北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

教育と専門ガイドの連携

2012-02-19 23:45:45 | Weblog
 先日、札幌である教育関係者とお会いしました。

 学力低下問題でとかく批判の対象となる学校や先生ではありますが、その実態はかなり大変。

 先生は大学では授業の仕方だけを学んで卒業し、多くはそのまま教師の世界へと飛び込んできますが、「実際の学校における教師の仕事とは、1/3が授業、1/3が丸つけや成績評価、打ち合わせなどの校務、そして残りの1/3が親やPTAとのコミュニケーションなんですよ」と言っていた知人のお話を思い出しました。

 最近の小学校での出来事で興味深かったのはスキー授業のこと。

「若い先生の世代に、青春時代にスキーをやらずにスノーボードで育ってきた先生が多いんです。だからスキーを子供たちに教えられないということが増えています」
「そ、それは困りますね。子供たちにスノボを教えるわけにはいきませんよね」

「やはりスノボは危険ですからね。実は札幌市でも、一時期父兄からスキーセットを揃えるのが経済的に負担だとか、スキー学習で山へ行く費用負担の問題だとかで、スキー授業をやらない学校が増えた時期があったんです」
「本当ですか!?」

「はい、私たちが子供の時はもちろん100%ありましたが、それが30%くらいしかやらない、なんて時期が十年くらい前にありました。それでどうなったかというと、スキーを知らない世代は大人になってもスキー場に行きませんよね。それではスキー場はただでさえ少子化名のにダブルパンチ、つまり地域のスポーツは地域経済を支えていた、ということに気付いたわけです」
「…」

「それを反省して、今は再びスキー授業をする学校が増えてきましたが、それでも70%くらいでしょうかね。そして今お話しした、スキーを教えられない先生という問題です」
「困りましたね。どうしますか?」

「学校の先生が全ての教科において、最高レベルの知識と経験を生徒に教えられるかというと、ある特定の分野ではそうではなくなっています。例えば『森林を歩こう』などという野外体験などでは、木の名前だとか山野草の話、豊かな動植物など森の生態系の話などは苦手な先生が多いんです。そこで、そういうときは森林や動植物の生態に詳しいガイドさんにお願いするということを始めているところもあります」
「それって素晴らしいですね。自然ガイドの方も仕事が増えることでしょう」




「効果は高いと思います。しかしながら、ガイドさんに支払う料金が、義務教育では経費として出ないのでそこは父兄による受益者負担になるというのが現実です。それを保護者の方たちが認めてくだされば良いのですが、その負担が重いということになると、そういう選択はできません」
「なるほど~」

「そしてスキー授業でもこの構図は同じです。有償でのインストラクターにお願いしようと思えば、保護者の負担が発生するというわけです」
「むむむ、ジレンマですね。しかし、『学校の先生たるもの、自分でちゃんと練習をして生徒を指導できるようになれ!』という意見もあるでしょうね。どうしたらよいでしょう?」




「私の知っている学校では、父兄の方たちにボランティアでスキー指導をお願いしているところがあります。あくまでも責任は学校が取ることとして、実際に教えてくれるのは経験も深い保護者の皆さんというわけです」
「なるほど…、しかしそれは奇特な保護者の皆さんがおられる地域とそうでないところで格差も出そうですね」

「確かにその通りです。そういう意味では各学校は、自分たちでやれることは何かを徹底的に考えて、保護者や地域の力も借りながら子供たちに良い学習環境を与えようと必死になっていますよ。」
「もしかしたら校長先生の力量によって学校経営も差がついてくる可能性がありそうですね。お話を聞いていて、学校はもう教育サービス業としての側面が非常に強くなっていることを感じました」


「はい、その通りです。しかも学校というところは極論すれば、災害や衛生、健康などを含めて、生徒さんたちの命を預かっているサービス業ではないかと思います。先生たちには健全な批判も大切ですが、どうか地域社会の皆さんも地域の学校に対して関心を深め、ご協力をしていただいて、頑張っているところに対しては良い評価や褒め言葉も与えてあげていただきたいと思います」


