラで風景を撮っていましたが、やはり記録をしっかりと取るには力不足。そこで夜に思い切ってデジカメを買いました。

 コストパフォーマンスが良い製品を選んで、明日からは良い画質の絵がたくさん手にはいることでしょう。

 どれくらい東京の界隈の風景が撮れますやら。

 
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まちに投資する

2007-04-12 23:29:15 | Weblog
 今日もまだ少し気温が低め。まだ杉花粉が飛びまくっていて、鼻がむずがゆいですぞ。

【まちに投資する意味】
 私の所属する部所は、都内23区を主な対象として、昔ながらの賃貸住宅の管理やまちづくりなどを行っています。

 しかし、かつては国策を実行する部隊として設立された旧公団などの外殻団体は、天下り先であるとか、特別会計が世の中に見えづらいなどといった批判を随分あびました。

 そのため組織を大幅に改革して独立行政法人となったのですが、それでもやはり、「民間にできることは民間に」という政府方針の下では、実施できる業務が極めて限られるようになってしまいました。

 そんな中、今日の午後は都内のめぼしい地区におけるまちづくりの戦略を、トップも交えて自由に意見交換しようという会合が開催されました。

 池袋や新宿、渋谷…などなど、都内ではあちらこちらでまだまだ都市開発が進んでいるのですが、その現状を語りながら、今後のあるべき都市のエリア論について意見が交わされました。いや、なかなか面白い議論でした。

 特に面白かったのは、それぞれのエリアの顔について。

「渋谷といえば、なんとなく文化らしさが浮かび、新宿といえば賑わいが浮かぶけれど、池袋にはこれだ、という顔がないね」という意見が出ました。

 それに対して、「結局池袋に元気がないのは、西武の拠点なのに、その西武に元気がないから、投資する人がいないのだ。プロデューサーと呼ばれる人が重要で、以下に魅力的なプランを示して、投資してくれる企業を探し出せるか、が浮沈の鍵だろう」という意見も出ました。実に面白い。

 トップからは、「森ビルが(港区の)六本木に六本木ヒルズを建て、しかも今なお港区内に投資をし続けているかを考えたことがあるかい?彼らは良好なビルを建てることで港区の品格を上げて、その港区に既に持っている資産の賃料や価値を上げている、ということなんですよ」

 「東京を界隈の集合にしたいね。界隈は都心に近いほど小さくて、郊外に向かうと大きくなる。まちの顔はあまり広くない方がいいよね」 

 うーん、実に含蓄のあるお話しです。

 都市が生きている、という実感が湧いてきます。しかし同時に、我々が相手にしているのは死んで動かない都市ではなく、生きていて動いている都市だと言うことの実感も伴います。

 死なないように活かすということですから、手術のようなことなのかもしれません。

 生きている都市とは何か。考えさせられますね。 
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