    ※     ※     ※     ※     ※


 学校というところは「生徒の命を預かる教育サービス業だ」という発想は目からウロコでした。

 保護者や地域社会も、学校に対して「角を矯めて牛を殺す」のではなく、温かく見守りながら連携を深めるという接し方、関わり方を学ばないといけないのかもしれません。

 それにしてもアウトドアガイドは学校と組めば新たなビジネスチャンスが広がる可能性があるということもわかりました。

 より質の高いサービスを適切な対価で提供し、これを支払うという形がもっと一般的になると良いですね。

 
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美唄の豪雪事情

2012-02-18 23:45:53 | Weblog
 昨夜は美唄の温泉交流施設「ゆ~りん館」に泊まって、今朝札幌へと戻ってきました。

 今年の積雪は災害だと言われていて、特に岩見沢市での豪雪の様子はよくテレビなどでも放送されているところです。

 しかしすぐお隣の美唄市もまさに同様で、新篠津、美唄、岩見沢、三笠とこのあたりは軒並み例年にない異常な降雪状態となっています。

 昨夜は講演会場からゆ~りん館までバスで移動しまたが、同乗していた知人がある交差点まで来たところで、「ああ、今やっとどこを走っているか分かったよ」と声を上げたのですが、実は道路の両側がどこもかしこも雪山で壁のようになっているために、家並みや遠くの景色が見えていなかったからなのでした。

 また、バスで移動中にある建物の前で止まった時に、「ここは昔映画館だったのですが、廃業した後にこのままになっていたところ、この大雪で後ろの方が少し潰れかけているんです。危ないので対策を考えているところです」と説明を受けました。

 今朝になってテレビを見ると、「昨夜11時過ぎに、美唄市内の元映画館の建物が雪の重みで屋根が崩れて倒壊する事故がありました…」と放送があり、飛び上がりって驚きました。


   【これはひどい有様…】


 余程タイミングが悪ければ、私の乗ったバスも巻き添えになる可能性があったのです。

 私の友人はこの状況を見て、「また一つ青春の思い出の建物が消えたなあ…」としみじみ寂しげに語っていました。 

 もっとも、建物の前に駐車していた二台の車が、この建物倒壊で潰された、とのことで、被害を受けた皆さんには改めてお見舞いを申し上げます。


    ※    ※    ※    ※


   【空知神社もこんなに雪が】



 この冬の美唄市での降雪量をずっと積算して行くと、もう13.5メートルほどになっているのだそうで、これまでの観測史上最も雪の多かった昭和44年のシーズン14メートルに迫る勢い。

 まだ冬が一ヶ月続くことを思うと、記録更新はほぼ間違いないのではないか、と思われます。

 さすがにこれだけ続くと、雪に慣れた道産子と言えども疲労困憊で気力も尽き果てそうです。

 市職員の方も週末になると部所によらずにかり出されて除雪の支援に当たっているのだとか。

 JRの駅では、軽作業員のおばちゃんたちまでスノーダンプを抱えて保線作業にあたっていました。


   【どうぞ気をつけて】


 どうぞ皆さん、お気をつけて。

 まだまだ冬は続きます。体調万全で備えてください。
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ビバ、美唄

2012-02-17 23:45:02 | Weblog
 美唄での講演会は無事に終わりました。

 「地域学とスローライフをとおしたまちづくりの真髄とは」というお題でいただいた講演でしたが、約70名ほどが参加してくださって楽しくお話ができました。

 明治維新の英雄である西郷隆盛を、一体誰が育てたでしょう? 答えは「誰も育ててはいない」です。

 西郷隆盛は、結局周りを見回して「じぶんじしんがやらなくてはなるまい」という覚悟を決めた結果、明治維新にも突入したし西南戦争へも加わざるを得なくなりました。

 つまり、「自分の覚悟が全て」なのです。

 誰かがやってくれるのを待つのではなく、やはり自分自身ができるだけのことをしよう、と思ってくれる人が増えることを願いたいものです。

 まちづくりにあっては、それぞれに得手不得手があります。みんなの前で声を張り上げるのが得意な人もいれば、それを書類にまとめる人、お金の勘定をきっちりとやる人…、それぞれに地域のために苦労をする人たちの参加の仕方です。 

 人口減少に代表される地域の疲弊は深刻です。

 しかしそれでもなお、地域を良くしたいという人がいないわけではありません。

 どれくらいの割合の人が、どれくらいの危機感を持って、どれくらい早く対処や自らの率先を始められるかがポイントです。

 それを少しでも早く始めたところは生き延びられる可能性が増しますし、それが遅れたところでは生き延びれられないりすくも高まるのです。

    ※    ※    ※    ※

 美唄には、アスパラ羊や、北海地鶏Ⅱということでの新しい畜産の姿も模索しています。

 ホントによい本物の姿をどうやって世間に伝えられるかというと、実際に食べたりした経験者がどう感じたかを素直につくしかないと思います。

 美唄市の若手の台頭に期待しています。ありがとうございました。 
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札幌上空散歩

2012-02-17 14:07:40 | Weblog
 本日の美唄行きのために昨夜札幌入りしました。

 今回は、北海道エアシステム(HAC)が2月1日から3月31日までの期間で、「週末7」、「平日7」という格安の割引チケットを席数限定で販売中と知って、深く考えもせずに飛行機で釧路空港~丘珠空港を往復することにしました。

 最近は天気が悪いので、飛行機の方がリスクが高いと思っていましたが、昨夜の石勝線での貨物列車事故のために「スーパーおおぞら」などは軒並み運休。

 JR北海道さんはまたまたご苦労が多くてお見舞い申し上げますが、個人的には飛行機で移動することにしておいて助かりました。

 HACは昨年の機材故障や重大インシデントのために安定的な運行が損なわれた時期が続き、搭乗率がなかなか戻らずに苦労しています。

 格安のチケットばかりで申し訳ありませんが、これくらいの追加出費で短時間移動ができるなら体への負担はかなり軽減されますね。

 札幌から釧路へ来るときは、飛行機の旅もたまにはいかがでしょう。札幌を上空から眺めるのもなかなか良いものですよ。

【HACのご案内】
  http://www.hac-air.co.jp/
 

 
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メガネが怖い

2012-02-16 23:45:10 | Weblog
 最近目の疲れとかすみ目を強く感じるようになりました。

 もちろん年齢相応の目の衰えであることは十分に分かっています。

 視力検査では両目とも1.0をなんとか保ってはいるものの、現実には乱視がひどくて、焦点を合わせるのにかなり目の筋肉を使っているのが分かります。

 お月様を観ると、昔は二つに重なって見えたのが、やがて三つが重なるようになり、今ではボワンと大きく見えるようになりました。

 昨年の運転免許証の更新の時は無事に裸眼でパスしたので、まだ眼鏡をかけなくてはならない状況に追い込まれているわけではありませんが、本を読むのにも苦労するようになっていて、早晩眼鏡をかけなくてはならない日が来そうです。

 いっそのこと眼鏡をかけてしまえば視力が補われて楽になるのかもしれませんが、なにしろかけたことがないのでその一歩が踏み出せずにいます。

 釣りの時は変更のスポーツサングラスを平気でかけているくせに、日常でかけられないのはなぜでしょう。

 普段、「人生、覚悟するときがあるものだ」なあんて言っている割には、小さな覚悟もできずにいるようで、忸怩たる思いです。


      ※     ※     ※     ※     ※




 その昔、歯医者さんで歯を抜いたときに感じた喪失感に似ているような気がします。

 視力の健康を失うという事実に対する喪失感なのか、それとも単なる臆病なのか。

 目の疲れによるパフォーマンス低下を取り返すという前向きな思いになれるでしょうか。

 皆さんは初めて眼鏡をかけたときも平気でしたか?

 私はまだ根性が定まりません。

  

  
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あなたは山登り派?それとも川下り派?

2012-02-15 23:45:12 | Weblog
 明後日の美唄市での講演会の用意をしていて、昔のパワーポイントを参考にしていたら、「二つの生き方」というスライドが出てきました。

 人生を歩むうえでの二つの生き方とは、「山登り型の人生」と「川下り型」の人生の二つのこと。

 「山登り型」とは、目標を定めて、計画を立てて目標へ向かって一歩ずつ歩みを進め、目の前に障害があってもそれを避けながら頂上へと目指す積極的な生き方。


   【鳩の森神社の富士塚】


 スポーツ選手などは、その道の頂点を目指して才能に練習で磨きをかけて目標へと向かってゆくのでしょう。

 それに対して「川下り型」とは、流れに身を任せて、障害にあっては行く道を変えながら、常に変化しつつ最終のゴールは必ずしも明確ではない生き方。

 川を下りながら、新しい出会いを楽しみ、変化の結果は自分自身で責任を取る覚悟が必要な生き方なのです。


   【カヌーは釧路川でどうぞ】


 あえて言えば、結果として後者の川下り型の人生を歩む人の方が多いのではないでしょうか。


 しかし学校や社会における価値観は、「常に目標を持ってそれに向かって戦略を立てて邁進せよ」というところに重きを置いていて、どちらかというと「山登り型」の生き方を奨励しているように見えます。

 そういう山登り型の生き方ができれば確かに良いかもしれませんが、私のようにそういう生き方が出来ない者にとっては、別な価値観を提示してもらわなくてはいたたまれなくなってしまいます。

 だから運命を素直に受け止めて、自分自身が変化してゆくことを楽しむような川下り型の人生の価値もぜひ教えてほしいもの。

 川下り型とはいえ、決して消極的で他人任せの弱い生き方ではなく、船が沈没してしまわないように気を付けながら、常に出会いに応じて自分の行く道を変化させることに強い意志を働かせる必要があります。

 これはこれで、変化を受容する柔軟で積極的な生き方と言えるのだと思います。


    ※     ※     ※     ※     ※


 私などは完全に後者の川下り型の人生を歩んで来たような気がしますが、それでも出会った人たちの影響を受けながら、変化する自分を楽しんでもいます。

 山登り型と川下り型の二つのタイプの人生。

 皆さんはどちらで行きますか? 
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資料の準備という刺激

2012-02-14 23:45:03 | Weblog
 いよいよ美唄市での講演が今週の金曜日に迫ってきました。

 講演のタイトルは、「地域学とスローライフをとおしたまちづくりの真髄とは」と与えられました。

 できるだけこれに沿った話をしながら、人口減少や経済的疲弊に苦労する地方都市が、それでもなお幸せに生きてゆくにはどうしたらよいか、についてお話をしようと思います。

 結局は一人一人の生き方、人生観にまで触れないといけないのですが、そこまでどうやってたどり着けるかに工夫が必要。

 そこには魂を揺さぶるような物語が必要なのですが、同時にそれをどれくらい上手に語れるかが勝負なのです。

 そしてそれはスキルだけではなく、私自身の魂も試されるもので、心と心が互いにぶつかってすり減りあって、研ぎ澄まされるような感覚とも言えるでしょうか。

 セールスマンがアタッシュケースの中に入れている売りものは、それが品物であれ言葉であれ、自分が幸せをおすそ分けするくらいの自信がなければ売れません。

 それは「自分も実践しているかどうか」ということで現れてくるのです。





    ※     ※     ※     ※     ※


 お話をするときの資料は、これまでのスライドなどを全体の時間や構成で組み合わせて一品モノでつくります。

 スライドを整理していたら、合併前の掛川市が世に発した、自治体で最初となる「生涯学習都市宣言」が出てきました。

 全部で四部構成の生涯学習都市宣言ですが、その最初の部分が良く全体を著しているのでしばしば単独でも紹介されました。それがこんな感じ。


【(旧)掛川市生涯学習都市宣言】

  掛川市民は
  少しでも多く幸せを実感するために
  健康で生甲斐をもって生きていくために
  一人でも多く素直になり
  悟りを開けるようになるために、
  私たちは、いろいろな職業や
  趣味道楽やコミュニティー活動を通じて、
  自分は何だ、お互いは何をなすべきかと
  いつも問いかけあいながら、
  一生涯学び続けていこう


 弱冠42歳の文学青年市長が世に問うた、青臭くも格調高い理想のまちの姿がここにはあります。

 掛川市は隣接する二町と合併して、新生掛川市となり、それまで使われた生涯学習都市宣言は一度廃止となりました。

 新しい生涯学習都市宣言も、前作をかなり踏襲しているものの、一部に修正がくわえられていて、とんがった部分が丸くなったような気がします。

 私自身、お話をする機会があるたびにこうした過去の遺産に触れることができ、刺激を受けています。

 
    ※     ※     ※     ※     ※


 さて、実は美唄市は、私が蕎麦打ちを始めた時以来、大変かかわりの深いところです。

 北海道蕎麦研究会というところに入会して蕎麦打ちの勉強を始めたのですが、ここは事務局が砂川市にあって、その頃に出会った知人の多くが美唄の方でした。

 中でも名物市役所職員だったDさんにはコマ板とのし棒をプレゼントされました。

 Dさんは私と出会ってすぐに亡くなられてしまったのでコマ板は形見のようになりましたが、蕎麦打ちにかける強烈な情熱を感じて憧れたのがDさんでした。

 美唄市の皆さんによる「美唄匠の会」という蕎麦打ち集団からは、日光での蕎麦イベントに参加するときに、当時東京で単身赴任をしていた私にも声がかかり日光まででかけたこともありました。

 思い出深い美唄。

 懐かしい人たちの出会いも楽しみです。
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冷風暖心

2012-02-13 22:48:00 | Weblog


 連日ツルツル路面対策に頭を悩ませ、苦情の電話を受けている道路維持事業所から話題提供がありました。

「こんな写真が撮れました」と送られてきたのは、ある一軒家の壁の張り紙の写真で、
そこには筆文字で、「道路維持事業所 敷砂お兄さん ご苦労さまです。感謝をいたします。 お気をつけて」と書かれていました。






 
 早速写真を送ってくれた維持事業所の担当者に電話をしてみると、「相変わらず苦情は多いです。今は子供たちの通学道路などを中心に連絡があれば砂をまきに行きますが、地域の事情を見ながら臨機に対応しています」とのこと。

「連絡を受けたらすぐに対応するようにしていて、最近は一日2~3件くらいお礼の電話が来るようになりました。それだけ市民の皆さんは困っているんだと思います。しかしそうは言っても、このような張り紙は珍しくて、職場の中でほのぼのとした話題になっています。自分たちの仕事は当たり前のことなんですが、それでもこうしてお礼を言われると嬉しくなりますね」


 同じ仕事でも、市民の皆さんからの「ありがとう」の一言は職員の士気を大いに高めます。私からもこのような張り紙をしていただいたことにお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 まだまだ厳しい寒さが続き、ツルツル路面も解消されず申し訳ない日々が続いています。

 現場でもできるだけツルツル状態の解消に努めたいと思っていますので、気が付いたことがありましたら道路維持事業所までご連絡ください。

 職員たちも協力業者の皆さんも、風は冷たくても心がちょっと温かくなりました。
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【おまけ】冬の釣りと啄木へのオマージュ

2012-02-12 22:08:10 | Weblog


 昨日の午前中に、近くの川の様子を見てきました。要はフライフィッシングです。

 手作りのフライは今の季節に川底をはわせるようにして魚の興味を引くタイプなので、今こそベストシーズン!のはず…。

 巻き溜めたフライもフライボックスの中で出番を待っています。さて、頼んだぞー!


   【たのむぞー】

    ※     ※     ※     ※     ※
 

 今日は快晴で風もなくコンディションは最高ですが、気温は低く釧路川のポイントは相変わらず氷がサラサラと音をたてて流れてきます。


 できるだけ川底をズリズリと這い流れるように、錘をつけたり沈むラインを使ったりと、いろいろなシステムを試してみました…が、魚がいません。

 魚がかからないというよりは、いる気配もしません。
 
 一緒に行った友人はルアーで遠くの深みを狙いますが、ここでも全く反応なし。

 自慢のフライも、上流からどんどん流れてくるハス氷に引っかかって一本持って行かれてしまいました。





 
「いないですねえ…」
「こりゃいませんね」

 
 こうなったら釣果はあきらめて、釣りのポイントを巡るドライブに切り替えです。

 川の上下流やコッタロ川などのポイントを巡って、様子を見て回りました。とにかく目を肥やすことも大切です。


    ※     ※     ※     ※     ※


【啄木へのオマージュ】
 そんなこんなで釣れない一日について一首詠みました。


 しらしらと氷流れて釣果なし
    釧路の川の冬の釣りかな


 もちろんこれは今年が没後百年になる石川啄木へのオマージュ。元歌は有名な、

 しらしらと氷輝き千鳥なく
    釧路の海の冬の月かな


 オマージュになっていませんかね。


 線路のそばにいるとSL冬の湿原号が近くを通りました。




 春が待ち遠しい道東の冬です。


  【友人のM君とボウズ記念】
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北のビーナス冬まつり

2012-02-12 21:30:23 | Weblog

 【スリリングの極み!】


 今日は音別地区での「北のビーナス冬まつり」、回を重ねて今年は第9回目となりました。

 朝から釧路らしい快晴の一日で、風は冷たいけれどイベントを行うには絶好の一日です。

 会場には例年のように雪のステージが作られていて、この後ろ側が氷の滑り台になっています。




 テントでは毎年のように暖かい食材が提供されていますが、今年は音別で飼育が進んでいるエミューの唐揚げの試食がありました。

 私も食べましたが柔らかくて美味しくて、これなら自信を持って売り出せると思います。

 エミューの肉はこれまでも様々な工夫がされてきましたが、初期の頃は残念ながら美味しい料理にはならずに苦労をしたのだそうです。エミューを見守ってきたある知人は、「この数年間の進歩は目を見張りますよ」と喜んでいました。


  【エミューのから揚げ、結構おいしいです】


 ココアの無料サービスは牛乳が違うのでひと味もふた味も違いますし、ソーセージも豚汁も美味しかったです。




 このイベントのアトラクションはやってみなくては楽しめません。まずはバギーが引っ張るバナナボート。

 雪原のコースは横ずれするので、スリル満点。私のサポートとして同乗してくれた関係者の方が振り落とされるというハプニングに大笑い。




 氷の滑り台の方は、年々技術が向上して延長が長くなっていて、スリリングなコース作りに、子供には大人気ですが大人でも大いに楽しめます。

 私もFMくしろの平迫さんと一緒なって二連で滑り降りてみましたが、左右に振れてもう少しでコースを飛び出すのではないかとヒヤヒヤ。安全な滑り台が多い中で、ひときわとんがったくらいにスリルあふれるコースなのです。

 市議会の黒木議長も滑り降りていましたが、「これって意外に恐いね」と笑っています。恐い時は「わーっ!」と大きな声を出しながら滑ると恐さも吹き飛ぶしストレス解消にもなります。年に一度は冬まつりの滑り台です。【トップの写真参照】


 雪のステージの背面には、東北大震災からの復興を願って、「がんばろう日本」と「絆」という文字が立体に刻まれていますが、「絆」の文字は「絆が深くなるように」という願いを込めて特に深く窪みが作られています。


  【堀が深いでしょ】
 

 こうした地域のイベントも絆の成果に他なりません。ポスターも地元の小学生によるデザインで作られたものですし、氷の滑り台は関係者が仕事の後の夜の時間を使って作られた力作です。

 寒い寒い冬を吹き飛ばすイベントに参加することで地域の絆を確かめ合おうではありませんか。

 
 
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